このページにはアフィリエイト リンクが含まれています。提供されたリンクを通じて購入すると、手数料が発生する場合があります。
Man City Club World Cup GFXGetty/GOAL

世界よ、震えて待て!?ハーランド&新加入3選手はやる気満々、クラブワールドカップのマンチェスター・シティに大注目

全63試合を独占無料ライブ配信!

DAZN

6/15(日)開幕!クラブW杯2025は『DAZN』が独占無料配信

浦和レッズ戦含む63試合すべてを無料で見られる!

アカウント登録だけで視聴OK!全試合日本語実況・解説付き

クラブW杯2025

全試合無料で独占ライブ配信

無料で視聴

アーリング・ハーランドは短い夏の休暇を満喫した後、ノルウェー代表として参加したワールドカップ欧州予選で2試合連続ゴールを奪う大活躍を見せた。3月下旬に足首のケガで6週間離脱、復帰後も万全な状態に戻らなかったが、今は心身ともにCWCへの準備は万端だ。

そして、彼のゴールラッシュを期待する要素はまだある。クラブは特別移籍期間を利用し、ラヤン・シェルキ、タイアニ・ラインデルス、ラヤン・アイト=ヌーリの3選手を獲得。1億1000万ポンドに及ぶ大型補強を敢行し、ハーランドを中心とする理想的な攻撃陣を完成させた。自身が認めた「破滅的なシーズン」を、アメリカの地で払拭する可能性は十分にあるだろう。

  • Erling HaalandGetty

    「残念なシーズン」

    今季はハーランドにとって「残念なシーズン」となった。

    シティ加入初年度に3冠達成、2年目にはプレミアリーグ連覇、いずれのシーズンも得点王に輝いた。だが今季は無冠に終わり、得点王も譲る形に。リーグ戦22ゴールはプロキャリアワーストタイだ。並のストライカーなら満足する数字かもしれないが、彼にとってはとても足りない結果である。

    本人も『ESPN』で「僕は十分じゃなかったよ。チームを助けられなかった。みんな1人ひとりがそうだったと思うし、ベストパフォーマンスを発揮できなかった。この国では、それができないと試合に勝つのは難しい。今季は厳しかったね。試合に何度も負けるのは、気持ち良いことじゃない。退屈で、面白くないね。クラブの基準は非常に高いし、だから今季は残念なシーズンだった」と認めている。

    さらに「言い訳を見つけることはできるかもしれない。ケガ、悪いタイミングでケガ人がたくさん出たしね。でも結局は、僕らのパフォーマンスが十分じゃなかったんだ。野心がなかったんだよ。時には、ただただ走る必要があるよ」とも語っている。

  • 広告
  • Kevin De Bruyne Manchester City 2024-25Getty Images

    サポートの欠如

    ハーランドが「残念なシーズン」を送ったのは、彼だけが原因ではない。

    昨季PFA年間最優秀選手に輝いたフィル・フォーデンは、大きく調子を落として7ゴール2アシストに終わった。“最高のパートナー”であったケヴィン・デ・ブライネもケガに悩まされ続け、ベルナルド・シウバもほとんどゴールに貢献できなかった。そしてバロンドーラーであるロドリは、深刻な負傷でシーズンを棒に振っている。これまで彼に良質なチャンスを提供してきた選手たちが、こぞって不振に陥っていたのだ。

  • Rayan Cherki Manchester City 2025-26Manchester City FC

    デ・ブライネの後継者

    しかし、クラブもその問題は十分に理解していたようだ。CWC前の特別移籍期間前から準備を進め、一気に3選手を加えている。

    ハーランドへのサポート役として、最も期待されるのがシェルキ。デ・ブライネの事実上の後継者だ。たった16歳でリヨン史上最年少得点記録を打ち立て、一時の不振を乗り越えて今季大ブレイク。全大会で31ゴールに関与した。マンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ準々決勝でもゴールを奪うなど、大舞台にも臆さない。たとえ少し時間がかかったとしても、エースと抜群の関係を気づいてくれるだろう。

  • Tijjani Reijnders Manchester City 2025Manchester City FC

    ギュンドアンの後継者

    シェルキがデ・ブライネの後継者であれば、ラインデルスはイルカイ・ギュンドアンの後継者(バルセロナ移籍前の)と言えるだろう。

    今季苦しんだミランの中で15ゴール4アシスト、ハーランドの負担を軽くできるだけでなく、あらゆるエリアに顔を出しながらビルドアップに貢献するオールラウンダーだ。「アタッカーを助けること、チャンスを作り出すこと、そして時には自分でゴールすること、みんな好きだよ」と本人は語っている。

    自身を“ボックス・トゥ・ボックス”と表現するラインデルスだが、シティが失ったインテンシティももたらしてくれるだろう。中盤が安定すれば、エースがより仕事に集中できる環境が整うはずだ。

  • Rayan Ait-Nouri Man City 2025Manchester City

    トリッキーなサイドバック

    さらにシティはDFラインにも手を加え、アイト=ヌーリを獲得。昨季ウルブズで7アシストを記録したトリッキーな左サイドバックは、3~4年前に猛威をふるったジョアン・カンセロを思い起こさせる存在だ。

    ペップ・グアルディオラはハーランド加入以降、サイドバックを中盤に参加させる戦術を採用した。過去2シーズンは大きな成果を上げたこのシステムだが、カイル・ウォーカーの衰えとリコ・ルイスの一貫性の欠如により、ビルドアップが単調で予測しやすいものになってしまった。しかし、サイドを主戦場とするアイト=ヌーリの存在は、幅を取ってよりサイドに厚みをもたらし、正確なクロスでエースに何度もアシストを提供してくれるだろう。

  • Erling Haaland Man CityGetty

    絶好のチャンス

    彼ら3人の獲得は、チームに必要だったインテンシティと創造性、何よりも野心をもたらしてくれる。いずれの選手も主要タイトルを掲げたことがないが、その第一歩としてCWC以上の機会はない。

    シティは18日、モロッコの強豪ウィダードと大会初戦を迎える。アフリカチャンピオンズリーグで3度の優勝を誇るチームだが、戦力的に見ればシティが圧倒的に優勢だ。だからこそ新戦力とハーランドが調子を上げる最大のチャンスであり、さらに続くアル・アイン戦も同じく得点に絡んでリズムを作りたい。3戦目はユヴェントス戦だが、グループリーグ1位通過を確保してラウンド16のレアル・マドリー戦を避けるべきだろう。仮にシティがグループリーグを首位で突破した場合、ラウンド16ではザルツブルク、パチューカ、アル・ヒラルといったチームと対戦する可能性が高い。そうなれば、一気に決勝までの道もひらけてくるだろう。

  • Manchester City FC v AFC Bournemouth - Premier LeagueGetty Images Sport

    “大型補強”

    シティはさらに、今大会へ向けて“大型補強”を実現している。そう、ロドリが帰ってくるのだ。

    “心臓”を失った中盤は壊滅的な状況で、スペース管理能力の欠如とインテンシティの低下で穴だらけとなってしまった。彼が先発したプレミアリーグ48試合は無敗だが、不在だった昨季は16敗。これだけで、どれほど重要な存在かは理解できるはずだ。長期離脱からの復帰直後であるため、ペップは慎重に起用する可能性が高い。それでもリーダーが控えてくれることは、ハーランドが言及した「モチベーション」という点で大きな改善をもたらすものだ。

  • Erling Haaland Phil FodenGetty

    「世界一を決める大会」

    ペップが最後に無冠に終わった翌シーズン、シティはプレミアリーグで100ポイントを達成、圧倒的な強さでタイトルを手にした。「史上最高の負けず嫌い」である指揮官は、苦しんだシーズンの後に必ず劇的な変化をチームにもたらす。そしてハーランドも、そんな指揮官についていく気満々だ。カルドゥーン・アル・ムバラク会長はこう語る。

    「今季の結果に満足している人は誰もいない。ハングリーな状態で戻ってきたいと思っている。アーリングは長く休暇を取らなかった。フィジオセラピストと共に残り、来シーズンに備えようとしていたんだ。それこそ我々が望む姿勢であり、私がポジティブな理由だよ。我々は強くなって戻って来る」

    ハーランドと新加入3選手、彼らはこのCWCへ高いモチベーションを携えて挑んでくるだろう。FIFA会長ジャンニ・インファンティーノが「史上初めて世界一を決める大会」と形容したこの大会で、文字通り世界に衝撃を与えてくれるはずだ。この4人が躍動する新生シティの姿は、楽しみでしょうがないだろう。