メッシこそサッカーの神様！アルゼンチン代表の勝者と敗者

リオネル・メッシ

パブロ・サバレタは試合前、『BBC』でかつて自分がプレーしていたアルゼンチン代表にはプランBがなかったことを認めたが、それは主にプランAが非常に有効だったからだ。「メッシが隣にいるならば、メッシにボールを渡すだけ。メッシに頼ることが多いのは分かっているが、メッシがボックスの外の小さなスペースを見つけると、彼はいつも危険な存在になるんだ」。メッシの789ゴール目は、その点を完璧に物語っていた。35分まで、メッシはサッカールーズの激しいプレッシャーに耐え切れず、ボールを失うことがしばしばあった。しかし、オーストラリアがメッシに小さなスペースを許したとき、メッシは予想通り彼らを罰した。これでメッシはワールドカップで9ゴール、そしてラウンド16で初のゴールを決めた。2022年カタール大会が終了する前に、メッシがこの記録を更新することに誰が賭けるだろう？これぞ、ヴィンテージ・メッシだ。ハーフウェイラインから繰り出されるクラシックなシュートには、ゴール裏のサポーターがお辞儀を始めるほどだった。なぜだろう？メッシはサッカーの神様なのだ。

マンチェスター・シティ

昨年の夏、マンチェスター・シティがアーリング・ハーランドという傑出した若手ストライカーを獲得したことは知っていた。しかし、その一方で、フリアン・アルバレスを獲得したことはあまり知られていなかった。リバープレートでプレーするこのアルゼンチン人選手を見た人は、彼が将来有望な選手であることは知っていたが、彼が自国のためにこれほど重要な選手になるとは誰も予想していなかった。少なくとも、これほど早くとは。アルバレスはラウタロ・マルティネスの代役を務める予定だったが、その代わりに主役の座についた。正真正銘のスーパースターとしてエティハドに帰ってくる可能性は十分にある。

リサンドロ・マルティネス

インパクトを与えるということについて。リサンドロ・マルティネスは、ハーフタイム直後に投入されたとき、おそらくあまり活躍することを期待されていなかっただろう。その時、アルゼンチンは1点をリードしており、オーストラリアはまだ1本もシュートを打っていなかった。しかも、投入からわずか数分後、アルバレスが2-0としたのだ。試合は終わったかと思われた。しかし、グッドウィンのシュートはアルゼンチンを動揺させ、オーストラリアが同点に追いつくかと思われた81分、ベヒッチが一世一代の大活躍を見せる。左サイドバックのベヒッチはアルビセレステのバックラインを突破し、完璧なプレーを見せたが、ゴール前でのシュートはマルティネスに阻まれた。そのときの大歓声がすべてを物語っていた。彼は、自分が何をしたのか、アルゼンチンに勝利をもたらしたのかを知っていたのだ。

マシュー・ライアン

後方から構築するこの時代、GKの失態を目にすることが多くなっている。ディフェンスからボールを出すことは危険なゲームであり、リスクに見合った報酬が得られると信じられている。とはいえ、マテュー・ライアンの遠吠えは少しもいい気分にはならないだろう。コペンハーゲンGKは、オーストラリア代表の中で最も経験豊富な選手である。ファーストタッチでロドリゴ・デ・パウルの激しいプレッシャーを受けていたのだから、ドリブルで6ヤードの枠外に出ようとするよりも、もっといい方法があったはずだ。チュニジアとデンマークを破り、ベスト16に進出したオーストラリアでライアンは重要な役割を果たしたが、悲しいことに、彼の大会はチームに大きな損害を与えた非道なミスのために、おそらく最もよく記憶されることになるだろう。

ラウタロ・マルティネス

2022年カタール大会でのラウタロ・マルティネスの活躍を見るのは、少し難しくなってきた。その主な理由は、あまりに痛々しいほど往生際が悪いからだ。メッシが終盤に2度仕掛けてきたとき、アルゼンチンにとってはもっと楽な試合運びができたはずだった。しかし、最初のシュートは高く、大きく外れ、2度目のシュートはライアンに直撃してしまった。スカローニは、アルバレスの活躍に本当に感謝している。

エミリアーノ・マルティネス（8/10）

時間を浪費し、オーストラリアを困らせたが、終了間際にガラン・クオルの決定的なシュートを止め、彼らの心を揺さぶった。

ナウエル・モリーナ（6/10）

ポーランド戦ほど、効果的ではなかった。後半途中からモンティエルと交代。

ニコラス・オタメンディ（8/10）

今大会、アルゼンチン最高のDFが、またしても素晴らしいパフォーマンスを披露した。本人はあまり意識していなかったかもしれないが、アシストも記録している。

クリスティアン・ロメロ（7/10）

ワールドカップでの衝撃的なスタートから立ち直ったように見える。

マルコス・アクーニャ（7/10）

先発した2人のサイドバックの中では、より良いプレーを見せ、可能な限り前に出て、ボールをよく使っていた。

ロドリゴ・デ・パウル（7/10）

常に走り続け、オーストラリアの選手たちを苦しめた。そのプレッシャーがアルバレスのゴールに繋がり、報われた。

エンツォ・フェルナンデス（8/10）

グッドウィンのシュートがネットを揺らしたのは、本当に不運だった。しかし、彼はまたもや素晴らしいプレーを見せた。ピッチ上でより多くのタッチ数をこなし、より多くのパスを出した選手はいなかった。

アレクシス・マックアリスター（6/10）

ポーランド戦での勇姿を再現できず、終盤に退いた。

リオネル・メッシ（9/10）

まさにセンセーショナル。35歳にしてこのレベルの試合を支配しているなんて、正気の沙汰とは思えない。今大会3点目のゴールは見事で、ゴールデンブーツ争いでキリアン・エンバペと肩を並べることになった。

フリアン・アルバレス（8/10）

スターが誕生した。メッシと常にポジションを変えながら、巧みなフィニッシュを披露し、多才ぶりを印象づけた。

パプ・ゴメス（5/10）

序盤の45分間は、あまり良いプレーができず、後半早々に退場させられ、ベテランのプレーメーカーにとっては、厳しい夜となった。

リサンドロ・マルティネス（8/10）

オタメンディ、ロメロと共に3バックでプレーし、終盤にはベヒッチの同点弾を阻止するため、強烈なブロックを見せた。

ラウタロ・マルティネス（4/10）

アルバレスと交代で出場し、2度の決定的なチャンスを逃した。

ニコラス・タグリアフィコ （6/10）

ラウタロと一緒に出場し、アクーニャに代わって左サイドバックを務めた。

ゴンサロ・モンティエル（N/A）

モリーナに代わって、通常タイムの最後の10分間をプレーした

エセキエル・パラシオス（N/A）

マック・アリスターに代わって、後半に投入された。

リオネル・スカローニ（7/10）

負傷したアンヘル・ディ・マリアの代わりにパプを起用したことは報われなかったが、リサンドロ・マルティネスの出場は正当化された。仕事を果たし、アルゼンチンは準々決勝に進む。

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