Champions League Team of the Season GFXGOAL

ハーランド、ヴィニシウスら…GOAL選出今季のCLベストイレブン

チャンピオンズリーグが期待を裏切ることはめったにない。今季も熱狂的な戦いを我々は楽しむことができた。

ナポリは爽快なサッカーでグループステージを盛り上げ、ベンフィカは首位で決勝トーナメントへと進出した。また、セリエAの復活は、サン・シーロの息を呑むような光景の中で繰り広げられるミラノ・ダービーで、説得力のあるストーリーを作り上げたのである。

そして、決勝はマンチェスター・シティとインテルというカードに。当然のことながら、両ファイナリストはGOALのベストイレブンにもよく表れているが、他に誰が選ばれているのだろうか? その結果を見ていこう。

  • Andre Onana Inter 2022-23Getty

    GK:アンドレ・オナナ(インテル)

    カメルーン出身のこのGKは、セリエAではサミル・ハンダノヴィッチに次ぐインテルの2番手としてシーズンをスタートしたが、チャンピオンズリーグでは素晴らしいパフォーマンスを連発し、すぐに先発の座を自分のものとした。

    イスタンブールでも素晴らしいパフォーマンスを見せ、オナナは他のどのGKよりも多くのクリーンシート(8回)を記録して大会を終えることになる。この27歳が、イングランドの富豪クラブから興味を持たれているのは、驚くにはあたらないだろう。

  • 広告
  • Giovanni Di Lorenzo NapoliGetty

    RB:ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)

    セリエAデビューが24歳だった選手が、ナポリのキャプテンとして1990年以来のスクデット獲得に貢献した。ディ・ロレンツォは、チャンピオンズリーグでも、準々決勝に進出し、パルテノペイの歴史に名を刻んだ。

    この29歳の右サイドバックは、この大会で最も多くのチャンスを作り(20回)、2つのアシストを記録し、自らも2つのゴールを決めた。この素晴らしいシーズンを成功させたことで、高額な報酬を得ることができるだろう。

  • Ruben Dias Manchester City 2022-23Getty Images

    CB:ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)

    ペップ・グアルディオラにとって理想的なセンターバックである。今シーズンのチャンピオンズリーグで、より多くのパスを出したのは、マンチェスター・シティのチームメイト、ロドリだけという事実が証明しているように、ディアスはポゼッションにおいてとんでもなく快適である。

    16回のタックル成功は、大会全体のトップであるマルコ・ヴェラッティとわずか2回差である。

  • Acerbi Inter MilanGetty

    CB:フランチェスコ・アチェルビ(インテル)

    なんというストーリーだろう。アチェルビはガンを克服し アルコール依存症も克服した。35歳の今、彼はチャンピオンズリーグ決勝でもスタメンとしてプレーし、ついに偉大なディフェンダーとして認められたのである。

    インテルのファンは、シーズン開幕当初はアチェルビの加入を望んでいなかったが、今では、ヨーロッパでの活躍に重要な役割を果たしたこともあり、インザーギは彼を気に入っている。実際、クリーンシート(7回)にこれ以上関与した選手はいない。

    本当に感動的な話だ。

  • Federico Dimarco Inter 2022-23Getty Images

    LB:フェデリコ・ディマルコ(インテル)

    2003年のチャンピオンズリーグ準決勝でインテルがACミランに敗れたとき、フェデリコ・ディマルコはサン・シーロのスタンドにいた。しかし、今シーズン、同じ舞台でライバル同士が再び対戦したとき、彼はピッチに立ち、愛するネッラズーリにとってはるかに幸せな結果をもたらした。

    今シーズンの大会では、ラファエウ・レオンやフヴィチャ・クヴァラツヘリアよりも多い5アシスト、15回のチャンスメイクを記録しているのだ。昨シーズンからインテルのレギュラーになったばかりの選手としては、決して悪い成績ではないだろう!

  • Milan-Tonali(C)Getty Images

    CM:サンドロ・トナーリ(ミラン)

    サンドロ・トナーリは、アンドレア・ピルロと比較されることを光栄に思ってきたが、その比較は、似たような髪型やブレシアでの共通の絆を超えるものではないと主張してきた。実際、彼は違うタイプのミッドフィルダーだが、非常に優れたミッドフィルダーであることを証明しつつある。

    トナーリはサン・シーロに馴染むのに時間がかかったが、苦戦していたACミランが今シーズンのチャンピオンズリーグで準決勝に進出した主な理由の1つであった。この22歳は、印象的なほど頻繁にボールを獲得し(正確には57回)、しかも効果的にボールを使い、その結果、22回のチャンスメイクで3位にランクインした。

  • RODRI MANCHESTER CITY CHAMPIONS LEAGUE 11042023Getty Images

    CM:ロドリ(マンチェスター・シティ)

    今シーズンのチャンピオンズリーグで疑う余地もなく証明したように、今世界で最高のセントラルミッドフィルダーである。ロドリは誰よりも多くのパスを成功させ、ポゼッション獲得数でもランキングのトップに立っている。

    ポゼッションの奪取とキープの両方において、このスペイン人選手は現在、他の選手とは一線を画している。そして、決勝では見事な決勝点を記録した。

  • Bernardo Silva Manchester City 2022-23 Getty

    RW:ベルナルド・シウヴァ(マンチェスター・シティ)

    これ以上、ウイングに何を求める監督がいるのか? ベルナルド・シウヴァは、技術的に優れているだけでなく、知的で勤勉でもある。

    マンチェスター・シティで3ゴール1アシストを記録したこのポルトガル人は、エティハドで行われた準決勝セカンドレグで、レアル・マドリーのディフェンダーをほぼ完膚なきまでに追い詰め、大会史上最も完璧なチームパフォーマンスの1つとなったのである。

  •  Kevin De Bruyne Manchester City 2022-23Getty

    CAM:ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)

    ケヴィン・デ・ブライネがついにチャンピオンズリーグを手にした。決勝では無念の負傷交代となったが、彼の価値が損なわれることはない。

    大会最多の6アシストを記録し、クロスの成功数ランキングでも2位につけている(21本)。サンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリーとのベスト4でのゴールも、今シーズンの最も甘い一撃として記憶される運命にある。

  • Vinicius Jr Real Madrid 2022-23

    LW:ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)

    ヴィニシウス・ジュニオールは、スペインで何度も人種差別を受けたにもかかわらず、チャンピオンズリーグで次々と印象的なプレーを披露しているのは、その強さを物語っている。ベスト16では、このブラジル人選手は、アンフィールドがこれまで見てきた中で、間違いなく最高のパフォーマンスを披露した。

    マドリーは準決勝で敗退したが、7ゴール5アシストの活躍を見せたヴィニシウスは、次々とディフェンダーを苦しめ、他のどの選手よりも多くのデュエル勝利(86回)とドリブル成功(47回)を決め、大会を締めくくるにふさわしい活躍をした。

  •  Erling-Haaland(C)GettyImages

    ST:アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)

    そして、その攻撃をリードするのは、毎週のようにゴール記録を更新している9番、アーリング・ハーランド以外に誰がいるだろうか。22歳のノルウェー人選手は、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドに次いで、チャンピオンズリーグで複数のシーズンで10ゴール以上を記録した3人目の選手となった。

    準決勝の2試合、決勝ではノーゴールに終わり、課題を残すこととなった。しかし、それは彼に進化の余地があるというのを示したということだ。

  • 20230510 Simone Inzaghi(C)Getty Images

    監督:シモーネ・インザーギ(インテル)

    ペップ・グアルディオラが再び戦術の天才として称賛されるのは当然だが、正直に言って、マンチェスター・シティがチャンピオンズリーグを制したことは、驚くにはあたらない。それとは対照的に、インテルがバルセロナとバイエルン・ミュンヘンを含むグループリーグを突破し、イスタンブールまで勝ち進むとは誰も思わなかった。

    春先のセリエAでの惨憺たる成績でクビ寸前まで追い込まれながら、それでも不滅の勝利まであと一歩のところまで、なんとか持ちこたえてみせたのである。決勝でも戦術的にペップのチームを苦しめ、好ゲームを演じたのだった。

0