(C)Getty images備蓄米はどこで買える？ネット販売店、スーパーにある？随意契約の申込み企業一覧
米の販売情報をチェック！
備蓄米の随意契約とは？
米価格の高騰を鑑みた備蓄米の放出に関し、農林水産省は2025年5月26日(月)から随意契約を開始。業者の申し込み殺到により、新規受付の一時停止や受付方法の変更などが細かく行われているが、米価格の安定化が期待される状況となっている。
これまで「競争入札」で行われてきた政府による備蓄米の売渡しだが、この度の「随意契約」ではどのような点が変わっているのかを整理する。
■競争入札
競争入札は、いわゆるオークション形式となっている。政府が放出する備蓄米に対し、各小売業者が値段を提示し、最も高い価格を提示した業者が落札できる仕組みだ。
この方式では業者同士の自由な競争や透明性が保たれ、談合なども生まれにくい一方、落札価格が高騰しやすかったり、買い占めが生まれたりするなどのデメリットも。仕入れ時点の価格が高騰すれば、当然ながら一般家庭などへの販売時の価格も高くなる。
■随意契約
随意契約では、政府が備蓄米の販売価格を決定。それ以外にも、売渡し先や量なども政府が決定することが可能だ。
随意契約による売渡しでは、競争入札の落札価格の想定よりも安い価格設定を政府が行った場合、市場に出回る備蓄米の販売価格も落ち着く可能性がある。一方で、透明性は競争入札に劣るうえ、法律との整合性もとる必要があるため、緊急時などイレギュラーな状況でのみ行われる形式だ。
Amazon・Yahoo！ショッピング・楽天でネット販売！
『Yahoo！ショッピング』と『楽天市場』、『Amazon』では、政府備蓄米の特集ページが掲載されている。購入は在庫次第であり、注文は一人1回のみなど各種注意事項はあるが、オンライン上で備蓄米を購入することが可能だ。
■Amazon
『Amazon』で購入する際の注意事項は以下の通り。
- 一人一点までの購入。
- 転売目的での購入は固く断っている。
- 同一のユーザーによる制限数量以上の購入や転売目的の購入が疑われた場合、または確認された場合は予告なく商品がキャンセルされる。
■楽天市場
『楽天市場』で購入する際の注意事項は以下の通り。
- 一人あたりの購入制限: 1ショップにつき、1日あたり一人1回の注文。1回の注文で購入できる楽天生活応援米(政府備蓄米)の最大個数は、「楽天24」「楽天グルメ館」は2個まで、「楽天マート」は1個まで
- 転売目的での購入禁止: 転売目的での購入は固く断っている。複数回の購入を繰り返す方は、キャンセルとなる場合がある。
- 楽天グルメ館での予約購入、楽天マートでの本商品の購入は、楽天スーパーSALEのショップ買いまわり、SPU（スーパーポイントアッププログラム）、その他ポイントアップキャンペーン(全ショップ2倍、ワンダフルデー、勝ったら倍、5と0のつく日など)の対象外
■Yahoo！ショッピング
『Yahoo！ショッピング』で購入する際の注意事項は以下の通り。
- 一人につき、注文は1回のみ。
- 1回の注文につき、1点までの購入。
- 上記以上の購入が確認された場合、注文はキャンセルとなる。
- 転売目的での購入は固く断っている。
- 発送は6月中下旬から順次。
- 購入者都合によるキャンセルは受け付けていない。
- カートに入れただけでは在庫は確保されない。購入は先着順となるため、カートに入れた後も注文途中で在庫切れとなる場合あり。
- 上記ルールのいずれかに該当、もしくは、不正行為、利用規約違反、その他運営上の趣旨に反していると合理的に判断された場合、注文がキャンセルとなる場合あり。
業者別の備蓄米売渡し量は？
令和7年5月26日(月)から受け付けられた、令和3年産米及び令和4年産米の随意契約による買受申込み(令和7年5月27日21時に一時休止)。農林水産省の公式サイト上には、「随意契約による政府備蓄米売渡しに係る申込みの状況について(暫定)」という資料が掲載されている。令和7年5月27日(火)14:00時点までの各小売業者の申込み状況を、リスト化したものだ。
掲載の数量がそのまま売渡されているとは限らないが、本記事では目安として各業者の申入れ数量を紹介する。
アマゾンジャパン合同会社
オーケー株式会社
株式会社マルアイ
アイリスアグリイノベーション株式会社
株式会社諸長
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
楽天グループ株式会社
株式会社酒商増田屋
アクシアルリテイリング株式会社
株式会社松原米穀
株式会社イトーヨーカ堂
生活協同組合コープこうべ
株式会社ベイシア
5/30～随意契約の再開後に申込条件が変更！
随意契約による備蓄米の売渡しに際しては当初、大手小売業者を対象として「年間10,000トン以上の取扱数量(見込み含む)」「原則10トン又は12トン車の台数単位で引渡し」を条件としていた。しかし、随意契約の一時受付停止後に同条件での募集は停止となり、5月30日(金)の再開後からは新たな条件が定められた。
新たな条件は米穀店の精米能力や地方中小卸の精米能力をフル活用し、米穀店、中小スーパーでの販売を拡大することを目的に設定。対象者は「精米能力を有する米穀小売店(これらの共同購入を含む)」および「中小小売業者(これらの共同購入を含む)」となり、取扱数量にも上限が設けられ、下限が下げられることとなった。
■5/30以降の随意契約の申込条件
【対象1：精米能力を有する米穀小売店(これらの共同購入を含む)】
- 条件：原則10トン又は12トン車の台数単位で引渡し
- 条件：申し込み上限数量1,000トン以下
【対象2：中小小売業者(これらの共同購入を含む)】
- 条件：年間1,000トン以上の10,000トン未満の取扱数量(見込み含む)
- 条件：原則10トン又は12トン車の台数単位で引渡し
- 条件：申し込み上限数量1,000トン以下
受付条件の変更以降、随意契約を結ぶ小売業者数が増加。以下では、5月30日(金)以降に随意契約が確定した業者のうち、数量の多いものを抜粋して紹介する。
株式会社ザグザグ
アークランズ株式会社
株式会社QVCジャパン
株式会社マミーマート
