世界で最もリッチなクラブトップ20…マン・C、レアル・マドリーなど頂点に立ったのは？

前年比25％増の収益を上げたマグパイズが新たにランクインした。

マッチデー（3,300万ユーロ）とコマーシャル収入を筆頭に、3つの収入セグメントすべてで増収を記録している。

エヴァートンは、収入が2億1810万ユーロから2億1370万ユーロに減少し、レスター・シティとともにプレミアクラブとしてマイナス成長を記録している。

2021-22シーズンに欧州コンペティションへの参戦がないため放送収入が2900万ユーロ減少し、プレミアリーグでの平凡な成績がさらに事態を複雑にしている。

エヴァートンの賃金／経費比率は96％に達しており、早急な対応が必要だ。

リーズは、商業収益を大幅に改善し、総収益を17％増加させることに成功した。

プレミアリーグに残留したことで、テレビ放映権から安定した収益がもたらされるようになった。マッチデー収益も過去最高の2800万ユーロを記録し、トップ20入りを確実なものにした。

レスター・シティは、このリストにあるプレミアリーグの2クラブのうち、収入が減少しているクラブのひとつである。2億5550万ユーロから、2021-22シーズンには2億5220万ユーロとわずかながら減少した。

フォクシーズの放送収入は、主にヨーロッパカンファレンスリーグで商売をしていたため、3000万ユーロ以上の打撃を受けた。しかし、その他の収入によって、クラブはその損失を大幅に補うことができた。

セリエAのディフェンディングチャンピオンは、スクデットを獲得した2021-22シーズンの大成功を経て、新たにリスト入りしたのである。

マッチデー収入が400万ユーロ減少したことを除けば、クラブの放送収入とコマーシャル収入は、前者が2200万ユーロの伸び、後者が4100万ユーロの増加と、パンデミック前のレベルを超えている。

イタリアがコロナ禍からもっと早く回復していれば、マッチデーの収入も大きく伸びていたことだろう。

2021-22シーズン、ヨーロッパリーグ準決勝に進出したウェストハムは、期待を上回る活躍を見せた。

放送収入は、パンデミック前の1億4400万ユーロから1億9300万ユーロに急増し、彼らは手厚く報われた。ハマーズもコマーシャル収入（5900万ユーロ）とマッチデー収入（4900万ユーロ）の両方が健全に増加したことで、収入3億ユーロの大台を突破することに成功した。前年度から36％の増加である。

ユヴェントス同様、インテルも収益が減少している。3億3090万ユーロから3億840万ユーロと7％減少している。

商業収入と放送収入の両方が2600万ユーロと3900万ユーロ減少し、彼らの財政に大きな打撃を与えている。また、ネッラズーリは人件費比率が高く（82％）、その対策も必要である。

ボルシア・ドルトムントの収入は6％増で、主にコマーシャル収入とマッチデー収入がそれぞれ1億7400万ユーロと3800万ユーロとなった。

ヨーロッパでの旅はヨーロッパリーグのラウンド32で打ち切られ、これが放送収入1億8700万ユーロから1億4500万ユーロへの減少の一因となった。

アトレティコ・マドリーは、前年比18％の収入増で、12位へと1ランクアップを果たした。

リーガの巨人、レアル・マドリーとバルセロナに次いで、アトレティコは3番目に高い放送収入のパイを受け取り、その総収入の57％を占めているのである。しかし、今シーズンはヨーロッパの大会から敗退しているため、次回のランキングではテレビ収入において悪影響が出るかもしれない。

ユヴェントスは、トップ20の中でマイナス成長を記録した4つのクラブのうちの1つである。イタリアがコロナの大流行で最も被害を受けた国の一つであるため、彼らの収入は8％減少した。

トリノの巨人は、シーズンのかなりの部分を観客動員制限の下でプレーしなければならず、試合当日の収入に影響を及ぼした。さらに、国内リーグを4位で終え、チャンピオンズリーグもラウンド16で敗退したため、放映権料の収入にも支障をきたした。

アーセナルがユヴェントスを抑えてトップ10入りを果たしたのは、ほぼ3倍に達する多額の試合興行収入を得たことが主な理由だ。

ガナーズはエミレーツスタジアムに多額の投資をしており、それが今、配当金を得るのに役立っている。

しかし、アーセナルは2021-22シーズン、UEFAクラブ大会に参加する資格がなく、放送収入の足かせとなっている。

これは、パンデミック以来初めてトッテナムが5億ユーロの収益を突破したことを意味し、ダニエル・レヴィの下、クラブが正しい道を歩んでいることを示している。

スパーズは、マッチデーとコマーシャル収入の大幅なジャンプのおかげで、前年比29％増の収入を目撃している。欧州では3番目の大会であるヨーロッパカンファレンスリーグでプレーしていなければ、もっと高い放送収入のシェアを達成できたかもしれない。その大会でもグループステージ敗退があり、テレビ収入に悪影響が出た。

チェルシーは、ロマン・アブラモヴィッチの下で19年間栄光を築いた後、トッド・ベーリーとクリアレイク・キャピタルのコンソーシアムが25億ポンドで買収を完了し、クラブの売却価格として結実したのだ。

チャンピオンズリーグ準々決勝でレアル・マドリーに敗れた後、ブルーズの放送収入は打撃を受けた。しかし、商業収入と試合での収入は大幅に伸びたため、順位は維持されている。

バルセロナは、2018-19シーズンから2億300万ユーロの収入減が続いており、パンデミックの影響を最も受けているようだ。カタルーニャの巨人はランキングの4位から7位に転落し、最も急激な落ち込みを見せた。

放送収入は13％減少し、商業収入（700万ユーロ）は他クラブに大きく差をつけられている。

バルサはSpotifyとのスポンサー契約によって少しは安定したが、トップ5内に入るには十分ではなかった。しかし、「バルサ・ライセンシング＆マーチャンダイジング」会社の49.9％とリーガ国内放映権の25％を25年間にわたって売却するなど、クラブが発動した経済効果は2021-22シーズンの収入には影響せず、調査の次回の版にのみ反映される予定だ。

バイエルン・ミュンヘンは、前年比7％の収入増にもかかわらず、3位から6位に転落している。

バイエルンの巨人は、パンデミック以前のレベルの収益数字をまだ達成していない。これは、クラブがコロナ禍によって課せられた経済的負担にまだ悩まされていることを示すものである。

バイエルンは、放送収入も前年度より4800万ユーロ減少しており、プレミアリーグのクラブの回復速度に追いつくことができないでいる。

パリ・サンジェルマン（PSG）は、コロナの後遺症から回復したようで、パンデミック前のレベルを1800万ユーロ上回っている。

2022年には観客がスタジアムに大挙して戻り、フランスチャンピオンは試合日の収入も大幅に増加した。しかし、チャンピオンズリーグからの早期敗退により、放送収入は6300万ユーロも減少した。

PSGの賃金/収入比率は111%であり、懸念材料である。メッシ、ネイマール、キリアン・エンバペといったスーパースターを抱えていることが仇となっている。

マンチェスター・ユナイテッドは、2022年の総収入が23％増となり、順位を1つ上げた。

商業収入と試合会場での収入はそれぞれ4700万ユーロ、1億1800万ユーロ増加したが、ピッチ上でのパフォーマンスが平均以下だったため、放送収入に悪影響が及んでいる。

赤い悪魔はプレミアリーグで6位に終わり、チャンピオンズリーグではラウンド16で敗退したため、テレビ収入は3400万ユーロ減少した。

リヴァプールは、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナといった伝統的な強豪を置き去りにして、7億ユーロの収益を突破した。

レッズは、マッチデー収入で1億ユーロ以上の増加を記録し、さらに3700万ユーロの急増で、総収入は27％の急増を見た。

ユルゲン・クロップ監督は、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両方で準優勝し、シーズン終了まで放送収入の健全な分配を受けることを確実にした。

レアル・マドリーはパンデミックの後遺症からまだ回復しておらず、クラブの収益は2018-19シーズンから4300万ユーロも減少している。ロス・ブランコがパンデミック前の数字を達成していれば、2021-22シーズンのマネーリーグで首位に立っていたはずだ。

それにもかかわらず、スペインの巨人は2021年から11％の収入増を記録した。これは、わずか900万ユーロから8800万ユーロに跳ね上がったマッチデー収入の増加によって完全にもたらされたものだ。

ロス・ブランコはラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグの両方で優勝し、さらにその勢いを加速させた。

マンチェスター・シティは、収入が6億4490万ユーロから7億3100万ユーロへと13％急増し、マネーリーグの首位の座を維持した。

彼らの成長は商業収入の増加によってもたらされ、2021-22シーズンには6500万ユーロ増の3億7300万ユーロとなり、これはプレミアリーグの新記録となる。

ペップ・グアルディオラ監督のもと英国サッカー界を席巻し続けるマンチェスターのクラブは、シーズンを追うごとに世界的な広がりを見せている。プレミアリーグのディフェンディングチャンピオンであり、チャンピオンズリーグでもベスト4に進出し、その収益力を後押ししている。