C・ロナウドの退団がホイルンドに与えた影響とは。クラブOBが当時の補強策について苦言

マンチェスター・ユナイテッドのラスムス・ホイルンドの状況は、もし彼が偉大なポルトガル人フォワードから学ぶことができていれば、違った展開になっていたかもしれない。クラブOBのクレイトン・ブラックモア氏は、ホイルンドに対して同情の気持ちを表明し、エリック・テン・ハーグ監督時の補強政策に苦言を呈した。

クリスティアーノ・ロナウドは2022年11月に契約を解除されたことでクラブを去り、そのわずか8ヶ月後に20歳のホイルンドがクラブに加入することになった。史上最高の選手の一人であり、おそらく世界最高のゴールスコアラーから学ぶことは、若きホイルンドにとって素晴らしいことだっただろう。

そして、ホイルンドはスタメンでピッチに立つことをかなり早い段階で強いられることに。彼は最初のシーズン、プレミアリーグで二桁得点を記録して見事な活躍を見せたが、昨シーズンはわずか4ゴールと低迷し、デンマーク代表でもポジションを失うことになった。

ブラックモア氏は『AceOdds.com』に対してこう語った。

「私はホイルンドに同情しているよ。彼は若い選手でまだ学んでいる最中だ。C・ロナウドはホイルンドにとって学びとなり、共にプレーする意味でも素晴らしい選手だったと思う。今、彼は深い海に放り込まれ、一人で学ばなければならない。ユナイテッドが彼と契約した時、彼はそのシーズンでわずか13ゴールしか決めていなかった。これもテン・ハーグの大きな判断ミスだ。彼が何を考えていたのかわからない。プレミアリーグで実績のない選手をこれほど多く獲得するなんて。プレミアリーグは別次元の厳しさなんだ」

ブラックモア氏は続けて自身の見解を口にした。

「ホイルンドには成功する資質があると思う。ただ、時々ストライカーの役割を間違って演じている。彼はセンターバックに背中を向けているが、それは正しいやり方ではない。マーク・ヒューズに話を聞いて、アドバイスをもらった。彼は、ホイルンドがディフェンダーに背中を向けた後、彼らから離れてボールを受けに行くべきだと言った。ボールをコントロールするために5、6ヤードのスペースを作り、それから好きなようにプレーすればいい。代わりに彼はボールをコントロールしながらセンターハーフの上に立とうとしている」

「彼は戦いすぎている。良いセンターフォワードには見えなかった。正しいポジションに入れていない。クロスが来た時もペナルティボックスに入れていなかった。しかし彼を見ていると、走ることができ、足さばきも良く、トップストライカーになるための要素は全て持っている」

ホイルンドは3年目のシーズンで自信を取り戻すことを望んでいるはずだ。クラブは今夏、新たなセンターフォワードを狙っていたが、現状ではホイルンドが新加入のマテウス・クーニャと今後加入予定のブライアン・エンベウモと共にスタートする可能性が高い。

ホイルンドはクラブの大型補強が得点のプレッシャーを軽減し、ゴール前で輝くためのプレーが期待されている。ただ、これはセリエAからの関心がある中、ホイルンドがクラブに残留する場合の話となる。