Getty Images Sport元イングランド代表DFのギャリー・ネヴィルは、ミケル・アルテタ監督が擁する強力な戦力を理由に、今年もアーセナルが優勝候補筆頭であると改めて主張した。ネヴィルは以前、ポッドキャストで「優勝を確実にするには何ポイント必要か」を明かしており、こう語っている。
「優勝はアーセナルだろう。 今年こそ彼らの年だ。4シーズン連続でリーグ優勝を予想しているが、必ずしも他を圧倒しているわけではない。彼らは安定した水準を維持し続けており、今年も優勝するにはそれだけで十分だ。 100ポイントも必要ない。90や95ポイントすら必要ない。80点台半ばから後半で優勝できる。彼らならそれができる」
「他チームが不安定で頼りにならないと前に述べたが、今のアーセナルは違う。非常に信頼できる。彼らを信じられる。 彼らの守備は素晴らしい。全員が互いに連携し、失点を許さない。前線には複数のエリアで脅威となる選手たちがいる。センセーショナルなセンターフォワードはいないが、誠実で、まるで破城槌のような選手たちがおり、それが彼らの力となっている。 彼らには、エベレチ・エゼ、ノニ・マドゥエケ、ガブリエル・マルティネッリ、レアンドロ・トロサールなど、ゴールに貢献できる多くの選手たちがいる。セットプレーで確実に結果を出せるデクラン・ライスもいる。4人の素晴らしいサイドバックと3人の優れたセンターバックも擁している」
Getty Images Sport『NBCスポーツ』のインタビューで、ユナイテッドのレジェンドはこうも語っている。
「アーセナルが優勝を逃す可能性もある。ミケル・アルテタ監督や選手たち、ファンまでもが『今季こそ優勝しなければならない』という考えを控えめにしている理由も理解できる。だが彼らは最も安定したチームであり、ここ3、4シーズンかけてこの瞬間に向けて準備を重ねてきた」
「実際、過去3シーズンは彼らを優勝候補に挙げてきたが、届かなかった。昨季リヴァプールが優勝した時も、マンチェスター・シティが失速すればアーセナルがその座を奪うべきチームだと考えていた。 今シーズン、アーセナルを擁護する声はほとんどないだろう。これは私がアーセナルにプレッシャーをかけているわけではなく、単に彼らがリーグ最強のチームであり、適切な戦力を備えていると考えるからだ。まだ11月だから、ここから優勝を予測するのは狂気じみている——だが彼らは優勝すべきであり、ミケル・アルテタ監督やアーセナル選手でないなら、それを自信を持って言えるはずだ」
「私がアーセナルの優勝を確信する理由は、常に『何がチームを止めるか』を考えるからだ。リヴァプールが過去のシーズンでフィルジル・ファン・ダイクやモハメド・サラーを失っていたら、彼らは苦境に陥っていただろう。しかし今、アーセナルが失ってもタイトルを落とすような選手は思い浮かばない…夏の新加入選手のおかげで、センターバック2人ですらそうだ。 全てのポジションがカバーされている。ブカヨ・サカはかつてその選手だったが、負傷時にはノニ・マドゥエケが加入した。どこでも、同レベルの質で、あるいはわずかな差しかない選手でしっかり二重に補われている」
「では、誰が彼らからタイトルを奪うというのか?アーセナルが優勝しないとしたら、それは自滅しかないだろう。マンチェスター・シティが以前の水準に戻っても、アーセナルに追いつくとは思えない。ペップ・グアルディオラは天才だが、必要なレベルでプレーする選手もチームも持っていない。リヴァプールが唯一の可能性があるチームと言えるが、彼らも早く軌道に戻らなければならない」
リヴァプールは土曜日のプレミアリーグで、アストン・ヴィラをホームで2-0で下し、苦しかった4連敗をようやく終止符を打った。この勝利で貴重な勝ち点3を獲得し、暫定ながらリーグ戦順位を3位に浮上させた。モハメド・サラーがようやく得点感覚を取り戻し先制点を挙げ、ライアン・フラーフェンベルフが勝利を決定づけるゴールを決めた。
Getty Images過去数シーズンの終盤に悔しい敗戦を経験してきたアーセナルは、ついに万全の態勢で頂点を目指し、憧れのプレミアリーグ優勝を掴み取る準備が整ったようだ。土曜日のバーンリー戦では公式戦9連勝を記録し、リーグ2位のボーンマスに7ポイント差をつけて首位を独走している。
次戦は11月8日、プレミアリーグでサンダーランドをホームに迎える前に、11月5日(火)にチャンピオンズリーグのアウェー戦でスラヴィア・プラハと対戦する。
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