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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント、ラウンド16ファーストレグが14日から開催される。スペイン勢がレアル・マドリーのみとなった一方で、イングランド&ドイツ勢から最多となる4クラブが勝ち残った今季のCL。ここでは、多彩な顔ぶれとなった今季のベスト16クラブが躍進する上でのキーマン、注目選手をそれぞれ紹介する。
(C)Getty/GOAL▶チャンピオンズリーグ2022-23はWOWOWが独占ライブ配信!今すぐ視聴登録
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント、ラウンド16ファーストレグが14日から開催される。スペイン勢がレアル・マドリーのみとなった一方で、イングランド&ドイツ勢から最多となる4クラブが勝ち残った今季のCL。ここでは、多彩な顔ぶれとなった今季のベスト16クラブが躍進する上でのキーマン、注目選手をそれぞれ紹介する。
| 日時 | カード |
|---|---|
| 2023/2/15(水)5:00 | パリ・サンジェルマン vs バイエルン |
| 2023/2/15(水)5:00 | ミラン vs トッテナム |
| 2023/2/16(木)5:00 | クルブ・ブルッヘ vs ベンフィカ |
| 2023/2/16(木)5:00 | ドルトムント vs チェルシー |
| 2023/2/22(水)5:00 | リヴァプール vs レアル・マドリー |
| 2023/2/22(水)5:00 | フランクフルト vs ナポリ |
| 2023/2/23(木)5:00 | ライプツィヒ vs マンチェスター・シティ |
| 2023/2/23(木)5:00 | インテル vs ポルト |
| 日時 | カード |
|---|---|
| 2023/3/8(水)5:00 | チェルシー vs ドルトムント |
| 2023/3/8(水)5:00 | ベンフィカ vs クルブ・ブルッヘ |
| 2023/3/9(木)5:00 | バイエルン vs パリ・サンジェルマン |
| 2023/3/9(木)5:00 | トッテナム vs ミラン |
| 2023/3/15(水)5:00 | ポルト vs インテル |
| 2023/3/15(水)5:00 | マンチェスター・シティ vs ライプツィヒ |
| 2023/3/16(木)5:00 | ナポリ vs フランクフルト |
| 2023/3/16(木)5:00 | レアル・マドリー vs リヴァプール |
(C)Getty Images今冬のカタール・ワールドカップ(W杯)で大きなインパクトを残したテオ・エルナンデス。兄のリュカが負傷した影響で初戦からレギュラーを担うと、準決勝のモロッコ代表戦では価値ある先制弾を挙げて決勝進出に貢献した。今季、ミランではゲームキャプテンの一人として左サイドバックの定位置を確保。抜群のスプリント力と推進力を活かしたダイナミックなオーバーラップで攻撃に厚みを加えてきた。しかし、W杯後はコンディションの問題もあって調子を落としており、ともにチームも失速。強靭なフィジカルとパンチ力抜群のシュートも備えているテオの爆発力は周囲にも大きな影響を与えるだけに、この男が復調できるかどうかが、ミランの浮沈にも左右するはずだ。トッテナム戦はそのキッカケにもなる大一番で、試合の趨勢を決定づけるプレーヤーの一人になるだろう。
(C)Getty Imagesトッテナムが、準優勝した2018-19シーズン以来の欧州ベスト8に名を連ねることができるかの命運は、この男が握っていると言っていいだろう。今夏に30歳を迎えるケインは、まさに完成系のセンターフォワード。過去8シーズンすべてで公式戦24ゴール以上を挙げている得点力はもちろん、ポストワークや前線での身体の張った守備でもチームに貢献する。左右の足とヘディングの上手さに裏打ちされた決定力のほか、注目すべきはゴール前でのポジショニング。抜群のゴール嗅覚とセンスは天性のもので、オフ・ザ・ボールの動きを注視するだけで楽しめるプレーヤーだ。ピエール・カルルや復帰間近のフィカヨ・トモリら身体能力の高いミランのセンターバック陣をどのように出し抜くか注目だ。
(C)Getty Images昨季、PSGでの1年目はリーグ戦でわずか6ゴールにとどまり、アシスト役に徹していたリオネル・メッシ。2年目の今季はキリアン・エンバペ、ネイマールとの“MNM”トリオの成熟度が高まり、ゴールへの関与率はさらに向上している。クリストフ・ガルティエ監督が認める通り、守備に関しては免除されているだけに、攻撃面での存在感はエンバペらとともに絶大。特に出力を上げたときのドリブル突破からフィニッシュまでの流れは、全盛期と比べても何ら遜色はない。むしろワールドクラスとの連携を楽しんでいるようで数多くのスーパープレーを生み出している。今季はカタールW杯を勝ち取った、メッシにとってメモリアルなシーズンでCLでも輝かしい結果を残したいはず。ラウンド16は強豪バイエルン・ミュンヘンが相手。負傷の影響でファーストレグの出場が微妙だが、大一番に間に合えばPSGに確実に違いをもたらすだろう。
(C)Getty Images19歳の“バンビ”はまだトップチームのデビューからまだ3年も経っていないが、すでにバイエルンでは絶対的な選手の一人だ。線は細いものの、しなやかなボールタッチと独特のリズムを持つドリブルを備えており、ユリアン・ナーゲルスマン監督が就任した今季からさらに序列を上げた。同ポジションの大先輩トーマス・ミュラーがスペースを見つける天才ならば、ムシアラは密集地帯でこそ輝くアタッカー。DFをひらりひらりと踊るようにかわすステップは鮮やか極まりない。CLラウンド16では、強豪パリ・サンジェルマンと対戦。サディオ・マネの欠場が決定的で、リーグ再開明けの攻撃陣も前半戦のような爆発力に欠けているだけにムシアラにかかる期待は大きい。2年前の準々決勝対戦時は2試合で19分間の出場にとどまっただけに、今回は特大のインパクトを期待したい。
(C)Getty Images母国ベルギーでプロキャリアすべてを過ごしてきた30歳の司令塔。スピードこそないが、高いテクニックを生かしたチャンスメイクに195cmの長身を生かしたダイナミックな飛び込みと、フィニッシュフェーズで9番と10番の両方の役割をこなすことができる。特にボックス内でスペースを探す眼に優れており、やや遅れてボックスに飛び込みヘッドを叩き込むパターンが彼の十八番。今季クラブ通算100ゴールを達成、さらにカップ戦まで全試合含めて先発するなど、初の決勝トーナメント進出を果たしたクルブ・ブルッヘの絶対的キャプテンである。1回戦のベンフィカ戦、特にファイナルサードでのヴァナケンの動きには注目だ。
(C)Getty Imagesポルトガルが生んだ新たなスター候補がゴンサロ・ラモスだ。名門ベンフィカのユース育ちにして、2020年のトップデビューから一気に欧州中の注目を集める若手ストライカーとしての立ち位置を確保。すでにトップチームでは30ゴール以上を記録している。細かいタッチとスピードに乗ったドリブルで独力での突破が可能で、ゴールへの嗅覚も抜群。鋭い飛び出しとシュートテクニックでボックス内で相手に脅威をもたらす。また昨年のカタールW杯では、ラウンド16のスイス代表戦(6-1)でクリスティアーノ・ロナウドに代わって先発を任されると、いきなりハットトリックを含む4ゴールに絡む大活躍。大舞台でも臆することのない強心臓ぶりを発揮している。今後メガクラブへ羽ばたいていくことが約束されたような逸材だ。
(C)Getty Imagesジュード・ベリンガムは2020年7月、17歳にしてドルトムントへ移籍。当時の移籍金2500万ユーロも十分に高額であったが、わずか2年で大きく羽ばたきその市場価値は1億ユーロを超え、ドルトムントの絶対的な中心選手へと成長した。現代型のボックス・トゥ・ボックスタイプで、輝くのはとりわけペナルティエリア内。細かいボールタッチでの突破や高いシュート技術、ラストパスの精度、空中戦の強さなど中盤の選手としては異次元の攻撃性能を持つ。また、線は細いもののフィジカル能力も高く、守備面での貢献も見逃せない。フィル・フォーデンやペップ・グアルディオラ、ユルゲン・クロップも口を揃えて認める真のタレントであり、近い将来のステップアップは確実。チェルシーとの対戦は彼を狙うプレミアリーグ勢にとっては良い「ショーケース」となるかもしれない。
(C)Getty Images今冬の移籍市場でミハイロ・ムドリクやジョアン・フェリックスなど8選手を獲得したチェルシー。その中でも、英国史上最高額の1億2100万ユーロを投じて引き入れたのが22歳のエンソ・フェルナンデスだ。今冬のカタールW杯では全7試合に出場し、決勝トーナメント以降は全試合フル出場するなど、アルゼンチンの悲願達成に欠かせない存在に。大会最優秀若手選手賞も受賞するなど一気に知名度を高めた。そのエンソ・フェルナンデスの最大の特徴は豊富な運動量とボール回収能力。無尽蔵のスタミナでピッチのあらゆる場所に顔を出し、高いインテンシティでもってボールを奪い、的確にパスをさばく。足下の技術とパスセンスも非凡で、新生チェルシーの心臓として期待される。リーグ戦での復調はもちろん、CLでもチームがサプライズを巻き起こすためには、この男が早々にフィットする必要があるだろう。
(C)Getty Images昨季のプレミアリーグ得点王で、23ゴールを挙げたモハメド・サラー。今季はチームの不振とともに苦しみ、20試合で7ゴールと振るわない。だが、CLの舞台では6試合で7ゴールと大暴れしており、サディオ・マネが去った後のリヴァプールにおいてスコアラーとしての重責に応え続けている。右サイドからの仕掛けの切れ味、スピードはいまだ世界トップクラスであり、ワールドクラスのDFが揃うプレミアリーグでもサラーによる“被害者”は後を絶たない。また、抜群のキック精度を持つ左足があり、相手はドリブルコースを消しても引いて守るだけではサラーの脅威から逃れることはできない。CLで相対するのは因縁のレアル・マドリー。6度対戦しているが、勝利はなく、サラー自身も1ゴールのみ。苦手とする王者が相手となり、モチベーションは高まっているはずだ。
(C)Getty Images今年38歳となるモドリッチだが、今なお白い巨人の重要な存在であり続けている。クロアチアを主将として牽引したカタールW杯では3位入りに貢献した後、代表続行を宣言するなど、フットボールへの情熱と意欲に陰りはない。レアル・マドリーでは出場時間が制限されているものの、エル・クラシコやCWC決勝など重要な大一番ではスタメン起用されており、指揮官からの信頼も厚い。オーレリアン・チュアメニやフェデリコ・バルベルデら若手が台頭してきている中でもモドリッチのゲームコントロールとプレービジョンは一線を画す。無論、レアル・マドリードがCL連覇を達成するうえで、モドリッチの経験値は欠かすことができない。
(C)Getty Images今季の鎌田大地はフランクフルトで並外れたパフォーマンスを披露している。とりわけ前半戦は公式戦22試合で12ゴール4アシストを記録し、ブンデスリーガ屈指のプレーメーカーという評価を確立した。今冬の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドがクリスティアン・エリクセンの代役として獲得を考慮したと伝えられるなど、世界的な評価も上昇中。攻撃的MF、中盤もこなしながらゴールにも絡むことができる資質は、日本サッカーの歴史を見返しても唯一無二だ。1月28日のバイエルン戦でもカウンターの起点となり、同点弾をアシスト。ビッグクラブ相手にも簡単には失わないボールキープ力を備えており、どのクラブにも欲しい人材となっている。CLではセリエAで躍進中のナポリが相手となるが、フランクフルトとともにどこまで行けるか注目だ。
(C)Getty Images「今季最大のブレイク」は、このジョージア代表ウインガーで決まりでもいいだろう。それほど圧倒的なプレーをシーズン通して継続している。抜群のテクニックとスピードはもちろん、相手の体勢を見て常に逆を取るドリブルを一対一で止められる選手はほとんどいない。それでいて身体も強くて無理が利き、フリーランの質・量ともにトップクラス。長距離シュートからアシストセンスも兼ね備え、各クラブが対応策を見出せていないほどのアタッカーだ。FIFAによるロシアへの制裁の一貫で昨年3月に母国ジョージアのディナモ・バトゥミに加わり、その3カ月後にナポリへ引き抜かれた当時は無名扱いだったが、今ではナポリの英雄になぞらえて“クヴァラドーナ”の愛称で親しまれている。今季欧州最高峰の戦いを継続するナポリを支える21歳だが、フランクフルト戦でもDF陣を切り裂いて勝ち星をもたらすことが期待される。
(C)Getty Images20歳にしてすでにワールドクラスのCBと称されるヨシュコ・グヴァルディオル。昨季の加入初年度からライプツィヒではレギュラーポジションを獲得していたが、カタールW杯でさらに名を上げることに。クロアチア代表の一員として全7試合にフル出場し、3位に大きく貢献。とりわけベスト16では、日本代表の前に壁とも感じられるほど強大な相手として立ちはだかり、日本のサッカーファンを絶望させた。1対1の強さは折り紙付きで、フィジカル能力は極めて高い。加えて、左足から正確なフィードを飛ばすこともでき、現代CBの完成形だ。レアル・マドリーやマンチェスター・シティなどメガクラブが争奪戦を開始させており、近い将来「最高額のDF」となるかもしれない。CLではシティと相まみえるだけに、グヴァルディオルにとっても改めて自身の真価を示せる場になるはずだ。
(C)Getty Imagesザルツブルク、ドルトムントでゴールを量産してきた怪物は、世界最高峰とされるプレミアリーグまで席巻。最速20点に4度のハットトリック達成、2月時点で公式戦30ゴールと、信じられないスピードでネットを揺らし続けている。CLでもグループリーグ最初の3試合だけで5ゴールを奪った。1人だけ時間軸が違うような加速とトップスピード、195cmの長身に圧倒的なフィジカルを止めるのは至難の業。そこにゴールへの嗅覚とシュートセンス、献身的なフリーランが加わり、異次元なまでのスタッツをキャリアを通じて残し続けている。『transfermarkt』算出の市場価値は1億7000万ユーロで、キリアン・エンバペ(1億8000万ユーロ)に次ぐ全世界2位。現代サッカーを象徴する選手だ。一部ではゴール以外のプレー関与について批判の声もあるが、驚異的なペースでネットを揺らし続ける22歳FWに矛先を向けるのもおかしな話だろう。量産態勢のまま臨むライプツィヒ戦のパフォーマンスにも注目だ。
(C)Getty Images2018年に加入したインテルでエースナンバーを背負い、2020-21シーズンのスクデット獲得の立役者となったラウタロ・マルティネス。しかし今季前半戦はやや調子を落とし、W杯でも優勝したアルゼンチン代表で主役を演じることはできなかった。そしてその鬱憤を晴らすように、年明けのセリエA5試合で5ゴールと絶好調。アルゼンチンのストライカーらしいテクニックや発想力、嗅覚でゴールを量産するストライカーだ。さらに相手を背負った状態からの反転を得意としており、ボックス内で脅威となり続ける。また近年は中盤付近まで降りてビルドアップに貢献するなど、プレーの幅も広がった。エディン・ジェコやロメル・ルカクとの相性も抜群で、パートナーの周囲を衛星的に回りながらゴールを狙う形はインテルの戦術上で重要な得点パターンとなっている。2011年以来のベスト8進出のためには、彼の力が不可欠だ。
(C)Getty Images現在、アジア人で最も成功しているストライカーの一人がメフディ・タレミだ。2020年にポルトへ加入すると、2季連続でチーム内得点王となるなど欠かせない選手となっている。今季のCLでは5試合で5ゴール2アシストの活躍を見せ、グループステージの首位通過に大きく貢献。187センチと恵まれたフィジカルを備えており、エリア内での得点感覚に優れた点取り屋だ。また、味方を活かすプレーも得意で、それは得点と同程度のアシストを記録している数字面からも見て取れる。CLラウンド16ではインテルと対戦。ポルトはチャレンジャーとして臨むこととなるが、タレミにかかる期待は大きい。堅い守備陣を相手にこのイラン代表アタッカーがどれだけ起点となることができるかが、勝敗のカギを握ることになるだろう。