FIFAクラブワールドカップグループリーグ・ベストイレブン：37歳＆39歳のCBコンビに「今大会最高のアタッカー」も！

アル・ヒラルの決勝トーナメント進出は偶然ではない。ピッチ内のあらゆるポジションでクオリティの高さを証明したが、別格だったのはやはりブヌだ。

初戦のレアル・マドリー戦でも好セーブを連発すると、続くザルツブルク戦、パチューカ戦ではクリーンシートを達成。未だ世界最高レベルの守護神であることを証明している。

今日のフットボール界で最高の右サイドバックと言っていいだろう。最終節には自らゴールを奪うなど、その抜群の攻撃性能でPSGを首位通過に導いた他、今大会は守備面でもハイレベルであることを見せつけている。

バイエルン・ミュンヘンを破ってグループ首位突破を決めたベンフィカ。それを支えたのが、37歳のアルゼンチンDFだ。ディフェンス時のポジショニングやライン統率、さらにはビルドアップと、衰え知らずのパフォーマンスでチームの絶対的中心となり続けている。

どれだけ憎む人がいようとも、セルヒオ・ラモスは歴史に名を残す選手である。39歳となった今でも絶対的な存在感を放ち、インテル戦では大会史上最高齢ゴールを奪ってみせた。モンテレイは3試合でわずか1失点と今大会で最高の守備を見せているが、彼なしではあり得なかったはずだ。

話題の中心は逆サイドのトレント・アレクサンダー＝アーノルドかもしれないが、フラン・ガルシアは静かに印象的な活躍を続けている。全3試合に出場し、パチューカ戦ではアシストも記録。守備時にも相手DFに臆することなく、見事な対応を披露した。

26歳でサウジアラビアへ渡ったことは衝撃だったが、彼はその決断を後悔することなく、クラブW杯で改めてクオリティの高さを証明している。特にレアル・マドリー戦は攻守に見事なパフォーマンスを見せ、PKからゴールも奪っている。

今季の絶好調をそのままクラブW杯に持ち込んでいるエンソ・フェルナンデス。チームメイトが気候への適応に苦しみローテーションされている中で、今大会で最も安定したMFとしてどの試合でも大活躍。1ゴール2アシストを残している。

昨夏のバイエルン加入からもう一段上のレベルに到達したフランス代表アタッカー。現時点で最もゴールに関与した選手（5ゴール）であり、得点王＆アシスト王に輝く可能性も十分だ。また、ドリブル成功数も最多「12」。今大会最高のアタッカーであることは間違いない。

今大会で最も「見ていて楽しい」チームであるフラメンゴ。そんなチームの攻撃を支えるのがデ・アラスカエタである。31歳のウルグアイ代表MFは、エスペランス戦でゴールを奪うと、チェルシー撃破にも貢献。続くLAFC戦でもマン・オブ・ザ・マッチに輝いている。

ジョン・アリアスはクラブワールドカップが開幕する前から移籍の噂の的になっていたため、過去数週間で彼の将来に関する憶測がさらに加熱しているのは当然のことだ。

大会前から欧州挑戦が話題になっていたが、この数週間でその噂は加熱している。それも当然、すでに今大会で2度もマン・オブ・ザ・マッチに輝いており、ドルトムントと蔚山HDをその圧倒的なスピードと華麗なテクニックで翻弄し続けた。

報道によると、ノッティンガム・フォレストは大会前の時点でイゴール・ジェズスの移籍で合意していたという。なんと賢明な判断だったのだろうか。このブラジル代表ストライカーは、パリ・サンジェルマン撃破に繋がるゴールを奪うなど、2ゴールをマーク。抜群の存在感で、今大会の“ダークホース”を牽引し続けている。