このページにはアフィリエイト リンクが含まれています。提供されたリンクを通じて購入すると、手数料が発生する場合があります。
20231228-hidetoshi-takeda-asics©ASICS

「全員で攻撃して全員で守備をした」。2年連続高校選手権決勝を戦った武田英寿が語る青森山田時代

 武田英寿は2018年、青森山田高等学校2年生時、第97回全国高等学校サッカー選手権大会制覇に貢献した。同校にとって2度目の優勝だった。2019年6月に浦和レッズに内定すると、連覇を目指す第98回大会では10番を背負う主将としてチームを決勝まで導いた。決勝の静岡学園戦では自ら1得点を決めるも、2-4の逆転負けを喫し、苦杯を舐めている。

  • 20231228-97th-aomori-yamada©Getty Images

    ■仲間たちと一緒に戦った学生生活

    「選手権に出たい」「あの舞台に立ちたい」――高校で「部活」を選ぶほとんどの選手はそんな強烈な憧れの気持ちを持っている。

     全国高校サッカー選手権。武田は出場するだけではなく、2年連続で決勝の舞台に立った。そして、2年連続で優秀選手として表彰された。憧れで終わる選手が大半のなか、申し分ない結果を残している。「武田選手にとって、高校選手権とは?」。この日、アシックスのスパイクの撮影が行われた埼玉スタジアムでそんな質問を投げかけた。

    「高校サッカーを選ぶ選手たちにとって、選手権は別物だと思います。そこを目指して戦っています。どんな試合でも全試合勝つ気持ちで1試合1試合臨んでいますが、(選手権は)興奮度がやっぱり変わってくるんです」

    「高校生が一番目立てる場所だと思います。自分も決勝をここでやりましたが、あの時の満員のピッチを懐かしく思い出しました。覚えていますねえ。今は誰もいないですけど、上までいっぱいお客さんが入っていた記憶、整列して校歌を歌ったときの記憶。1試合1試合、すべて覚えています」

    「2年生の選手権優勝はうれしかった。このピッチでほぼ満員のなかで、あそこ(メインスタンド)の真ん中で表彰式をやって。階段から降りてきた時の喜びは忘れられないです。だから逆に悔しかったのは3年生のときの選手権準優勝です。内容、スコアの動きもそうですし、下から見る優勝しているチーム、下から見る悔しさを今でも覚えています」

     強豪校のサッカー部ともなると、多くの部員が所属する。青森山田の部員数は200人を超えるという。全員がピッチに立てるわけではない。「ゴールを決めたあとは、だいたいスタンドに行っていましたね。(応援団含めて)本当に仲間たちと一緒に戦った学生生活でした」と懐かそうに振り返った。

  • 20231228-hidetoshi-takeda-asics©ASICS

    ■青森山田で大舞台が得意になった

     青森山田の試合からは「勝利への執念」が伝わってくる。そんなチームが一番重きをおいていたことは何なのか。

    「いろんなチームのスタイルがあると思いますが、自分たちの学年でいえば、個人の能力はありませんでした。だからチームワークで戦いました。全員で攻撃して全員で守備をする。シュート1本を大事にする。シュート1本を打たせない。監督が決めたテーマの中でしっかりそこに向けて100%こだわるということをやっていました」

     そういった高校時代に学び、経験したことは確実に今につながっている。

    「監督から教えてもらったことの一番は『傾聴力』ですね。耳を傾ける力はプロになってからも意識していますし、すごく大事にして取り組んでいます」

    「もう一つ挙げるのならば、こういう大きな舞台をたくさん経験させてもらったことかな。大舞台は得意だと思います。観客が入ったほうが楽しいですし、プレーも昂るし、モチベーションにもつながります。緊張せずリラックスして試合に入れるのは、選手権での経験が大きいです。プロになった今、ホームも好きですがアウェイも大好きなんですよ。相手の歓声も大好きなので。自分のプレー一つひとつでスタジアムが盛り上がるのが楽しいんです」

     最後に、今履いているスパイクについて話を聞いた。「DS LIGHT X-FLY 5」を履いてから一番変わったのは「キックの質」だという。

    「軸足が安定しますね。素足の感覚で蹴れているので、自分の中でのロングフィードであったり、セットプレーであったり、思ったとおりに蹴れています。狙ったところに安定して蹴れるようになってきたことは大きいですね」

     2023シーズン、武田は育成型期限付き移籍先の水戸でスタートし、38 試合出場2得点。先発は35試合とプロになって以降、キャリアハイのシーズンとなった。

    「今年J2でコンスタントに戦って、青森山田の先輩がたや選手たちとピッチで会うことができました。すごく楽しいですし、また頑張ろうという気持ちにもなれています」と振り返る。

     青森山田時代の先輩には三國ケネディエブス(アビスパ福岡)、バスケス・バイロン(FC町田ゼルビア)、後輩には、松木玖生(FC東京)、藤原優大(町田)がいた。当時の恩師・黒田剛監督は、町田の監督を務めている。高校時代に関わった多くの人々が今Jリーグで戦っている。高校選手権の大舞台で10番を背負い、得た度胸とキャプテンシーは、さらなる成長への大きな武器となるに違いない。

    ▶アシックス「DS LIGHT」シリーズ新作「DSClever AQUA PACK」のラインアップをチェック

    asics ds light new提供:アシックスジャパン
0