ヨロのような若手の才能を最大限に引き出すためにはS・ラモスのような人材が必要？フランス代表OBが指摘

昨夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドは、レアル・マドリーとの獲得競争を見事に退け、高く評価されていたフランス人DFのレニー・ヨロをリールから5200万ポンド+ボーナス（約100億円）で獲得した。ヨロは5年契約を結び、クラブはさらに12ヶ月延長するオプションを保持している。

加入に関する期待はあったものの、ヨロはまだマンチェスター・Uで大きな影響を与えることができていない。ヨロは足首の怪我に苦しみ、11月まで離脱するという不安な始まりを体験した。体調が回復した後も、マンチェスター・Uが後方でゴールを許し続けているため、期待に応えることに苦戦している。ヨロの経験不足は明らかであり、オールド・トラフォードの高いプレッシャー環境は、落ち着き、最高のパフォーマンスを発揮することを難しくしている。

チェルシーやアーセナルなどで活躍したウィリアム・ギャラス氏は、ヨロの苦戦について意見を述べ、この若いCBを成長過程で指導してくれる経験豊かなリーダーを必要としていると『Spin Genie』を通して提案した。

「ヨロは才能ある選手で、マンチェスター・ユナイテッドを次のステップとして進むのは彼にとって普通のことだったと思う。ただ、正しいクラブだったが、間違ったタイミングだった。ユナイテッドは苦戦しており、彼のような若い選手にとっては、プレッシャーがとても高い中で成長することは本当に難しい。時間が必要なんだ」

ギャラス氏はヨロの状況をラファエル・ヴァランのレアル・マドリー初期の日々と比較。ヴァランはレアル・マドリーの守備陣のリーダーだったセルヒオ・ラモスから学ぶ恩恵を受けたことを挙げ、ギャラス氏はヨロもベテランから指導を受けられたら良かったと見解を明かした。

「ヨロが本当に学ぶ機会を得られることを願っている。ヴァランの例を取れば、彼はセルヒオ・ラモスの経験から学ぶことができた。マンチェスター・ユナイテッドでヨロには誰がいるだろうね？」

マンチェスター・Uはインターナショナルブレイク後の4月1日にノッティンガム・フォレストと対戦する。そこに向け、早急に守備を引き締める必要がある。この試合はヨロと残りのメンバーにとって重要なテストとなり、彼らは守備ラインを安定させ、プレミアリーグ順位表の上位半分に食い込むための推進力を得ようとしている。