■ユルゲン・クロップ(リヴァプール監督)
リヴァプールのボスはこれまで、自チームの問題の大きさをまだ認識していなかったのかもしれない。だが今夜、間違いなく理解しただろう。
レッズに何が起きたのか? それはクロップに解決できるのか? この2つの疑問は今すぐ検証すべきだ。この敗戦、そして何よりもこの姿勢は警鐘を鳴らすべきである。たしかに以前にも、リヴァプールは欧州の舞台でお粗末な姿を見せたことがある。だが今夜の前半ほど、無気力に見えたことはほとんどない。ピッチ上のプレーが残念だっただけでなく、応用力や組織力、試合運びから判断するに、準備の面も残念だったのだろう。
それは選手だけでなく、監督やスタッフの責任でもある。現在彼らが何に取り組んでいるにせよ、それはうまくいっていない。それがよくわかる一夜だった。
■ジョー・ゴメス(リヴァプール)
今季リヴァプール守備陣の中心に戻ったゴメスだが、ナポリでは完全なる恐怖を味わった。どこから手を付ければいい? ヴィクター・オシムヘンに1分以内にポスト直撃のシュートを許したシーン(オフサイドの判定)は最悪で、ボールに固執してファン・ダイクのライン上クリアがなかったらさらなる失点を招いていた。3失点目も相手に全く対応できていない。
不調に喘ぎ、ナーバスで、自分のゲームを把握できない彼の姿は見ていて痛々しかった。決して彼だけではなかったが、あまりに顕著だった。ハーフタイムの交代は、指揮官の慈悲にも思えた。
■ジェームズ・ミルナー(リヴァプール)
リヴァプールにとって素晴らしい存在であることは間違いない。だが、苦戦していることだけは確かだ。中盤での経験や機転を求められる中で、何も提供できていない。もちろん試合への努力という点では不足ないのだが、若くてシャープな相手には36歳という年齢を露呈している。
60分間よく奮闘していた。しかし、こういった重要なゲームに出るのはしばらく先になりそうだ。