FIFA、2025年の新大会に先駆けティファニー&Co.とのコラボレーションで制作された24金のクラブ・ワールドカップトロフィーを発表

FIFAは2025年に開催されるFIFAクラブ・ワールドカップの優勝チームに贈られる革新的なトロフィーを公開し、同大会の「変貌」を印象付けた。FIFAがデザインし、アメリカの高級宝飾店「ティファニー＆Co.」とコラボレーションして制作された新しいトロフィーは、24金仕上げとレーザー彫刻が施され、世界地図とFIFA加盟全211協会の名が刻まれている。

このトロフィーは、来年の夏、6月15日（日）から米国11都市で開催される2025年大会の開幕戦で披露される予定だ。これまでのFCWCから大きく形式が変わり、史上初の32クラブ開催となる。FIFA加盟の6連盟から計32クラブが参加、開催国としてインテル・マイアミ（米国）、欧州（UEFA）からはマンチェスター・シティ、レアル・マドリー、アジア（AFC）からは浦和レッズなどが名を連ねている。このトロフィーを掲げる世界王者は、7月15日にニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで決定する。

トロフィーの中央の円盤には、刻印に加えてサッカーの伝統を象徴するスタジアムや用具の画像、また、サッカーという世界的なスポーツの包括的な精神と、多様な観客が参加する大会というコンセプトを反映して、13の言語と点字が刻まれている。また、このトロフィーには盾型から球体へと形を変えられるという注目すべき特長も加わった。

FIFAは新しいトロフィーのデザインの背後にあるさまざまなインスピレーションを明らかにした。これには、1970年代にNASAのボイジャー深宇宙ミッションで運ばれた「ボイジャー・ゴールデンレコード」、周期表、開拓時代の地図、天文学が含まれる。120年以上前にFIFAが設立された当時の惑星の位置と、2025年のFCWCマイアミでの開幕戦開催時の、惑星の位置を示す天体のシンボルが描かれている。

また、新しいデザインには次の感動的なメッセージも刻まれている。

「このトロフィーを手にする者たちよ、歴史はあなた方のものだ！　クラブサッカーの頂点を表すこの瞬間を目撃したあなた方は、ごく一部の人々に授けられた栄誉を、多くの人々と分かち合っているのだ」

優勝クラブには、優勝を記念した特別な刻印が施されたトロフィーのレプリカが贈られる。このレプリカは公式のトロフィーと寸分違わぬ精巧なもので、クラブのエンブレムと優勝した日付が刻印された銘板が付いている。

新しく生まれ変わったFCWCは2025年夏に始まり、その後は4年ごとに開催される。これまでは毎年開催され、7クラブのみが参加していたが、今後は各大会に32クラブが参加する。参加クラブは4クラブずつ8つのグループに分けられ、各グループの上位2クラブがベスト16に進出する。各ノックアウトステージは1試合のみで行われ、準決勝で敗退したチームによる3位決定戦は行われない。

年次イベントとしては、欧州チャンピオンズリーグの優勝チームとプレーオフの勝者が決勝で対戦する新しい「インターコンチネンタルカップ」が開催される。今年は欧州覇者レアル・マドリーが12月18日にカタールで開催される決勝戦に出場する。

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は次のように述べた。

「革新的で、包括的で、画期的な真のグローバルな32クラブによる新しいFIFAクラブ・ワールドカップには、これらすべてを表すトロフィーがふさわしい。権威があり、時代を超えたものであり、未来の象徴であり、過去からインスピレーションを得た黄金のトロフィーなのです」

「このトロフィーを手にするチームは、クラブサッカー界を手中に収めることになるでしょう。トロフィーを獲得する選手たちへ。歴史はあなた方のものです！　2025年7月13日にニューヨーク・ニュージャージーで唯一無二のFIFAクラブ・ワールドチャンピオンがFIFAクラブ・ワールドカップトロフィーを掲げる。サッカーの新時代の幕開けを楽しみにしながら、世界にトロフィーを広め、祝杯をあげましょう」

ティファニーの社長兼最高経営責任者（CEO）アンソニー・レドル氏は次のように付け加えた。

「160年の歴史を持つティファニーは、工芸とデザインのスタンダードを確立し、歴史的に見ても象徴的なロフィーのいくつかを制作してきました。FIFAクラブ・ワールドカップのトロフィーは、世界で最も尊敬されるスポーツの偉業の象徴を制作してきた当社の長い歴史の次の章となるものです」

新トロフィーは、12月5日に開催されるFCWCの抽選会で世界に向けて発表される。抽選会は開幕戦の開催都市・マイアミで行われ、32クラブすべてがグループステージの対戦相手を知ることになる。