Getty ImagesモウリーニョがCLでの再会を前に愛弟子アルベロアへの助言を拒否「彼に教えることなど何もない」
チャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦を前にした会見でアルベロア監督との現在の関係について問われたモウリーニョ監督は、最近は直接会話をしていないことを明かした。「頻繁に電話番号を変えるから、連絡を取るのが難しいんだ」とジョークを交えつつも、より本質的な理由として、アルベロア監督はすでにプロとしての責任とライバル関係を十分に理解しており、今さら自分からの助言など必要ないという考えを示唆した。
スペシャル・ワンと称される指揮官は、アルベロア監督をレアル・マドリー時代の自身の「子供たち」の一人であり、人間的に最もお気に入りの選手だと公言している。しかし、個人的な愛情と欧州最高峰の舞台での勝負は別物だ。モウリーニョ監督はマドリードでの成功を常に願っているとしながらも、明日ばかりはベンフィカの勝利を確保することだけに全神経を注いでいるようだ。
Getty Images Sport会見中、モウリーニョ監督はアルベロア監督への複雑な心境を次のように語った。
「彼には最高の人生を送ってほしい。アルベロアなら世界中のどのクラブでも指揮できるだろうし、レアル・マドリーもまた、世界最高の監督を雇うことができる。私がアルバロ率いるマドリーの成功をどれほど願っているか、想像してみてほしい。ただし、明日以外はね」
「彼にアドバイスできることなんてないよ。大切なのは、彼が今の仕事を楽しめているかどうかだ。監督業は過酷だ。毎日誰かに批判され、噂話の的にされる。世間は勝手に『インフルエンサー』のような存在を作り出すが、そんな雑音に負けず、彼自身がこの仕事を満喫することが何より重要なんだ。彼とは話していない。私の電話番号は複雑でね、常に繋がるのはクラブと家族の番号だけだ。他はすぐに変えてしまうから、連絡先が分からなくなることもある。だが、お互いの幸運を祈るのに電話なんて必要ない。彼は私の気持ちをすでに知っているはずだ」
一方でモウリーニョ監督は、実績の少ない若手監督がいきなりビッグクラブの指揮官に抜擢される最近の傾向に、冷ややかな視線を送っている。これは、実質的な監督経験がほとんどないままシャビ・アロンソ監督の後任としてレアル・マドリーのベンチに座ったアルベロア監督への、彼なりの牽制とも解釈されている。
「私にとっての驚きは、歴史も実績もないコーチが、世界で最も重要なクラブを率いるチャンスを手にすることだ。ミランがアッレグリを雇い、ユーヴェがスパレッティを、ローマがガスペリーニを雇う……これは驚きではない。彼らは偉大な実績を持つコーチだからだ。だが、何も成し遂げていない者が、責任の重い大きな仕事を引き受ける。それが今のフットボール界の状況だ」
AFP水曜夜の試合は、両クラブにとって運命の分かれ道となる。レアル・マドリーは勝利すればベスト16進出が確定。一方のベンフィカは、プレーオフ進出の望みを繋ぐために勝利が絶対条件であり、他会場の結果も待たねばならない。
モウリーニョ監督は自軍の状況を「殺すか、殺されるか」と表現し、極めて高いモチベーションで試合に臨む姿勢を見せた。師弟の絆と、負けられない勝負の狭間で、どのようなドラマが待ち受けているのだろうか。
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