「フィット感」はアシックスのスパイクの大きな特長だ。今回発売された「DS LIGHT X-FLY PRO 3」に用いられた新素材「SILKYWRAP(シルキーラップ)」はその特長をさらに強化した。一言で言えば、天然皮革と人工皮革のいいとこ取り。今回5人はピッチで実際に試し履きをし、ボールを蹴ったうえでの印象を語る。
◆
林 まず、履いた瞬間に「いいスパイクだな」「フィットするな」と感じました。足に馴染む。あと軽くてびっくりしました。
山辺 DS LIGHT X-FLY PRO 3は、スピードコンセプトのスパイクで約195グラムの軽さ(26.5㎝片足)とスプリントしやすいアウトソールを採用しています。今回、素足感覚に必要な「柔らかさ」「フィット感」、そして耐久性に優れた新素材のシルキーラップをアッパー材に使用しています。
林 ボールを触ってもトラップしても、自分の素足で触っているような感覚で足に馴染みやすかった。新しいスパイクを1回目に履いた時は基本的に硬さがあって、馴染むまでちょっと時間かかるんですが、履いた瞬間からすごく自分の足に馴染みました。天然皮革のような柔らかさもあってすごくフィットしました。
山辺 実際店頭で選ぶ際にも「触った感じ」は大切だと思います。フットマイスターの皆さんは、特長である柔らかさをどう感じましたか?
サッカーショップKAMO小田啓嗣さん(以下小田) 店頭に並んでいるシューズを持って触ってもらうことが一番お客さまに伝えやすいんです。このシルキーラップを手に持った瞬間の第一印象が「柔らかい」なので、とても特長が分かりやすいです。
山辺 シルキーラップは伸びた後の回復率が高いのも特長です。林さんは、天然皮革と人工皮革の違いをどう感じていましたか?
林 天然皮革だと足に馴染みやすくて自分の足の形になるんですけど、雨の日とかに履いたら伸びたまま戻らなくなってしまうことがありました。雨のあとの晴れた日に履くと、「あれ、ちょっと緩いな?」って感じることもあって。人工皮革はある程度そのままの形なので、フィットしにくさがある。でも、このシルキーラップだと、雨の日のあとの晴れの日に履いても、フィットしてくれるというのはすごく助かりますね。
小田 林さんにお伺いしたいのですが、お店に来てくれる高校生はシュートやキックを重視している選手が多いんですけど、試し履きしてみて、キック時のインパクトやフィーリングをどう感じましたか?
林 インパクトもしっかり当たりますし、履きやすかったですよ。パスもシュートもドリブルも全部いけるんじゃないかなって感じました。
山辺 サッカーショップKAMOさんとしてはどんなお客さまにすすめたいですか?
小田 フィット感で言えば、どの(ポジションの)選手でもいいなと思ったのですが、 今回アウトソールも一新されて、より一歩目の踏み出しだったり、グリップだったりが強くなっています。前線の選手、最後のスピードを武器にしている選手に、よりおすすめできるかなと感じました。
山辺 ほかに、店頭で接する部活生からの具体的な悩みがあれば教えてください。
サッカーショップKAMO松尾侑亮さん(以下松尾) 足幅ですね。幅が広い悩み、細身の方の悩み。甲の高さや 薄さ、それぞれ異なります。例えば細身の足幅の選手がシューズの中で緩さが気になるとプレーのしにくさにつながります。今度のシルキーラップは伸びて戻る機能が高いため、細身の選手にもおすすめできます。
吉村 幅というテーマでいきますと、お母さんとお子さんが来るときの悩みはほぼ「幅広」なんです。「息子、幅広なんです」と相談を受けても実際に足を見るとそうではないことも多い。子どもさんは大人の僕らが感じるフィット感だとちょっとキツいと感じるようで、そこはしっかり会話しながら選んでもらっています。
松尾 あとはケガを減らしたいという悩みも多いですね。
山辺 ケガ予防は正直難しいのですが、ものづくりをしっかりする中でサポートはできると思っています。
松尾 アシックスさんのスパイクはアウトソール中足部分の構造がしっかりしていて、体重移動といったそういう動きの部分での安定感はありますので、おすすめしやすいです。
山辺 林さんは足幅などで悩みはありませんでしたか?
林 それはほぼなかったですね。強いて言えばサイズが大きいところ。29cmなので、買いに行っても当時は在庫がないこともありました。
▶新素材「SILKYWRAP」をアッパー全面に採用「DS LIGHT X-FLY PRO 3」をチェック!