ハーランドがプレミアリーグでも“無双”！マン・Cでのゴールラッシュを振り返る

プレミアリーグデビューを飾ったハーランドはいきなり2得点を挙げた。シーズン初ゴールはロンドン・スタジアムで行われたウェストハム戦（2-0）で、ペナルティスポットからの得点だった。

このノルウェー代表はPKを自ら獲得。ハーランドはイルカイ・ギュンドアンから送られたスルーパスを追いかけエリアに入ると、交代で出場したGKアルフォンス・アレオラに倒された。

ハーランドは立ち上がりボールを持つと、左足で冷静に蹴り込んだ。シュートストッパーとして知られるアレオラを逆方向へ跳ばした。

さらにハーランドは65分、ウェストハムを相手にこの日2ゴール目を記録。

今度はケヴィン・デ・ブライネがウェストハム守備陣の間を割る見事なパスを供給し、バックラインの背後に22歳を走らせる。あとはアレオラとの1対1に勝ちさえすればよく、それは簡単に実現された。ハーランドは体を開くとボールをキーパーの周りからカーブさせ、左足でネットに突き刺した。

ハーランドのシーズン3ゴール目は、セント・ジェームズ・パークで行われたニューカッスル戦（3-3）で飛び出した。チャンピオンは2点のビハインドとなり、ここからマグパイズを相手に勝ち点を拾わなければいけなくなった。

ニューカッスルが3-1とリードした展開で、ハーランドはコーナーキックから得点を奪い、逆転に望みをつないだ。

シティは素早くショートコーナーで再開し、ボールがデ・ブライネに渡った。このベルギー人はファーポスト深くにボールを蹴り込むと、ゴールのすぐ近くにいたハーランドにロドリがつないだ。

完全にノーマークでゴールエリアに侵入したストライカーは、ゴールすぐ近くからボレーでボールを叩き込んだ。

シティは翌週も再び苦戦を強いられた。クリスタル・パレス戦では前半に2-0と先行されてしまう。だが、ハーランドが19分間でハットトリックを達成したことで、イーグルスを相手に4-2の逆転勝利をもぎ取った。

この日最初のゴールは2-2となる同点弾だ。ベルナルド・シウバが放ったシュートがディフレクションしてゴールとなり、1点差に詰め寄った後のことだ。

フィル・フォーデンが左から浮き球でボールを供給すると、ハーランドがファーサイドのポストのスペースに侵入。ヨアキム・アンデルセンとマーク・グエーイの間に入るとプレミアリーグで初めてのヘディング弾をねじ込んだ。

パレス戦の2得点目は、この試合で初めてシティが先行する逆転弾となった。スカイブルーのユニフォームを着たハーランドにとっては、最も簡単なゴールのひとつに数えられることになるだろう。

ジョン・ストーンズはペナルティエリア内からシュートを放ったが、このシュートには勢いがなかった。だが、このボールはビセンテ・グアイタの守るゴールのファーサイドに流れていく。

ここでハーランドはマーカーの視野から離れファーポストに移動。左足を簡単に振り抜くと、ボールをがら空きのゴールに蹴り込んだ。

ハーランドはシティで初めてのハットトリックを達成した。この得点はまさに、彼が世界有数のストライカーの一人と認められる理由を示していた。

この22歳はイルカイ・ギュンドアンからのパスでエリアに入っていったが、パレスのセンターバック2人が対処していたため仕事が多く残されていた。

だが、シンプルに2人を制して自らスペースを切り開き、2度のタッチで準備を整える。止まることを知らないハーランドは、ノーチャンスのグアイタをよそにパレスのゴールにボールを突き刺した。

ハーランドはその後すぐに再びハットトリックを達成した。エティハド・スタジアムで行われたノッティンガム・フォレスト戦では、開始12分で先制点を奪った。

ハーランドのゴールをお膳立てしたのは、再びフィル・フォーデンだった。このイングランド代表はボックスの外からクロスを放つと、ハーランドはニアサイドに走り込んでいた。

このストライカーはフィジカルを活かしジョー・ワローのチェックを振り切ると、左足でボールを突き、先制に成功した。

ノッティンガム・フォレスト戦での2得点目は、先制点の11分後に訪れた。相手GKのディーン・ヘンダーソンのミスキックをギュンドアンがインターセプトしたことで生まれた得点だ。

だが、この得点はフォーデンとハーランドの間の息が合った連携がもたらしたものだ。

ハーランドはボックス手前でゴールに背を向けてポジションを取っていた。ボールを受けたハーランドの周りにはスペースがあり、タッチして振り向くとフォーデンにボールを供給した。

このイングランド代表がエリア内に走り込むと、ヘンダーソンがゴールから釣り出された。フォーデンは自分で打たず中央に走ったハーランドにボールを返すと、ハーランドは右足のシンプルなフィニッシュで無人のゴールに流し込んだ。

シティのハーランドは前半のうちにハットトリックを達成。ハーフタイムまであと7分となったところでヘディング弾を決めてみせた。

クリスタル・パレス戦からわずか5日後に達成した2度目のハットトリックに。だが、ジョアン・カンセロが左から大胆に放ったアウトサイドクロスから始まったこのゴールは、チーム全体で獲得したものだ。

フォーデンは頭でボールをジョン・ストーンズのいるゴール方向に送ると、ストーンズはダイレクトでボールを返す。左右に振られ動けなくなったヘンダーソンの頭上を通過すると、ボールはゴールを横切りハーランドへ。

このストライカーは再び、いるべきタイミングでいるべき場所にいた。2人のディフェンダーを引き連れていたが、ワローに空中戦で悠々と競り勝ち、数メートルのヘディングシュートをゴールに沈めた。

ハーランドは、マンチェスター・シティでプレミアリーグ6試合で10得点をマーク。スティーブン・ジェラード率いるアストン・ヴィラとの対戦（1-1）では先制点を奪っている。

このスピードは、イングランド1部リーグで10得点を挙げた選手として、1992年のミッキー・クインの記録に並ぶ最速タイ記録となった。

10得点目は簡単なゴールではなかったが、ハーランドはいつも通り落ち着いたフィニッシュを見せた。

アシストを供給したのは、右サイドからオーバーラップしたデ・ブライネ。このシティのMFはファーポスト深くにクロスを供給すると、フリーで走り込んだハーランドが宙を舞い、エミリアーノ・マルティネスの守るゴールに抑えの効いたボレーシュートを蹴り込んだ。