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チェルシー×トッテナム合同の最強ベストイレブン…今季好調のチームを支える名手たち
(C)Getty Imagesゴールキーパー:ウーゴ・ロリス(12試合、12失点3クリーンシート)
首位スパーズを最後方から支えるキャプテンを守護神として選出。リーグ最少失点「9」に大きく貢献している選手の一人だ。今季はここまでリーグ9試合すべてに出場し、安定感あるゴールキーピングを継続。直近のマンチェスター・シティ戦でもルベン・ディアスのヘディングをビッグセーブでしのぐなど、類まれな反応速度も健在だ。大舞台で失点に絡むミスがあるのは玉に瑕だが、堅守を誇るモウリーニョ・スパーズにとっては絶対的存在であるだけに、プレミアリーグ初優勝を狙うチームの浮沈のカギを握る男になる。
(C)Getty Images右サイドバック:リース・ジェームズ(11試合、1ゴール2アシスト)
昨季に頭角を現した20歳のジェームズは今季、主将セサル・アスピリクエタからポジションを奪いつつある。低い位置からでも正確なクロス蹴ることが可能で、セットプレーを担当するなど抜群のキック精度が最大の魅力。リヴァプールの両サイドバックともそん色ないスタッツを残している。また、頻繁にポジションを変えるチェルシーの前線選手に合わせた位置取りも秀逸で、タッチライン際に張るだけでなく、ハーフスペースに侵入して相手DF陣を崩す重要な役割を担っている。トッテナム戦では現在リーグ最高のウインガー、ソン・フンミンとの対峙が予想されるが、若きイングランド代表にとって真価が試される一戦となりそうだ。
(C)Getty Imagesセンターバック:エリック・ダイアー(11試合)
昨季終盤からモウリーニョ監督の信頼を勝ち取り、今季は本人が熱望するセンターバックとしてプレミアリーグ8試合にフル出場。トビー・アルデルヴァイレルトとのコンビは抜群の安定感を見せており、リーグ最少失点(9)を誇るチームを支えている。決してスピードのあるタイプではないが、球際の強さや読みの速さを活かして相手の攻撃を潰し、空中戦でも強さを発揮する。1試合平均クリア数「5.5」はリーグ3位の好成績(参照:WhoScored)。また正確なフィードに機を見たドリブルでの運びなど、ビルドアップ面でも非常に重要な役割を担っている。チェルシーとの大一番ではティモ・ヴェルナーら苦手とするスピード抜群の選手との対峙が予想されるが、動き回る彼らを捕まえることはできるのだろうか。
(C)Getty Imagesセンターバック:チアゴ・シウバ(9試合、1ゴール)
今季にパリ・サンジェルマン(PSG)から加入したセレソンのレジェンドは、プレミアリーグデビューとなった9月のWBA戦で失点に直結するミスを犯してしまったものの、その後は徐々にチームとリーグに馴染んで安定感あるパフォーマンスを披露。10月のプレミアリーグ月間最優秀選手候補に選ばれると、11月7日のシェフィールド・ユナイテッド戦では加入後初ゴールをマークした。フランク・ランパード監督もキャプテンマークを託すなど、全幅の信頼を置いている。トッテナム戦ではケインとのマッチアップと共に、ソン・フンミンら高速ウインガーを抱える相手攻撃陣に、どのように味方を動かしつつ対処するか注目だ。
(C)Getty Images左サイドバック:ベン・チルウェル(12試合、2ゴール3アシスト)
今夏にレスターから推定5000万ユーロで加入したイングランド代表のレフトバックは、スタートこそ負傷で出遅れたものの、加入後リーグ戦初出場となったクリスタル・パレス戦で1ゴール1アシストのハイパフォーマンスを披露。攻撃的なチームの中で、持ち味である果敢なオーバーラップと高いクロス精度を発揮している。チルウェルが、強烈なウインガーを擁するトッテナム相手に左サイドの主導権争いで優位に立てるかどうかは試合のカギを握るポイントになるだろう。
(C)Getty Images守備的MF:エンゴロ・カンテ(14試合、1アシスト)
世界最高の“守備職人”は今季も健在。プレミアリーグでは全試合に先発し、相も変わらず相手の攻撃の芽を摘み続けている。また、昨季と比べてややポジションを下げたこともあり、持ち前のボール奪取能力を遺憾なく発揮。『WhoScored』によればインターセプト数(27)はリーグ1位、タックル成功数(25回)はリーグ7位と、守備面で素晴らしいスタッツを記録し、攻撃偏重の現スカッドにおいて不可欠な存在であり続けている。トッテナム戦では、頻繁に中盤まで降りて起点を作るハリー・ケインを、カンテがいかに潰せるかが試合の行方を左右することになるだろう。
(C)Getty Images守備的MF:ピエール=エミール・ホイビュルク(15試合、1アシスト)
今夏、モウリーニョ監督に熱望される形でサウサンプトンから加入すると、プレミアリーグ開幕戦から全試合でフル出場。瞬く間に絶対的レギュラーへと定着した。プレーに派手さはなく、ここまでノーゴール(1アシスト)だが、チームに与える影響は絶大。攻守において戦えるファイターであり、守備に重きを置くモウリーニョ監督のチームのキーマンに。ボール奪取力はもちろん、セカンドボールを拾う能力にも長けており、今季のトッテナムの好調を支えている。シーズンを通じてこのパフォーマンスを維持できれば、ワールドクラスの評価も与えられるはずだ。
(C)Getty Imagesトップ下:メイソン・マウント(12試合、2ゴール3アシスト)
トップ下、セントラルMF、ウイングと様々なポジションを器用になこすことができるマウントは、今季にさらに一皮むけてきた印象を与えている。基本技術の高さに裏打ちされた確度の高い仕掛けでチームの攻撃を牽引。WBA戦では素晴らしい右足のミドルシュートを含む1ゴール1アシストをマークした。今回の試合でも、ホイビュルクやムサ・シソコらタイトに対応してくる相手に対し、持ち前のポジションセンスを活かしてボールを引き出し、前線とのリンクマンとしてチームの攻撃を機能させたい。
(C)Getty Imagesウイング:ティモ・ヴェルナー(14試合、8ゴール4アシスト)
今夏積極的に動いたチェルシーの目玉補強として、推定4750万ポンドでロンドンへやって来たドイツのスピードスターは、開幕直後からその移籍金に恥じぬ素晴らしい活躍を続けている。抜け目なく相手のスキを突き、抜群の加速力とスピードで相手DFを一気に置き去りにしてネットを揺らす。左サイドが基本ポジションとなっているが、状況に合わせて中央から右サイドまで精力的に走り回り、繰り返すスプリントは相手DFの脅威になり続けている。直近のリーグ戦5試合では4ゴール2アシストと絶好調。トッテナムDF陣は、この24歳ドイツ代表FWにスペースを与えてしまうと大苦戦を強いられることになるだろう。
(C)Getty Imagesウイング:ソン・フンミン(14試合、11ゴール5アシスト)
今季はケインとのコンビでゴールを量産し、首位チームを牽引。トッテナム加入以来、リーグ戦での最高得点数は14であったが、すでにここまで9ゴールを挙げており、キャリアハイのシーズンとする予感を漂わせている。特に10月の3試合では4ゴール2アシストと大暴れ。見事プレミアリーグの月間最優秀選手にも選出された。十八番であるカットインからのシュートはもちろん、裏への抜け出しやクロスにワンタッチで合わせる形など、得点パターンも豊富に。さらに、直近のマンチェスター・シティ戦で見せたようにワンチャンスを活かす高い決定力も持ち合わせており、名実ともにプレミアリーグを代表する点取り屋となっている。
(C)Getty Imagesセンターフォワード:ハリー・ケイン(15試合、13ゴール11アシスト)
数シーズンにわたってスパーズの絶対的エースとして牽引してきたハリー・ケイン。今季はスコアラーとしてだけでなく、低い位置まで下りてきてプレーメーカー的な役割もこなし、“偽9番”としても活躍。クリスティアン・エリクセンの退団後、スパーズに不在だった司令塔として振る舞う姿も印象的だ。ソン・フンミンとのデュオは、通算得点数で史上2位となっており、現役選手では最高の数字。このコンビは、今回の一戦でも間違いなくチェルシー守備陣の脅威となるだろう。
合同ベストイレブン
GK:ロリス
DF:R・ジェームズ、E・ダイアー、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:カンテ、ホイビュルク、マウント
FW:ヴェルナー、ケイン、ソン・フンミン
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