奇跡もない。逆転もない。結局、スペインに旅したリヴァプールのサポーターが興奮するようなゴールすらなかった。
レッズは、最もありえない脱出劇を夢見てスペインの首都に降り立ったが、彼らが得たのは、チャンピオンズリーグの敵であるレアル・マドリーの厳しいレッスンだけだった。
カリム・ベンゼマの終盤の一撃で6-2の勝利を収め、カルロ・アンチェロッティ監督率いるチームは準々決勝に進出した。
レッズのファンにとっては厳しい現実を突きつけられたようで、試合はもちろん、同点に追いつかれた時点で、多くのファンが早々に退場した。
前半を中心に何度かチャンスはあったが、1stレグで5-2の大差をつけられるとは到底思っていなかっただろう。
アンフィールドでは、2点のリードが45分あまりで3点の問題に発展してしまったが、ユルゲン・クロップ監督と選手たちにとっては、昨シーズンの決勝でレアルに惜敗して以来、自分たちがどれほど落ち込んでいるかを思い知らされることになった。
GOALがベルナベウでの勝者と敗者を紹介する。