グリーリッシュ退団のマン・C、新10番の選手が決定

ラヤン・チェルキの移籍は長期的な戦略的判断と位置付けられており、シティは彼をクラブのアイコンであるケヴィン・デ・ブライネ、そしてグリーリッシュの退団で生じたギャップを埋める原動力として期待している。ボールコントロールと高いドリブル能力で知られるこの若き選手は、リーグ・アンで頭角を現した頃からシティからの関心が伝えられていた。

昨シーズン、チェルキはフランス1部リーグで最多タイの11アシストを記録。パリ・サンジェルマン以外の選手としては2人だけが選ばれたリーグ・アンのシーズンベスト11に食い込んだ。彼は自分の好きなポジションについて、背番号と一致する「10番（トップ下）」だとほのめかしていた。

「10番（トップ下）でプレーしたいけど、今はただプレーしていきたいだけだ。ピッチ上のポジションは重要ではない。ただピッチに立ち、チームの勝利に貢献したいだけだ。準備はできているよ」

チェルキの加入が新たな章の始まりを告げる一方、グリーリッシュのエヴァートンへのレンタル移籍とデ・ブライネの退団はシティの一時代の終焉を意味する。2021年にイギリスレコードの移籍金で獲得したイングランド代表のグリーリッシュは、グアルディオラ監督の下で一貫したパフォーマンスを発揮できず、昨シーズンは出場時間が大幅に減少した。

今シーズン終了までのレンタル移籍でエヴァートンへ移籍したグリーリッシュは、デイビッド・モイーズの下でキャリアを左右する重要な期間を過ごすことになる。エバートンは来夏に約5000万ポンドで完全移籍にするオプションを確保しており、29歳の選手が活躍すればシティが関係を断つ可能性もある。

ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティは、土曜日にモリニューでウルブスとのプレミアリーグ開幕戦に臨む。昨シーズンはシティの基準からすると物足りない成績に終わったため、彼らはリヴァプールを王座から引きずり下ろし、国内での支配権を取り戻すことを目指すことになる。