――2022-23シーズンのブンデスリーガ11連覇おめでとうございます。改めて昨シーズンを振り返って、どのようなシーズンでしたか?
アップダウンを繰り返す難しいシーズンだった。シーズン前半は好調で、特にチャンピオンズリーグではいいプレーができていた。リーグでも調子は良かったけど、3月にDFBポカールで敗退し、チャンピオンズリーグではマンチェスター・シティに敗れてしまった。だから、チーム全体として少し下を向いてしまったね。
でも、ブンデスリーガに集中し続けることが僕らにとって本当に重要だった。ドルトムントが最終節で引き分けたのはちょっとラッキーだったけど、僕らにとっては良い終わり方になった。できれば昨シーズンより、もう少しチームとして向上して優勝したいね。
――個人として昨シーズンはリーグ戦で5ゴール6アシスト。チームMVP級の活躍だったと思いますが、自身の評価を教えてください。
スタッツを見ると、得点はこれまでより少し増えたかもしれない。ただ、右サイドバックをやっていた頃よりも守備的なプレーが多くなったから、アシストは減っているんだ。でも、僕らにとってもっと重要なのは、チームが本当に良いシーズンを過ごせなかったということで、来季に向けて多くのことを改善しなければならない。だから、僕のスタッツは重要じゃないんだ。僕はゴールスコアラーではないからね。ゴールやアシストでチームを助けることができればいいけど、僕の主なタスクはディフェンス。チームのバランスを保つことなんだ。
――役割に関する話が出ましたが、トーマス・トゥヘル監督の2シーズン目となって変化はありますか?
僕の仕事はユリアン(ナーゲルスマン前監督)の時とは少し違うんだ。ユリアンの時は、僕はもう少し攻撃的で、レオン(ゴレツカ)が守備的だった。トーマスの下では、どちらかというと守備的にプレーしている。でも、まずはチームとして、僕らがひとつになることが重要なんだ。その後に監督が僕のタスクをどうするのかを考えるよ。
――負傷者が多く、クラブや代表でキャプテンを務めることが増えています。そのような重要なチームのキャプテンを務めることは、あなたにとってどのような意味があるのでしょうか。
もちろん、ドイツ代表やバイエルンでキャプテンを務めることは特別で、重大ことだ。でも、僕の姿勢は変わらないし、自分らしくいようとしている。常に良いパフォーマンスをするために自分のベストを尽くし、チームを牽引することを心がけている。だから、僕がキャプテンであろうとなかろうと関係ないんだ。