Fabio Cannavaro Italy FIFA World Cup 2006Getty Images

イタリア代表、21世紀の最強ベストイレブン。史上最高の守備陣に伝説的なファンタジスタも続々

  • Fabio Cannavaro Italy FIFA World Cup 2006Getty Images

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    ※ベストイレブンは上記写真スライド「>」から!

    強豪国の21世紀ベストイレブンは? 『Goal』では、新型コロナウイルス禍からフットボール界が日常を取り戻そうとしている中、強豪国の21世紀ベストイレブンを選定。2001年以降の代表戦出場試合数と貢献度、個人パフォーマンスをベースに、『Goal Japanツイッターアカウント(@GoalJP_Official)』でのユーザーアンケート結果を加味したうえで、期間最高の11人を選出した。第2回はイタリア代表編だ。

    ■他の強豪国の21世紀ベスイレは?
    オランダ代表編
    アルゼンチン代表編
    スペイン代表編
    ブラジル代表編
    イングランド代表編
    ドイツ代表編
    フランス代表編
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  • gianluigi buffon italien italy wm 2006Getty Images

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    ゴールキーパー:ジャンルイジ・ブッフォン
    代表歴:1997年~2018年

    21世紀のアッズーリ(イタリア代表の愛称)守護神と言えば、この人しかいないだろう。キャップ数は歴代最多の「176」。18歳で初招集を受けると、大舞台で驚異的なセーブを連発し、ロッカールームのリーダーとして20年近くにわたって代表チームを支え続けた。2006年ワールドカップ(W杯)では、流れの中では1失点も許さない完璧なパフォーマンス(失点はオウンゴールとPKのみ)。史上4番目となる460分連続無失点という記録を成し遂げ、24年ぶり優勝の立役者となった。最後の公式戦となった2017年のW杯予選プレーオフで敗退が決まった際、人目をはばからず涙を流す姿は多くの人々の心を打った。イタリア史上最高のGKの1人だ。
  • Gianluca Zambrotta Italy 2006Getty Images

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    右サイドバック:ジャンルカ・ザンブロッタ
    代表歴:1999年~2010年

    サイドハーフからサイドバックへの転向が大成功したザンブロッタ。21歳で代表デビューを飾ると、6度の主要大会すべてでレギュラーを務めた。優勝を成し遂げた2006年W杯では、初戦以外全試合でフル出場。豊富な運動量でサイドを駆け上がり、抜群のタイミングでの攻撃参加や精度の高いクロスでアクセントを加えた。年齢を重ねるごとに円熟したプレーを続けられたからこそ、歴代8位となる99キャップを飾ることができたのだろう。
  • Euro 2004 Italy Sweden NestaGetty

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    センターバック:アレッサンドロ・ネスタ
    代表歴:1996年~2006年

    カンナヴァーロとは対照的に、冷静で、そして優雅に相手アタッカーを封じ込み続けた名DF。名将マッシミリアーノ・アッレグリも「イタリア史上最高のDF」と称している。20歳で代表デビューを果たすと、EURO2000では全6試合に先発して準優勝に貢献。2006年W杯はケガのためにグループ3試合の出場にとどまったが、3度のW杯と2度のEUROを経験している。アッズーリでは77試合に出場。カンナヴァーロと並び称されるイタリア史に残るストッパーだ。
  • Fabio Cannavaro Italy 2006Getty

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    センターバック:ファビオ・カンナヴァーロ
    代表歴:1997年~2010年

    イタリア史上最高DFの1人。176cmとセンターバックとしては小柄ながらも的確な読みとラインコントロール、鋭いタックルに無類の1対1の強さを誇り、闘志をむき出しにするプレーでチームをけん引。主将として、2006年W杯優勝トロフィーを掲げた。同年にはチームメイトであったブッフォンを抑え、純粋なDFとしては史上唯一のバロンドールを受賞している。23歳でのデビュー以降は常に主力として活躍を続け、キャップ数はブッフォンに次ぐ歴代2位の「136」。“守備の国”イタリアを代表するレジェンドである。
  • Buffon Chiellini ItalyGetty

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    左サイドバック:ジョルジョ・キエッリーニ
    代表歴:2004年~現在

    パオロ・マルディーニは2002年に代表チームを去ったため、21世紀というくくりでは選外となった。そんな歴史に残るDFと同じように、最終ラインセンターと左サイドを抜群の安定感で支える現アッズーリ主将を、本職ではないがこのポジションで選出。ここ数年指揮官の入れ替わりが激しかった中でも、負傷以外では必ず先発出場を続け、歴代7位となる103キャップを記録。2018年からは、カンナヴァーロやブッフォンが巻いた重みある腕章を引き継いだ。知将ジョゼ・モウリーニョも「守備の教科書」と絶賛するほどの選手である。なお学業でも優秀な成績を収めており、2010年には名門トリノ大学の経営学修士号を取得している。
  • Andrea Pirlo ItalyGetty Images

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    アンカー:アンドレア・ピルロ
    代表歴:2002年~2015年

    “レジスタ”というポジションを確立した天才司令塔。圧倒的な戦術眼と精密なパスで、中盤低い位置から試合を動かした。評価が高まるにつれてマンマークを受けることも増えたが、それならばとワンタッチでパスを散らし続ける姿は圧巻。長年にわたってイタリア代表の攻撃の組み立てを担った。2006年W杯では全試合に出場し、決勝を含む3試合でマン・オブ・ザ・マッチに輝くなど、優勝の立役者の1人である。キャプ数は歴代5位の「116」。ブッフォンやカンナヴァーロ他、数々の選手が「共にプレーした最高の選手の1人」に彼の名を挙げている。なお、盟友ジェンナーロ・ガットゥーゾとは大親友。食事の際などは常に隣に座り、“いじり倒して”いたと明かしている。
  • Gennaro GattusoGetty

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    インサイドハーフ:ジェンナーロ・ガットゥーゾ
    代表歴:2000年~2010年

    日本では“闘犬”の愛称で親しまれた名手。盟友ピルロとはクラブ、代表で最高の関係を築いた。守備では穴となりやすかった天才の分まで走り回り、闘志をむき出しにしたプレーで相手の中心選手を潰し続けた。ミラン時代の恩師カルロ・アンチェロッティは「彼が“汚れ仕事”をこなしてくれるおかげで、攻撃的なスタイルを維持できた」と評している。2006年W杯でも6試合に出場して優勝に貢献。なお、同大会では数々の“奇行”を見せたことも話題に。グループ最終節チェコ戦でチームが2点目を決めた後にはマルチェロ・リッピ監督にのど輪を食らわせ、決勝後にはブリーフ姿で優勝を祝っている。
  • Daniele De Rossi Italy NetherlandsGetty Images

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    インサイドハーフ:ダニエレ・デ・ロッシ
    代表歴:2004年~2017年

    2004年9月の代表デビューから半年後にはキャプテンマークを巻くなど、若くして多くの信頼を勝ち取った。2006年W杯では開幕戦で見事なパフォーマンスを見せたが、2戦目のアメリカ戦で相手に肘打ちを見舞って4試合の出場停止に。それでも決勝戦では61分からプレーし、PK戦でも見事成功。当時のチーム最年少となる22歳で世界王者に輝いている。アッズーリでは攻撃的なポジションからセンターバックまで幅広い役割をこなし、歴代4位となる117キャップを記録。代表引退前最後の招集となった2017年のW杯予選プレーオフではビハインドの状況でウォームアップを命じられたが、ロレンツィオ・インシーニェを指して、「ふざけんな!俺たちは勝たなきゃいけないんだ。こいつだろ!」と声を荒げるなど、最後までチームと母国を想う熱い選手である。ピッチ内外でリーダーシップを発揮し、サポーターに愛される存在であった。
  • Francesco Totti Italy Australia 2006 World CupGetty

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    トップ下:フランチェスコ・トッティ
    代表歴:1998年~2006年

    イタリアを代表する選手のベストイレブンを選定するときに、首都ローマの“魂”を選ばないわけにはいかないだろう。イタリア史上最高の“ファンタジスタ”は、EURO2000で5試合2ゴールの活躍を見せ、決勝戦で敗れはしたがマン・オブ・ザ・マッチに。2006年W杯は直前の大ケガで出場も絶望的とみられていたが、驚異的な回復を見せて全7試合に出場。攻撃のタクトを振るいながら、大会最多タイの4アシストを記録し、優勝の立役者となった。この大会のベストイレブンにも選出されたが、2007年にはローマでのプレーに専念するため代表引退を宣言。だが、以降もサポーターだけでなくチームメイトからも待望論が巻き起こり続けた。なお、トッティを代表デビューさせた指揮官ディノ・ゾフは「イタリア史上最も完璧な10番。トッティは、トッティである」と評している。
  • Filippo Inzaghi - ItalyGetty Images

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    センターフォワード:フィリッポ・インザーギ
    代表歴:1997年~2007年

    “醜く”て“美しい”イタリア最高のストライカー。技術もフィジカルも優れているわけではなく、89分間試合から消えることもしばしば。人々を魅了する華麗なプレーも得意ではなかった。だが、最後にはネットを揺らしてピッチで雄たけびを上げている……。人智を超えた何かを持った選手だった。2006年W杯では出場わずか1試合、それも29分だけのプレーだったが、グループ突破のかかったチェコ戦で87分に試合を決定付ける追加点を記録。驚異的な勝負強さで、ビッグマッチになればなるほどネットを揺らした。常にケガに悩まされ続けたが、10年間の代表キャリアで歴代6位タイとなる25ゴールを奪っている。
  • Euro 2004 Italy Sweden Del PieroGetty

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    センターフォワード:アレッサンドロ・デル・ピエロ
    代表歴:1995年~2008年

    トッティと並び称されるイタリア最高の“ファンタジスタ”。EURO2000では全試合に出場して準優勝に貢献。2006年W杯ではトッティに10番を譲り、自身は交代出場がほとんどであったが、準決勝ドイツ戦では延長戦でダメ押しとなる追加点をマークし、決勝戦でもPKを冷静に沈めて優勝に導いた。W杯は3大会連続、EUROは4大会連続で出場し、歴代10位となる91キャップを記録。通算27得点は歴代4位タイである。なお大変な親日家としても有名であり、公式サイトには日本語版ページも存在。2011年の東日本大震災後には、自らデザインしたTシャツを販売し、その売り上げ全てを寄付した。翌年のJリーグ主催の復興支援スペシャルマッチにも自ら出場を望んで参加。近年は毎年のように来日を果たしている。
  • 2020-0526-italy_fom(C)Goal

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    ベストイレブン布陣(4-3-1-2)

    GK:ブッフォン
    DF:ザンブロッタ、ネスタ、カンナヴァーロ、キエッリーニ
    MF:ガットゥーゾ、ピルロ、デ・ロッシ、トッティ
    FW:インザーギ、デル・ピエロ

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