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【予想スタメン】“消化試合”ではない。日本代表、サウジアラビア戦で森保監督は何をトライするか?

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日本代表は25日、2026年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節でサウジアラビア代表とホーム・埼玉スタジアムで対戦する。世界最速でW杯本戦出場を決めた日本代表に、この試合で求められるものとは?【取材・文=河治良幸】

  • 20250318-japan-training-ritsu-doan©Yuta Tamada

    どこよりも早く準備をスタートできる日本

    バーレーンに2-0で勝利を収め、W杯の本大会出場を世界最速で決めた“森保ジャパン”がサウジアラビアと対戦する。6月シリーズを含めたW杯アジア最終予選の残る3試合を“消化試合”と捉える声もあるが、本大会に向けた抽選のポット分けを重視するならば、“消化試合”などではない。日本のFIFAランキングは現在15位。今後の追い上げが予想される欧州勢などに抜かれないように、ポイント係数の高い最終予選の期間中に勝利を重ね、できるだけポイントを稼いでおきたい。

    その一方で、開催国のアメリカ、メキシコ、カナダを除けば、どこよりも早く本大会に向けた“準備”をスタートできることも確かだ。森保一監督は「サウジ戦もチーム一丸となってアグレッシブに。選手たちにはまた新たなチャレンジをしてもらいながら、サポーターのみなさんと試合後、喜びを分かち合えるように戦いたい」と語る。ではこの「新たなチャレンジ」とは、何を指しているのか。

    ここまで最終予選で、右ウイングバックを主戦場としてきた堂安律は「勝つことを第一に置きながらも、少しチャレンジ精神はいつもより深めてもいいのかなと思います」と主張する。例えばここ数試合、勝利こそできているものの相手の意図的なロングボールに対して、攻撃能力が特長の両ウイングバックが下がり気味になる時間帯が多く、バーレーン戦でも前半の停滞に影響した。

    本大会でポット1に入ってくるような相手には、カタールW杯のドイツ戦やスペイン戦のように、ハッキリと5バックにしてカウンターを繰り出す戦い方も有効だ。しかし、アジアの戦いでも全体のラインが下がってしまっている状況を見直す必要はあるだろう。

    それを[3-4-2-1]のままマイナーチェンジしていくのか、4バックとの使い分けを再考していくのか。そういったプランを練り上げていく残り1年あまりになっていくが、すでに引き出しにある選択肢とはいえ、短期間でシステムチェンジまでするかは不明だ。

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  • 20250320-keito nakamura-japan-bahrain©Getty Images

    フレッシュな選手起用はあるか

    [3-4-2-1]のままサウジアラビア戦に臨むとしても、第一に注目したいのは選手起用だ。最終予選で確実に結果を積み重ねるために、森保監督のスタメン起用も固定的になっていたことは否めない。

    もちろん、サウジアラビア戦も勝利は求められるが、「メンバーの誰が出ても勝てるチーム」を目指すことを公言している以上、バーレーン戦に長く出た選手たちのコンディションも考えながら、フレッシュな起用があるかに注目したい。少なくともケガでチームを離れたボランチの守田英正と1トップ上田綺世のところが入れ替わることは確実だ。そして直前に別メニュー調整だった三笘薫も無理使いはないと考えられる。

    守田の代わりにスタートから出番を得るのは田中碧か。バーレーン戦でベンチ外だった藤田譲瑠チマもベンチ入りの可能性はかなり高いものの、中盤のスタメンは順当なら田中とキャプテンの遠藤が組むと見られる。

    三笘のところはバーレーン戦でも途中出場した中村敬斗がチャンスを得るのが順当だろう。所属クラブのセルティックで得点を量産する前田大然は、合流当初のコンディションが万全ではなかったものの、バーレーン戦からオフを挟んだ22日の練習では非常に動きが良かった。ただ、自チームで元々の本職であるFWを任されている流れもあり、森保監督としてもベンチスタートからサイドとFWの両睨みで、試合の状況に応じて選択していくのではないか。

  • 20250322-japan-training-furuhashi©Masahiro Ura

    1トップ2シャドーのチョイスは?

    難しいのは上田に代わって、1トップに入る選手のチョイスだ。町野修斗は追加招集ながらバーレーン戦で終盤に投入されて、2点目につながるコーナーキックを獲得するなど、短い時間ながら存在価値をアピールした。

    ただ、ベンチ外だった古橋亨梧もコンディション面に不安は見受けられず、チャンスに応えるだけの準備はできているようだ。ようやく“森保ジャパン”でのフィットを印象づけた昨年11月の中国戦のように、裏抜けとライン間でパスを引き出す動きを使い分けるスタイルが周りとうまく噛み合えば、人に強いサウジアラビアのセンターバックを翻弄できるはずだ。

    2シャドーはバーレーン戦で久保建英がフル出場したこともあり、ここまで全試合で先発の南野拓実とバーレーン戦は途中出場で決勝点を叩き出すなど、大活躍を見せた鎌田大地のコンビと予想する。しかし、旗手怜央が昨年11月のインドネシア戦以来、最終予選で2度目の出場チャンスを得る可能性も大いにある。またウイングバック起用が多い堂安が、改めてシャドーで起用されるかもしれない。ここまでどちらかというと守備での奮闘が目立つ10番が、攻撃能力を示す好機となる。

    堂安も「本来、自分の生きるポジションは前気味なので。そこができるというのは自分の良さでもあります。ウイングバックができるようになったのはプラスでありながらも、チーム(フライブルク)ではウイングバックもやって、前のほうもやっているので。そこで起用されることがあれば、間違いなく攻撃の良さを出せる」とシャドーでの自信を隠さない。

    今回のメンバー構成におけるマイナーチェンジは、森保監督がサウジアラビア戦でトライしやすい要素だ。

  • 20241010-japan-KSA-kamada©Getty Images

    豪州と勝ち点1差で3位につけるサウジ

    相手のサウジアラビアは現在7試合を終えて勝ち点9で3位と、残り1枠の自動突破に向けて、非常に厳しい状況にある。日本とアウェイで戦う間に、ライバルの2位・オーストラリアは中国と対戦、4位のインドネシアと5位のバーレーンによる対戦もあるため、どちらかが勝ち点3を取ってくると、ますます難しくなってくる。

    チームの要であるボランチのモハメド・カンノ、右SBのサウード・アブドゥルハミド、CBのハッサン・カディシュをケガで欠くチーム事情にあるが、日本をアジアでベストのチームとリスペクトするエルヴェ・ルナール監督が「とにかく予選を突破して、本大会に出場しなければならない」とノルマを認める中で、どう挑んでくるのか。日本としてはそうしたサウジアラビアも跳ね除けて、世界に向けた最高のリスタートにしていきたい。