Man Utd players must sell GFX 16:9GOAL

マンチェスター・ユナイテッドが夏に売却すべき10選手:アモリムの再建のために…ラッシュフォードら放出候補

ルベン・アモリムは、ノッティンガム・フォレストに0-1で敗れた直後にこう語っていた。

「マンチェスター・ユナイテッドでは時間がない。早く正しい道に進まなければ。ここでのプレッシャーは巨大だ」

今季プレミアリーグ13敗目を喫し、残り8試合となった時点で10位ボーンマスとは7ポイント差だ。ヨーロッパリーグで優勝できなければ、おそらく来季は10年ぶりに欧州カップ戦から姿を消すことになる。アモリムがプレッシャーを感じるのは当然であり、チームを早急に改善できなければ2027年までの契約を全うできないだろう。

そしてアモリムがチームを再建するためには、夏の移籍市場での振る舞いが非常に重要になってくる。補強はもちろん、現スカッドの整理も絶対に必要だ。今回は補強資金確保のため、売却候補になり得る10選手を分析する。

  • Rasmus Hojlund Man UtdGetty

    ラスムス・ホイルンド

    フォレスト戦最後の9分間、ユナイテッドはハリー・マグワイアを前線に上げてパワープレーを狙った。結局ゴールは生まれなかったが、彼のゴール期待値(xG)は「0.6」。これはラスムス・ホイルンドが過去15試合で記録した期待値を上回るものだった。

    ホイルンドは今季、公式戦40試合でわずか8ゴール。プレミアリーグではたった2ゴールだ。費やした7200万ポンドの移籍金にまったく見合っていない。残酷ではあるが、彼を起用していては過去の栄光を取り戻せないだろう。まだ22歳と将来性はあるかもしれないが、アモリムの言うように「時間はない」。特に今夏、ヴィクトル・ギェケレシュやアレクサンデル・イサク、ヴィクター・オシムヘンといった優秀なストライカーがマーケットに出る可能性が高く、このチャンスを逃すべきではない。

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  • Manchester City FC v Manchester United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    アントニー

    「自分自身を取り戻した。ここでの生活はとても幸せ。毎日笑顔で目覚めることができる。これはとても重要なことなんだ」

    アントニーは2月、『as』でこう語った。1月にユナイテッドからレアル・ベティスにレンタルで加わり、12試合で8ゴールに関与。ヨーロッパリーグ決勝トーナメント進出にも貢献するなど、見事な活躍を続けている。アヤックス時代のようなパフォーマンスを取り戻したのだ。

    オールド・トラッフォードでは8500万ポンドという巨額な移籍金の重圧で苦しんでいたが、開放されたことで本来の実力を発揮している。だからこそ、今夏に別の道を歩むべきだろう。ユナイテッドでの2年半はリーグ戦5ゴール3アシスト、戦力に放っていない。たとえ大きな損失を被ることになっても、夏には完全移籍で放出すべきだ。

  • Manchester United v Fulham - Emirates FA Cup Fifth RoundGetty Images Sport

    アンドレ・オナナ

    エリック・テン・ハーグ前体制におけるラストピースとして、インテルから4800万ポンドで獲得した。しかし、ユナイテッドで守護神を任されてからは後退する一方だ。キャッチミスや判断ミスは未だに続き、彼のプレーによって重要な試合を落としたことは少なくない。アモリムは来季へ向け、正守護神についても再考しなければ、上位進出は難しいだろう。

  • Macus-Rashford(C)Getty Images

    マーカス・ラッシュフォード

    1月に加入したアストン・ヴィラでは、11試合で7ゴールに関与。今のラッシュフォードは絶好調だ。しかしそれと同時に、安定して結果を残せないのが彼である。ユナイテッドでの過去9シーズン、プレミアリーグで10ゴール以上を奪ったのは4シーズンだけ。様々な要因から、生まれ育ったクラブでの限界を感じさせている。

    アモリムは、サー・アレックス・ファーガソンが去って以降のクラブにはびこる停滞した文化を打破しようとしている。だからこそ、ラッシュフォードと決別するべきだ。今夏に4000万ポンド近いオファーが届いたならば、それは受けるべきだろう。

  • Mason Mount Manchester United 2024Getty Images

    メイソン・マウント

    フォレスト戦で負傷から復帰し、No.10とすて活気あるプレーを見せた。アモリムは、3-4-3システムにおいて「彼の経歴を見れば、このシステムで何度もプレーしている。チェルシーでは左も右もやっていたね。彼にとっては良いポジションだと思う」と評価している。

    アモリムの評価は正しいだろう。しかし2023年に6000万ポンドでやって来て以来、プレミアリーグではわずか9試合しか先発していない。彼はコンディションが維持できず、慢性的なフィジカルトラブルを抱えている。毎週90分間をハイレベルで戦えるか、予測するのは難しい。そして週給25万ポンドの評価には適していない。お別れの時期が来たのかもしれない。

  • Tyrell Malacia(C)Getty Images

    タイレル・マラシア

    デビューシーズンは可能性を感じさせたが、深刻な膝の重傷からの回復に550日間を費やした。その間72試合を欠場し、11月の復帰以降も先発メンバーに食い込めていない。そして冬に加入したPSVでは、ようやくリズムを取り戻しつつある。来季以降も母国にとどまる方が本人にとっても賢明だ。ユナイテッドはすでにパトリック・ドルグも獲得しているため、戻ってもポジションはないだろう。

  • Jadon Sancho JuveGetty

    ジェイドン・サンチョ

    おそらく、プレミアリーグ自体が向いていないのだろう。ユナイテッドでの苦戦に続き、今季レンタルで加わったチェルシーでそれを実感させた。テクニックやインテリジェンスは高いものの、プレミアリーグのインテンシティには適応できていない。ドルトムントで別人のように輝いたこともそれを証明している。本人は昨季途中のレンタル後、完全移籍を望んでいたという。仮にチェルシーが買取義務を反故にするのであれば、ジグナル・イドゥナ・パルクへの復帰を実現させてあげるべきだ。

  • diogo-dalot(C)Getty Images

    ディオゴ・ダロト

    一部ファンからは「信頼できる選手」と評価されているようだが、ユナイテッドのレギュラーを務めるレベルにあるとは言えないだろう。判断やパスも不安定で、守備時はデュエルに勝てないシーンが多い。目立ちはしないのかもしれないが、彼の物足りなさがサイドを制圧できない理由でもある。複数クラブの関連も噂されており、そのまま売却に動くべきかもしれない。

  • Manchester United FC v Newcastle United FC - Premier LeagueGetty Images Sport

    カゼミーロ

    レアル・マドリーでチャンピオンズリーグ5度の制覇を達成。史上最高レベルの守備的MFとして、人々に記憶されるはずだ。

    だが、彼の全盛期は過ぎ去ってしまった。2026年6月の契約満了まで、ユナイテッドはキープすべきではない。素晴らしかったデビューシーズンの後、急激な衰えを見せ、プレミアリーグのペースについていけなくなった。サウジアラビア勢、特に関心が届くアル・ナスルへの売却を進め、それなりの金額を手にすべきだ。

  • Luke Shaw Manchester United 2024-25Getty

    ルーク・ショー

    ユナイテッドでの11シーズンにおいて、プレミアリーグ20試合以上に出場したのは5シーズンだけ。今季はたった2試合だ。そして、いつ復帰できるかもわからない。フィジカルトラブルが続き過ぎて、もはや全盛期は過ぎ去ってしまったのかもしれない。

    この2シーズンはほぼプレーできていないにもかかわらず、ユナイテッドは依然として年俸800万ポンドを支払っている。この状況を終わらせるべきだろう。買い手を見つけるのは難しいため、満了から2年早く契約を解除することも考えるべきだ。