女子サッカー最高の選手TOP25【GOAL ワールドクラス・クラブ2025】

少なくとも過去 5 年間、世界最高のゴールキーパーの一人、あるいは最高と広く評価されているエンドラーは30 代半ばを迎えた今もその実力を発揮し続けている。

常勝チームであるパリ・サンジェルマンでプレーした後、2021年にフランスのライバルチーム、リヨンに移籍。チリ代表のエンデルは最大の試合の舞台でプレーする経験を重ねた。特にチャンピオンズリーグでは、その実力を存分に発揮している。

24歳ながらハンナ・ハンプトンがチェルシーとイングランド代表の正守護神となったことは、彼女の才能の素晴らしさと信頼性の高さを物語っている。

メアリー・アープスのようなゴールキーパーからポジションを奪うには特別な才能が必要だ。しかし、ハンプトンは閃光のような反応速度、優れた足技、そして自陣を支配する自信に満ちたプレーでそれを成し遂げた。これらの資質は、彼女がイングランドのEURO2025優勝の立役者となった要因でもある。

過去4年間、NWSLでカイレン・シェリダンほど一貫して素晴らしいゴールキーパーはいなかった。ゴッサムでプレーし、現在はサンディエゴ・ウェーブに所属する30歳の彼女は、プレーのあらゆる面で卓越しただけでなく、さらに成長を遂げて新たなレベルに達した。

そのため、彼女は当然ながらカナダ代表の守護神に選ばれた。このポジションは競争が激しいため、この栄誉は決して容易なものではない。

もう一人の若き選手が世界トップクラスの地位に上り詰めた。セルマ・バッハは世界有数の強豪チームの一員として、一貫したパフォーマンスと試合の流れを変えるプレーを続けている。

リヨンで主に左サイドバックとしてプレーし、4度のチャンピオンズリーグ優勝に貢献した24歳の彼女は、前線でも活躍できるセンスを併せ持つ。フランス代表の選手として、彼女ほど左足が鋭い選手はほとんどいないだろう。

マンチェスター・ユナイテッドで3年にわって女子スーパーリーグで活躍したオナ・バジェは、20代前半で「世界最高の右サイドバック」の議論に確固たる地位を築いた。カタルーニャに戻ってからもその評価を裏付ける活躍を続けている。

バルセロナのユースシステム出身である彼女の復帰は必然的であり、その期待に応える活躍を続けている。スペイン代表としても国際舞台で活躍し、26歳にして世界トップクラスの選手としての地位を確固たるものにした。

エリー・カーペンターは、15歳でオーストラリアで頭角を現して以来、着実に世界トップクラスの選手へと成長を続けてきた。特に深刻な前十字靭帯損傷から回復した後、リヨンで過去2シーズンにわたって見せたパフォーマンスは称賛に値するものだった。彼女は、一貫してトップレベルを維持し、個人としてのレベルをさらに上回る成績を残している。

現在、彼女はチェルシーに移籍し、その才能をイングランドで発揮することを目指している。

ワールドクラスクラブの新メンバーとして、エミリー・フォックスは過去数年間、その地位の直前に位置してきた。サイドバックとしてNWSLで頭角を現し、海外のクラブから注目を集めた彼女はアーセナルでの異なるスタイルへの適応を通じて、エリート選手としてのプレーをさらに磨き上げた。

守備と攻撃の両面でチームに貢献するフォックスは、アメリカ代表として持つ安定感と一貫性が際立っている選手だ。

ナオミ・ギルマがNWSLのルーキーシーズンを終えてすぐにワールドクラス・クラブに加入したことは、彼女がシニアの舞台にどれだけ迅速に適応したかを物語っている。センターバックの彼女はその後、年齢を超えた成熟したプレーを披露。米国女子代表チームの監督エマ・ヘイズは彼女を「私がこれまで見た中で最高のディフェンダー」と称賛している。

その理由は、彼女の素晴らしいパス、優れたポジショニング能力にある。これらの才能はチェルシーのファンも目にしているはずだ。

アレックス・グリーンウッドは、かつては堅実な左サイドバックだった。だが、ここ数年で世界トップクラスのセンターバックへと変貌を遂げた。

それは、マンチェスター・シティのユニフォームを着ても明らかだったが、今ではイングランドのユニフォームを着てさらにその印象を強めている。代表では左サイドバックが不足していたため、31歳の彼女はEURO2025でチームのためにそのポジションを引き受け、自身の戦術理解度の高さを際立たせた。

数年間にわたって女子サッカーで最も優れたセンターバックの一人として評価されているマピ・レオン。彼女の技術的な能力はその質を議論する際に最も注目される点だが、守備のセンスも見逃してはならない。

常勝軍団のバルセロナにおいて、彼女が守備で試されるのは1回か2回程度しかないにもかかわらず、その対人能力は際立っている。

バルセロナかスペイン代表かに関わらず、過去2回のバロンドールを受賞した選手をリストに選出する理由を説明する必要はほとんどない。アイタナ・ボンマティは、重要な局面で常に結果を出す選手だ。それは攻撃面だけでなく、守備面でもだ。

女子サッカー界でこれほどバランスの取れたミッドフィールダーはいない。彼女自身、攻守両面でチームに貢献したいという意欲にあふれている。

マリオナ・カルデンテイが世界トップクラスの選手として長年評価されてきたことは事実だ。しかし、バルセロナのようなスター選手揃いのチームでプレーする中、彼女が目立つのは難しくもあったかもしれない。

だが、昨年夏にアーセナルに移籍して以来、その問題は解消された。スペイン代表の彼女は、試合の流れを変える驚異的な能力を発揮するだけでなく、ボールを持っていない時のプレーも素晴らしい。このクラブに加わるべき理由をさらに強固なものにしている。

グレイス・ゲヨロは、まさにワールドクラスということを滲み出す選手の一人だ。フランス代表の彼女はボールを保持している際、焦った様子を見せることはほとんどない。常に適切な判断を下し、攻撃と守備の両面で素晴らしい貢献をしている。

PSGのキャプテンを長年務め、常にチームで最も優れた選手の一人として活躍する28歳の彼女のリーダーシップはその素晴らしい能力にさらに磨きをかける要素となっている。

パトリ・ギハロとプレーしたことがある人なら、このスペインのスター選手がサッカー界で最も知性豊かな選手の一人であることを誰もが理解するだろう。

守備的ミッドフィールダーとして広く称賛されることは常に難しいものだ。だが、バルセロナの無敵のチームでそのポジションを任されていることは、彼女の技術の高さを物語っている。カタルーニャのチームが展開する驚異的なサッカーのスタイルを考慮すれば、このポジションほど難しい役割はない。

 レナ・オーバードルフが最後に試合に出場してから1年が経った。これは、2024年オリンピック直前に負った残酷な前十字靭帯損傷が原因だ。しかし、新シーズンが始まる頃には復帰し、ついにバイエルン・ミュンヘンでのデビューを果たす見込みだ。これにより、ドイツのスター選手は自身が世界最高峰の選手である理由を再び証明することになるだろう。

守備的ミッドフィールダーのポジションの役割を自分のものとし、最大の舞台で、最高のプレッシャー下でも輝きを放ってきたレジェンドだ。

怪我による困難な時期を経て、かつての調子に戻れるかどうか疑っていた人々に対し、アレクシア・プテジャスは堂々とその疑問を払拭した。実際、このミッドフィールダーは現在、過去最高のレベルでプレーしている。

前シーズンにその驚異的な才能の片鱗を見せたプテジャスは、2024-25シーズンを怪我なく過ごしたことで、おそらくキャリアで最も素晴らしいシーズンを送った。3度目のバロンドール受賞の可能性も秘めている。

多くの人が、2022年夏にバルセロナに加入する前からキーラ・ウォルシュがワールドクラスの才能を持つ選手だと信じていた。当時そう思っていなかった人でも、今なら間違いなくそう思っているだろう。

イングランド代表のミッドフィールダーであるウォルシュは、カタルーニャのクラブでプレーする中でさらに成長。スポーツ界で最も技術的に優れたクラブチームの一員としてプレーを磨き上げ、その後チェルシーに戻って、自分が学んだものを周囲に示した。

ザンビア代表として主要な大会で輝かしい活躍を見せてきたバーバラ・バンダだが、オルランド・プライドに移籍するまでは、大舞台まであまり注目されない中国女子スーパーリーグでプレーしていた。

しかし、このストライカーが米国のトップリーグでプレーすることで、その才能は毎週、多くの観客に披露されるようになった。クラブと代表で発揮するパフォーマンスは、彼女が世界トップクラスの選手であることを証明している。

カディディアトゥ・ディアニほど、雷のようなスピード、ダイナミズム、そして生産性を兼ね備えたフォワードはそう多くいない。サイドバックを突破してストライカーに完璧なパスを供給する能力、背後からボールを受け取って自ら脅威となるプレー、または攻撃の起点として効果的に機能する役割をこなすなど、リヨンのフォワードは本当に何でもこなせる。そして、そのパフォーマンスは数年間にわたって継続されている。

長年、女子サッカー界で最も優れたウイングの一人として活躍し続けてきたキャロライン・グラハム・ハンセン。昨年はバロンドール投票で2位に入賞した。

しかし、彼女がそのスポットライトを求めているわけではない。バルセロナのテクニカルなフォワードである彼女は、チームメイトの間でその価値が広く認められているように、チームの成功を最優先事項に掲げる選手だ。

ペルニレ・ハーダーほど最高峰のレベルで試合の流れを劇的に変えることができる選手は世界中をみてもほとんどいない。

バイエルン・ミュンヘンのフォワードであるハーダーは、多様な攻撃的ポジションでダイナミズム、得点力、創造性を発揮。また卓越したリーダーシップも備えている。彼女が過去10年間連続でリーグタイトルを獲得していることは決して偶然ではない。

ヴィヴィアン・ミーデマは最近、怪我に悩まされてきた。だが、ピッチに立つとワールドクラスの地位が揺るぎないことを証明している。

マンチェスター・シティのスター選手はゴール前では氷のように冷静で、オランダ代表チームで最も多くの得点を挙げた選手となった。また、他選手へのアシスト能力においても天才的な才能を発揮している。

バルセロナが昨年、エヴァ・パヨルを獲得するために莫大な移籍金を支払ったことは驚くべきことではなかった。彼女はヴォルフスブルクでの9年間の在籍期間中にワールドクラスのセンターフォワードとしての地位を確立した。

初シーズンに44ゴール・14アシストを記録した彼女は、見事な適応を見せて新たなファンにその才能を披露している。

ジャマイカ人選手のカディジャ・ショーは過去6シーズン、ボルドーと現在所属するマンチェスター・シティでリーグ戦92試合に先発出場。94ゴールを記録してきた。これは疑いなく、世界トップクラスの成績だ。

28歳のショーは極めて冷静なゴールゲッターだが、それだけではない。ショーの前線からの守備はチームに欠かせず、その姿勢は彼女が努力家であることを体現している。

他の選手にチャンスを作る能力が見過ごされがちな、もう 1 人の世界クラスのゴールゲッターであるソフィア・ウィルソン。24 歳という若さにもかかわらず、NWSLのMVPとゴールデンブーツ、そしてアメリカで獲得できるすべての国内タイトルをすでに手に入れている。

3月に妊娠を発表し、当面はスポーツから少し休む予定だ。だが、ポートランド・ソーンズのスター選手が、復帰後に再び活躍を始めることを疑う人はほとんどいない。

イングランドのナンバー1の座を失い、PSGでの初年度に浮き沈みを経験したメアリー・アープスは現時点で世界トップクラスのカテゴリーから一時的に脱落してる。ドイツでは、アレックス・ポッブのキャリアが終盤に差し掛かり、かつての驚異的な得点ペースを維持できていない。一方、チェルシーの得点源であるサム・カーも最後の出場から18カ月以上が経過しているため、リストに残留させるのは困難だ。もちろん、彼女が再びコンディションを回復させれば状況は変わるだろう。

最後に、最近のパフォーマンスからイレーネ・パレデスも年齢によりパフォーマンス低下がうかがえる。バルセロナとスペイン代表のスター選手である彼女は、34歳ながら依然としてトップレベルのセンターバックだ、多くの若手選手が台頭する中、ワールドクラス・クラブの地位を維持するほどではなくなっている。