AS Roma v Sampdoria - Coppa ItaliaGetty Images Sport

チェルシーやリヴァプールでプレーしたボリーニが衝撃告白。元所属クラブを訴えようとした理由

  • ボリーニのサッカー人生は、波乱万丈でありながらも注目に値するものだった。イタリアのベンティヴォーリオ生まれの彼は、ボローニャのユースアカデミーを経てチェルシーへの移籍を果たした。しかし、真の飛躍はローマで訪れ、2012年にリヴァプールが獲得に動いた。リヴァプールでは、ブレンダン・ロジャーズ監督の下で活躍。その後、サンダーランドに加入してファンの人気者となり、2014年のリーグカップ決勝(マンチェスター・シティに敗戦)でゴールを決めた。その後、セリエAのミランとエラス・ヴェローナでプレーした。

    最も困難な時期は2023年に加入したサンプドリアで訪れた。トルコのファティフ・カラギュムリュクでの成功を経ての移籍だった。デビューシーズンは9ゴールを挙げる好調ぶりだったが、クラブの経営陣の交代により、ボリーニは冷遇されることになる。突然チームから外され、彼の主張によれば、その後の扱いは非人道的なものだったようだ。

  • 広告
  • Genoa CFC v UC Sampdoria - Coppa ItaliaGetty Images Sport

    ボリーニは『タイムズ』のインタビューで、イタリアでの最後の数カ月間に受けた精神的・肉体的苦痛について率直に語った。

    「身近な人たちは、それがどれほど困難だったかを知っている。なぜなら、ディレクターが僕に会う前から、非常に厳しい立場を取っていたからだ。彼は僕が適任ではない、これがダメだ、あれがダメだ、ロッカールームで問題児だと決めつけた。実際には、僕こそがロッカールームの要だった。困難な時期にチームをまとめていたのは僕だ。僕の経験がそれを可能にし、ここでも同じことができた」

    「クラブを訴える準備ができていた。訴訟を起こすための書類はすべて揃っていた。なぜなら、異なる時間に一人だけで練習させ、食事も与えず、チームに参加させないなど、そういった細かいことをするのは許されないからだ。だから、本当に、本当に、本当に苦しんでいた。サンプドリアで同じ状況を経験した友人と話したところ、彼は『離れることで癒されている気がする』と言った。そして昨日、彼にメッセージを送って『その感覚が戻り始めている』と伝えた。長いプロセスだったね」

  • ボリーニはついに、ギャリー・ネビル氏やポール・スコールズ氏らが共同所有するサルフォード・シティで救いの手を見出した。リーグ2のこのクラブは、その野心と有名オーナー陣で知られており、今月初めにボリーニを獲得した。これは下部リーグサッカーに華を添える大型補強だ。

    「素晴らしいね。契約の移行期間に体調を維持するためにトレーニングに来たんだけど、サルフォード、そしてアレックス・ブルース監督が親切にも施設の利用とここでのトレーニングを許可してくれた」とボリーニは発表後に語った。

    「経験は僕がもたらせるものの一つだが、ピッチ上の経験だけでなく、ピッチ外でも、トレーニングで、トレーニング外で、試合のマネジメント方法などで模範を示していきたい。リーグ2でプレーしたことがないので、僕もチームメイトからこのリーグの主な特徴を学ぶ必要がある。しかし、チームメイトが僕を活用し、僕から学んだり、僕を助けたりできるよう、自分自身をオープンブックとして提供する。この挑戦に対して非常にオープンだよ」

  • ENJOYED THIS STORY?

    Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

  • Manchester City v Sunderland - Capital One FinalGetty Images Sport

    これまでのところボリーニは2試合に出場し、20分間のプレー時間を記録しているが、まだ得点はない。ただ、彼の経験はサルフォードにとって役立つはずだ。クラブは最終的にチャンピオンシップまで昇格することを目指し、連続昇格を目標に掲げている。現在リーグ2の3位で首位とはわずか1ポイント差にあり、ボリーニの加入はこれ以上ないタイミングと言えるだろう。

0