モダンフットボールの否定できない事実のひとつに、お金をかけずに栄誉を手にすることはない、というものがある。ユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールの躍進は、移籍市場における賢明な判断によるものだ。
レッズは近年、アンフィールドで世界的なスターとなる選手を多数獲得し、その資金をうまく使ってきた。
”ヒット作”は毎年増え続け、前監督のもとで注目を浴び、大金をつぎ込んだ失敗の記憶を消し去るのに役立っている。
『GOAL』では、リヴァプールが高額で獲得した選手のトップ15を紹介する。
Getty/GOALモダンフットボールの否定できない事実のひとつに、お金をかけずに栄誉を手にすることはない、というものがある。ユルゲン・クロップ監督率いるリヴァプールの躍進は、移籍市場における賢明な判断によるものだ。
レッズは近年、アンフィールドで世界的なスターとなる選手を多数獲得し、その資金をうまく使ってきた。
”ヒット作”は毎年増え続け、前監督のもとで注目を浴び、大金をつぎ込んだ失敗の記憶を消し去るのに役立っている。
『GOAL』では、リヴァプールが高額で獲得した選手のトップ15を紹介する。
Gettyおそらく、リヴァプールがこれまで契約した中で最もすでに定評のあったスター選手だろう。このスペイン人はバイエルン・ミュンヘンでの最後の試合でチャンピオンズリーグを制し、2020年9月にマージーサイドに到着した。
チアゴの契約期間が1年しか残っていなかったこともあり、当初の移籍金は2000万ポンドだったが、アドオンにより総額2700万ポンドまで引き上げられる予定だ。
いずれにせよ、お買い得である。
Getty Imagesリヴァプールがこれまでに行った最も抜け目なく、最も重要な契約の一つであるこのブラジル人選手は、ホッフェンハイムからやってきたときはほぼ無名であった。しかし、2015年10月にブレンダン・ロジャース監督に代わってクロップ監督が就任すると、不可欠な選手となった。
無私無欲で信頼性が高く、サディオ・マネとモハメド・サラーがアンフィールドでスーパースターに上り詰めるための絶対的なキーマンに。フィルミーノは、クラブ史上最高の掘り出し物の一人であり、史上最高のセンターフォワードの一人として語り継がれるに違いない。
Gettyフィルミーノと同じ夏に契約したこのベルギー人選手は、それほど永続的なインパクトを与えることはなかったと言える。
ベンテケはアストン・ヴィラでプレーしていたとき、何度もリヴァプールを恐怖に陥れ、ブレンダン・ロジャースの下で道を踏み外したチームに身体的存在とゴールを加えるという考えで契約した。
しかし、それはうまくいかなかった。ベンテケはアンフィールドでの初年度で10ゴールを挙げたが、ユルゲン・クロップ監督がこの大男を中心にチームを構成する準備が整っていないことはすぐに明らかになった。2016年夏、ベンテケはクリスタル・パレスに移籍し、リヴァプールはヴィラに支払った移籍金のほとんどを取り戻した。
Getty Imagesクロップ監督のもとでクラブを変貌させた、もう一人の選手。マネはマリオ・ゲッツェ獲得に失敗して初めて獲得に至ったが、セネガルのスターはリヴァプールにとってどれほど重要かすぐに証明した。
269試合に出場して120ゴールを挙げ、その間にあらゆるクラブトロフィーを獲得し、数え切れないほどの思い出を残して、2022年にバイエルンへ移籍した。
Getty Imagesアンフィールドでの最初のシーズン後半に負った膝の大ケガがなければ、チェンバレンもまた、クロップの偉大な選手として語られていたかもしれない。
当時、イングランド代表のチェンバレンは飛ぶ鳥を落とす勢いだったが、それ以来、同じレベルに戻ることはなく、クロップのチームが国内とヨーロッパで栄光を手にする中、脇役として満足しなければならなくなった。
しかし、この元アーセナルの選手には、「もしかしたら」という思いが常につきまとっている。
Getty2011年1月の移籍市場の最終日にヘリコプターで到着し、フェルナンド・トーレスがチェルシーに5000万ポンドで移籍した後にルイス・スアレスとともに契約した、リヴァプールの歴史上最も劇的な契約の1つである大型ストライカー。
キャロルはアンフィールドで懸命にプレーし、FAカップ準決勝のウェンブリーでのエヴァートン戦での勝利など、忘れられない思い出を残したが、マージーサイドで本当に自分の力を発揮することはなかった。後に、彼はニューカッスルを離れたくなかったと認め、結局はウェスト・ハムにレンタルされ、その後、売却されてリヴァプールは多額の損失を出すことになった。
Gettyコナテは、リーグカップとFAカップを制覇し、チャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリー戦で主役を演じるなど、マージーサイドでの素晴らしいデビューシーズンを送った。
レッズで素晴らしいキャリアを積み、2022年の夏にはフランス代表としてデビューを果たした。
(C)Getty Images2018年にリヴァプールがチャンピオンズリーグ決勝で敗れた直後に到着し、マージーサイドで足元を固めるのに数か月かかったが、すぐに欧州トップクラスの守備的MFの一人として地位を築いた。
中盤をきれいにすることからクロップ監督に「ダイソン」と呼ばれるこのブラジル人は、1年半の間にチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、スーパーカップ、クラブ・ワールドカップを制したレッズの中心選手の一人であり、その落ち着き、ポジショニング、パス、フィジカルで現在も不可欠な存在である。
(C)Getty Imagesエジプトの王について、まだ言われていないことがあるだろうか。2017年にローマから加入した際、一部では「チェルシーのお払い箱」と揶揄されたサラーは、それ以来、まさに世界を熱狂させてきた。
アンフィールドでのデビューシーズンで44得点を挙げ、最初の5年間で150以上のゴールを量産した。プレミアリーグのゴールデンブーツを3回、PFA年間最優秀選手に2回選ばれるなど、あらゆる栄誉を手にした。
クラブを去る頃には、リヴァプールの歴史上、5本の指に入るゴール数を記録していることだろう。彼はすでにレッズ史上最も偉大な選手の一人であり、疑いの余地はない。
Getty Imagesアンフィールドに到着するやいなや、レベルアップしたもう一人のサプライズ契約選手。ジョタは、マネ、サラー、フィルミーノのフォワードラインを崩す明らかな候補ではなかったが、ウルヴスから加入して以来、見事なパフォーマンスを披露している。
最初のシーズンは13ゴール、2年目は21ゴールを挙げ、その多くは重要な試合でのものだった。ペナルティボックスの捕食者であり、「プレッシング・モンスター」(アシスタント・マネージャーのペップ・リンダースの言葉)であるこのポルトガル人選手は、素晴らしい選手である。
Getty Images今年1月の移籍市場の最終日に契約したコロンビア人選手は、到着後すぐにアンフィールドで旋風を巻き起こした。
素早い動き、ダイレクトなプレー、そして常に前向きな姿勢で、ディアスはすぐにレギュラーとしての地位を確立し、リーグカップ、FAカップ、チャンピオンズリーグの決勝戦に出場し、そのハイレベルなパフォーマンスで周囲に感銘を与えた。
クロップのもとで、ますます調子を上げていくはずの逸材である。
Getty.ライプツィヒから引き抜かれたもう一人の選手は、2017年夏に当初サインに合意していたが、リヴァプールは1年待って獲得に至った。
ケイタはブンデスリーガから大きな評判を得てやってきたが、リヴァプールはまだ、彼がドイツで発揮していたような試合を変えるような一貫性を持つ選手を見ていない。特にケガが彼の成長を妨げている。
しかし、クロップの彼に対する信頼は揺るがず、アンフィールドで真価を証明するためにあらゆるチャンスを与えるだろう。
Getty2018年のチャンピオンズリーグ決勝でロリス・カリウスが悪夢を見た後に加入し、その後のリヴァプールの成功の礎となったブラジル人選手だ。
冷静でポジショニングに優れ、1対1の場面で冴えるアリソンは、アンフィールドでベストとは言わないまでも、最高のゴールキーパーの一人となった。
過去にはゴールも決めている。
(C)Getty Images2018年1月、長引く、時には険悪な追跡の末に加入したリヴァプールの記録的なサインとなったが、現在では費やしたお金の大きさは正当化された。
クロップのディフェンスを一夜にして変え、デビュー戦のエヴァートン戦で得点を挙げ、フル出場した最初のシーズンでPFA年間最優秀選手賞を受賞した。堂々とした存在感、ドレッシングルームのリーダー、そしておそらく赤いシャツを着た史上最高のセンターバックである。
Gettyこのウルグアイ人選手は、アンフィールドでその豊かな潜在能力を発揮すれば、リヴァプール史上最も高額な選手となる。
レッズは2022年6月にベンフィカからヌニェスを獲得するために最初に6400万ポンドを支払ったが、パフォーマンスに関するアドオンがすべて満たされれば、その額はクラブ史上最高額の8500万ポンドにまで上昇する。仮に控えめなパフォーマンスでも、リヴァプールは7500万ポンドを支払うことになるはずだ。
ポルトガルで自由な得点力を発揮して大きな評価を得て到着し、今後数年間、レッズの攻撃をリードできる人物と目されている。