「SBをやり始めてから、SBで代表を目指したいと思っていた」と語るその目標を実現したのがプロになって4年目、9月の欧州遠征だ。招集選手26名のうち、Jリーグに所属するのは4選手。「海外でプレーする選手ばかりの中で、トレーニングからとにかく毎日が刺激でした」と語るが、課題もあった。出場したトルコ戦では相手を止め切れず、日本の失点につながるFKを与えている。
「トルコ戦で失点したシーンでは体負けしてファウルをしてしまったので。そこは国内でやっている中での一番の課題だと思いました」
「代表からチームに帰って、もちろん体のトレーニングはやっていますし、すぐに変わると思いませんけど、体の当て方や当てるタイミングも全然違うので、意識してやっています」
「寄せるスピードであったり、守備のときに当たる強さであったりは、やはり海外と比べて全然違うと感じました。帰って来てこちらのスピードに合わせるんじゃなくて、自分は向こうで経験したスピードを維持しようと取り組んでいます。体の部分も激しめに行って、ファウルになってしまうかもしれないですけど、気にせずに強く当てるように心がけています」
饒舌ではなくそれぞれの質問をよく考えて、丁寧に受け答えをするタイプの選手でもある。しかし、今後についてはハッキリした目標を口にする。
「すぐ代表があります。まだまだ自分は“下”…っていう言い方はおかしいかもしれないですけど、試されている部分は多いと思います。アピールしていかないと生き残っていけない。代表に定着できるように、日々の練習からアピールしてやっていきたいですし、代表で経験したことで自分が成長すれば、セレッソにも還元できると思っています。まずはそこでしっかりとやって、セレッソに帰って来てチームに還元することを目標にやっていきたいと思います」
日本代表合宿は9日にスタート。13日にはカナダ代表と新潟で、17日にはチュニジア代表と神戸で対戦する。今回の活動は11月に控える2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選前の最後のテストの場でもあり、右SBのポジションは菅原由勢(AZ)、橋岡大樹(シント=トロイデン)との争いとなる。課題を克服し、自身が一番の特長とする「相手の深い位置まで入って行く攻撃参加」を見せる毎熊に期待したい。
■DF 16 毎熊 晟矢(まいくま・せいや)
1997年10月16日生まれ、25歳。179cm/69kg。長崎県出身。黒髪FCジュニア→JFCレインボー長崎→FC BRISTOL U-15→東福岡高→桃山学院大を経て、2020年V・ファーレン長崎(J2)に加入。初年度からコンスタントに出場を重ね、22年セレッソ大阪に完全移籍。23年9月、日本代表初招集。J1通算55試合出場4得点、J2通算74試合出場6得点、日本代表Aマッチ1試合出場(23年10月6日時点)。