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「こちらでは常に数字を見られる」。ポーランド1部MF古川陽介、海外挑戦の今とスパイクを語る

 静岡学園高等学校出身のドリブラー・古川陽介が選んだのは海外移籍だった。ポーランド1部(エクストラクラサ)の名門・グールニク・ザブジェ。現在はルーカス・ポドルスキが所属し、先日ヴィッセル神戸とパートナーシップを締結したポーランドのクラブだ。2022年、静岡学園高等学校からジュビロ磐田(以下磐田)に加入した古川は、昨年9月初旬「ずっと持ち続けた夢」を叶えるため欧州に渡った。同月14日のリーグ戦第8節でベンチ入り。翌9節で初出場を果たすと、以後すべてのリーグ戦に出場し、今季ここまで14試合出場1得点1アシスト。左右のウインガーとして欧州での経験を積んでいる。

 磐田を離れる時に「世界で1番のドリブラーになる夢を叶えたい」とのメッセージを残した古川。欧州に渡って約4ヶ月、肌で感じる異国でのサッカー、そしてそのプレーを支えるスパイクについて話を聞いた。(聞き手:川端暁彦)【PR】

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  • ポドルスキが変な日本語を…

    ——古川選手は2024年秋からポーランド1部のグルーニク・サブジェに移籍しました。ここまでの感触を教えてください。

     言語も環境もまるで違う場所に飛び込んで、すごく自分の好奇心も刺激されました。これからここで挑戦していくことに対して、すごく明確なものも見えてきたという感覚です。

    ——それは例えばどういった点ですか?

     やはり、こちらでは常に数字を見られます。あとはコミュニケーションやフィジカルもまるで違うと感じています。

    ——言葉の壁は?

     そこは徐々にといった感じです。チームメートもポーランド語ではなく英語でしゃべってくれたりするので、助かっていますね。英語なら「いける」というわけでもまだまだないんですが、ポーランド語よりはずっと理解できますからね。

    ——そうした未知の環境へ飛び込む怖さはなかったんでしょうか。

     昔から世界で活躍したいという夢があって、そのチャンスが巡ってきたので、飛び込む選択をすることに迷いはあまりなかったですね。

    ——ポーランドのイメージは行ってみて変わりましたか?

     行く前は詳しい情報を持っていたわけではありませんでした。行ってみて国や人の感じとかが分かってきました。すごく温かい人が多いというイメージになりました。結構、みんな優しいなあという感覚を持っています。

    ——スタジアムの雰囲気は?

     人気のあるクラブなので、サポーターも熱いですし、ほぼ毎試合満員になっています。アウェーにもすごくたくさんの人が応援に来てくれますね。(2024年の)最後のほうは連勝もして6位につけています。ここまで良い形で来られていると思います。

    ——チームメートには日本でもお馴染み、ヴィッセル神戸でも活躍した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキさんもいます。

     すごくフランクにイジって声も掛けてくれています。もちろん、世界的なレジェンドプレーヤーですからリスペクトも持っていますし、学ぶところがあると感じています。日本語も結構いけますし、変な日本語も知っているんです。それをチームメートに教えて言わせたりもしてくるんです。ちょっと、ここでは言えないような日本語です(笑)。

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    フィジカル的な部分も強めないと

    ——個人としての結果の部分はどうでしょうか。ここまでリーグ戦11試合に出場し、初ゴールも決めました(取材時)。

     いや、まだまだですね。(ゴールは)少ないと思います。もっと決めたいです。出場時間ももっと延ばせると思っていますし、1試合でどれだけ爪痕を残せるかにもっとこだわらないといけないと感じています。

    ——日本とのサッカーの違いも感じていますか。

     フィジカル的な部分がもっと全面に出てくる感覚はあります。そこでももっとやらないといけないですし、個人のクオリティで打開してゴールを決める、アシストする部分はさらに求めているなと感じています。

    ——残りのシーズン、あるいはもっと先に向けて、自分のここを改善したいみたいなイメージは?

     ゴール前に顔を出す回数を増やすこと、そのタイミングだったりは自分も探していて、少しずつ増えている感覚もあります。それを仕留められるかどうかが自分がもう一つ上にいけるかという部分だと思います。

    ——古川選手はドリブルのイメージが強いですが、もっとゴールの部分を出したいという感覚ですか。

     そうです。やっぱり数字の部分がプロに入ってからも全然満足できていない部分だったので、そこにもっとフォーカスしてやっていきたいです。そこができれば出場時間も自ずと延びると思うので、そこで違いを出せるかだと思います。

    ——ヨーロッパでプレーする選手が必ず言うのが、ゴールによって選手の評価がガラリと変わるという部分です。

     1点決めたときにやはり、扱いがガラッと変わりました。サポーターからの見られ方も変わりましたし、だからこそ継続して結果を出したいと思っています。

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    父がスパイクマニアだった

    ——それでは、スパイクについてお話を聞かせてください。選ぶときのこだわりは?

     フィット感と軽さ。あとはタッチのところをすごく考えるようにしています。昔からその部分は大切にしていて、足に違和感のあるスパイクは履けなかったですね。

    ——見かけのカッコよさで選ぶことは?

     カッコいいのも好きだったんですけど…。実は父がすごいスパイクマニアで。「アシックスのスパイクは足に合いやすいぞ」と昔から教えてもらっていました。それで今までいろんなアシックスのスパイクを履いてきたんです。

    ——今日は、新モデル「DS LIGHT X-FLY PRO 3」を初めて履いてプレーされました。アッパーには、「SILKYWRAP(シルキーラップ)」という新素材が使われています。感触はどうですか?

     やわらかくて馴染みやすいと思いました。あとやっぱり、天然皮革だと濡れた時に違和感が出ることもあったので、この新しい人工皮革のスパイクが濡れた時にどう変化するのか。ちゃんと締まって緩まず足を抑えられるのか、そういった部分がどう変わるかも楽しみです。

    ——ヨーロッパでプレーする選手からは「芝が違うので地面が掴めない」とよく聞きます。

     やっぱり、芝は違いますね。試合の時はミックスを履くなど、グラウンドによってですけどいろいろ変えています。地面が緩いので足を持っていかれることもありますから、そこは気をつけなくてはいけないですね。

    ——新モデルの見た目はどうですか?

     赤いスパイクはあまり履いたことがないですね。あ、でも小学生の時にアシックスの「2002」のこの色を履いていた記憶があるので、ちょっと懐かしいです(笑)。その時も限定カラーを買ってもらったので、思い返すとお気に入りの色なのかも。情熱的でいいんじゃないかと思います。

    ——あらためておすすめポイントは?

     おすすめポイントはとても素足に近いところ。素足に近い感覚でプレーしたり、自分の身体を使ってプレーしたりしたい選手におすすめしたいです。フィット感ももちろんですし、履き心地がいいと思います。ボールタッチもやりやすい構造になっていると思います。

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    着用スパイク「DS LIGHT X-FLY PRO 3」

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