長らくスクデットから遠ざかっているミラン。最後にセリエAを制したのは2010-11シーズンのこと。当時もズラタン・イブラヒモヴィッチが在籍していた。現在もチームを牽引するベテラン選手だが、10年前は他にどのようなチームメイトがロッソネロを支えていたのだろうか。
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Getty Images1ST|アントニオ・カッサーノ|引退
問題児として知られた男だが、このシーズンはミランの一員としてしっかりと役割を果たした。リーグ戦24試合で8ゴール9アシストと多くのゴールに絡んでいる。2012年にミランを去り、パルマ、サンプドリアなどを転々。2018年10月に引退を表明した。
Getty2CAM|ロビーニョ|フリー
12人目のレギュラーとしてチームを攻撃面でけん引。リーグ戦34試合で14ゴール3アシストと多くの得点を生み出した。セカンドトップとしてイブラとは抜群のコンビネーションを見せた。その後は中国やトルコなどでプレー。2020年10月にサントスを退団して以降、フリーとなっている。
Getty Images3CM|マテュー・フラミニ|引退
フラミニはセリエA22試合に出場し、2ゴール1アシストを記録。中盤ならどこでもこなすことのできる万能性を備え、バックアッパーとしてチームを支えた。その後、クリスタル・パレス、ヘタフェなどを経て2019年に引退した。
(C)Getty Images4LB|ルカ・アントニーニ
2010-11シーズンはザンブロッタとポジションを分け合い、リーグ戦22試合、チャンピオンズリーグ6試合に出場。ミランの下部組織で育ち、2013年にチームを去るまでプレーを続けた。2016年11月に引退を決断している。
Getty Images52010-11シーズンの布陣

Getty Images6ST|ズラタン・イブラヒモヴィッチ|ミラン
2010-11シーズンにリーグ戦で14ゴールを挙げ、2012年までクラブに在籍した後、パリ・サンジェルマンに移籍した。。
そして、マンチェスター・ユナイテッド、LAギャラクシーでの冒険を経て、2020年1月に古巣へと戻ってきた。39歳という年齢ながら、そのシーズンは18試合10ゴールをマーク。2020-21シーズンもエースとしてリーグ戦19試合15ゴールと見事な活躍を見せた。
Getty Images7ST|アレッシャンドレ・パト|オーランド・シティ
2010-11シーズンにリーグ戦で14ゴールを記録したが、その後はケガに苦しみ、かつての輝きを見せられないまま2013年にチームを去ることになった。
その後、パトは多くのクラブを渡り歩くことに。2020年夏にサンパウロを退団し、2021年2月にオーランド・シティと契約している。
Getty Images8CAM|ケビン・プリンス・ボアテング|ヘルタ・ベルリン
2010-11シーズンにリーグ戦26試合で3ゴールを記録した後、2013年まで同クラブに在籍した。その後、多くのクラブを渡り歩き、2016年にミランにも復帰した。2021年夏に古巣であるヘルタ・ベルリンへと戻り、再びブンデスリーガへの挑戦を決めた。
Getty Images9CM|クラレンス・セードルフ|引退
2010-11シーズンのリーグ戦30試合で4ゴールを記録し、2012年には退団を決めた。
ボタフォゴでの挑戦後、2014年1月にミランと契約。2013-14シーズンの終わりまでサン・シーロで指揮を執り、チームをセリエAの8位に導いた後、別れを告げた。
Getty10CM|ジェンナーロ・ガットゥーゾ|引退
2010-11シーズンは31試合に出場して2ゴールを挙げ、さらに1シーズン在籍した。ガットゥーゾは、スイスのサッカーチームであるFCシオンへの移籍を決め、選手としてだけでなく、監督としても活躍した。
引退後はパレルモやナポリなどを指揮。2021年5月にフィオレンティーナの監督となったが、1試合も指揮を執ることなく退任している。
Getty11CDM|アンドレア・ピルロ|引退
ピルロは、ミランでの最後のシーズンにセリエAのタイトルを獲得。2011年夏にクラブが契約を更新しないことを決めた後のことだった。
それは赤と黒の悪魔の過ちだったと言えるだろう。その後、ピルロはユヴェントスにフリー移籍し、活躍を続けた。2020-21シーズンからユヴェントスを率いたが、成績不振によりシーズン終了後に退任となっている。
Getty Images12LB|ジャンルカ・ザンブロッタ|引退
攻撃的なサイドバックは、2010-11シーズンの途中で負傷し、数か月間の離脱を余儀なくされたが、シーズン終盤には本職の左サイドバックに復帰した。
ザンブロッタは2012年までミランに在籍し、しばらくはフリーとなっていたが、2013年にスイスのキアッソで選手兼アシスタントコーチを務めた。2014年にフルタイムの監督となり、2015年まで率いた。
Getty13CB|チアゴ・シウバ|チェルシー
2010-11シーズン、守備の中心選手として、33試合に出場し、1ゴールを挙げた。
そして2012年、当時のディフェンダーとしては世界記録となる4,200万ユーロもの大金でパリ・サンジェルマンへ。2020年夏にパリ・サンジェルマンを退団し、チェルシーへと加入した。
Getty14CB|アレッサンドロ・ネスタ|フロジノーネ監督
イタリアの伝説的なディフェンダーは2010-11シーズン、度重なるケガに苦しみながらも、26試合に出場した。ネスタは2012年まで在籍した後、モントリオール・インパクトでMLSに挑戦し、その後、インドのスーパーリーグ、チェンナイインで2014年末に引退するまでプレーした。
2019年からはセリエBのフロジノーネの監督を務めている。
Getty15RB|イニャツィオ・アバーテ|引退
2010-11シーズンにチームの主力右サイドバックとしてリーグ戦29試合に出場し、その後2019年まで在籍した。
2018-19シーズンに契約満了で退団。33歳でスパイクを脱ぐこととなった。目に問題を抱えていたとも伝えられている。
(C)Getty Images16GK|クリスティアン・アッビアーティ|引退
2010年の夏にジダが退団したことで、2010-11シーズンからアッビアーティが正キーパーとなった。
このイタリア人は、2016年にグローブを手放すことを決めるまでチームに在籍し、ジャンルイジ・ドンナルンマに譲るまでミランを最後方から支えた。

