ガビがチャンピオンズリーグのポルト戦でもらった2枚目のイエローカードは、バカげたものだった。バルセロナは1点リードで、ポルトの選手がガビの横を通り過ぎようとした時、ボールの後ろには10人の選手がいたのだ。だが、ガビは自制できなかった。脇をすり抜けようとする相手選手のシャツをつかんでしまったのだ――相手をスローダウンさせることもできずに。
すでにガビはイエローカードを1枚もらっていたため、退場となった。このバルセロナの10代選手にとって、プロ入りして2度目の退場処分だった。
ガビがそれまでに築いてきた評判に比べると、これは驚くべきことだった。ガビはサッカーファンの間で賛否両論の選手である。当初は中盤でチャビの後継者として注目された、ラ・マシア最新の卒業生の一人であるMFはすっかり変わりつつある。
ガビは現監督ほどテクニックに優れてもいなければ、上品でもない。逆に、バルセロナのサポーターに言わせれば、ガビはチャビに欠けていたすべての動きができる。ボールのないところでの容赦ない暴れん坊は、ボールがある時には決定的なパスを出すことも魔法のような瞬間を生み出すこともできる選手なのだ。それ以外の人々にとっては、ガビは過大評価されている代表格であり、ずるがしこく、危険な場所に向う見ずに突っこんでいく選手である。
どちらが本当のガビなのか、あるいは両方を持ち合わせているのか。チャビ監督監督にとって、ガビはただ、その両方が完璧に混ざった選手なのかもしれない。喉から手が出るほど欲しいMFであり、他のチームからは憎まれる選手なのだ。

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