このページにはアフィリエイト リンクが含まれています。提供されたリンクを通じて購入すると、手数料が発生する場合があります。
ryohei-hayashi champions league(C)Goal

「この選手は見ておけ!」人気解説者・林陵平氏が選ぶチャンピオンズリーグで見逃せないスター候補5選:17歳の逸材にサカの競争相手も?

CL・EL2025-26配信!

WOWOWオンデマンド

WOWOWでCL・ELを独占生中継!

この熱狂に乗り遅れるな。 

オンデマンドなら今すぐ視聴可能

WOWOWオンデマンド

月額2,530円(税込)

今すぐチェック

2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)は、2024年内にリーグフェーズ第6節までが終了。決勝トーナメント進出をかけた戦いは、来年1月の第7節と第8節を残すのみとなった。GOALでは、大会方式が大きく変更された今季のCLについて、解説者の林陵平氏にインタビューを実施。第1弾では今季のCLで躍動する「今から注目しておくべき逸材5選手」をピックアップ。「まだなかなか知られてないマニアックな選手」という観点で、林さんが選んだ5選手を紹介する。

インタビュー=河又シュート(GOAL編集部)

※インタビュー実施日:12月16日


  • champions league trophy(C)Getty Images

    リーグフェーズへの移行、その影響は?

    「前回覇者のレアル・マドリーがあまり調子が上がっていない。20位と順位も低いので、そこは意外な印象です」

    と、林さん。CLは今季からグループステージ制を廃止し、チェスの大会などで採用されてきたいわゆる「スイス式トーナメント」を採用した。36クラブすべてが1つのリーグで争い、異なる相手とホーム&アウェーの計8試合を戦って順位を確定、1~8位までが決勝トーナメントへストレートイン、9~24位までがプレーオフへと進む。

    従来の125試合から189試合へと試合数が大幅に増加し、対戦相手が毎回異なるなど、従来のグループステージ制からは大きく変化した今季のCL。ここまで全勝のリヴァプールに加え、ブレスト(7位)、リール(8位)といったクラブが躍進している。

    林さんは「リヴァプールが強いですね」としつつ、レアル・マドリーやマンチェスター・シティなど優勝候補が苦戦しているのはやはり「フォーマット変更が大きく関係していると思います」とする。「グループリーグで同じチームとホーム&アウェーで戦うわけじゃないので、対戦相手が1試合1試合異なります。でも、それがすごく面白さを増しているのかなとも思います」とここまでの印象を語る。

    そんなCLのリーグフェーズで林さんが注目する逸材は、どんな選手たちなのだろうか?

  • 広告
  • Quenda(C)Getty Images

    ジオバニー・クエンダ(17歳)|スポルティングCP|ポルトガル

    「この選手は見ておけ!」まず1人目は、スポルディングCPのMFジオバニー・クエンダ選手です。

    とにかく、スピードが速い。アスリート能力が高くて、左ウイングバックでプレーしながらシャドーでもプレーできますし、17歳ながらU-21ポルトガル代表にも選ばれています。これからが楽しみです。

    今は3-4-2-1のウイングバックとしてプレーしていますが、上下動できる選手。ウイングバックはどうしても1対1の場面で勝たないとチャンスが生まれないと思うので、攻守においてキーマンになる選手だと思います。

    ――今後ステップアップするとしたら、どのクラブにハマりそうですか?

    難しい質問ですが……ルベン・アモリム監督が指揮をするマンチェスター・ユナイテッドにはハマりそうですね。アモリム監督は元々スポルティングCPで監督をやっていましたし、クエンダ選手のプレースタイルも知っています。今のマンチェスター・Uは3-4-2-1のウイングバックのポジションに人が足りていないので、ハマると思いますよ。

    ▶CL・ELリーグフェーズの注目試合と決勝トーナメント全試合をWOWOWで楽しもう!

  • openda(C)Getty Images

    ロイス・オペンダ(24歳)|RBライプツィヒ|ベルギー

    2人目は、RBライプツィヒのFWロイス・オペンダ選手です。

    ライプツィヒは敗退が決まってしまったんですけど、オペンダ選手はリーグフェーズで目立っていましたね。スピードがある選手でまだ24歳。トップスピードの中で色々なプレーができます。

    「常に危険」になれる選手です。相手からしたら攻めている時にカウンターされる危険性がある常に怖い存在で、ボール保持の局面でも背後へのトップスピードが速い。ライプツィヒはリーグフェーズで敗退しましたが、選手の評価としては結局CLで「どれだけ活躍できるのか」が見られていると思います。そういう意味でもこれからさらに注目したい選手ですね。

    ――彼を必要としていそうなクラブがあるとすれば?

    この質問も難しいですね。メガクラブはたくさん良い選手がいるので……。具体的にこのチームというより、ジャンル的に「カウンターのチーム」、「手数をかけ過ぎないでゴールを目指すチーム」に合いそうですね。

  • Hincapie(C)Getty Images

    ピエロ・インカピエ(22歳)|レヴァークーゼン|エクアドル

    3人目は、レヴァークーゼンのDFピエロ・インカピエ選手です。

    ケガも少ないですし、左SBと左CBの両方でプレーできて、チームの主力として活躍しています。攻撃でも上下動でき、1対1の守備能力も高い。(攻撃時にピッチの)中央付近でもプレーできます。

    シャビ・アロンソ監督の下でやっているので、立ち位置の点でも色々な選択肢を持って、判断ができる選手です。高い位置に上がった時もクロスで終えることができるし、1対1のスピードやパワーは魅力的ですね。しかもまだ22歳。あんなに試合に出ていて「まだ22歳なんだ」と思います(加入4シーズンで公式戦141試合出場)。

    ――ステップアップするとしたら、どのクラブに合いそうですか?

    イメージとしては、リヴァプールかな。左SBに今は(アンドリュー)ロバートソンがいますが、少し枚数が足りない部分があると感じます。スロット監督のサッカーでは、攻撃時に後ろが4枚から3枚に変化する際に、左SBが3バックの左になったりします。 そういう意味では身体的なスピードやパワーも考えるとプレミアリーグにすごく合いそうな印象です。

    もう一つのイメージとしてはインテル。CBに(アレッサンドロ)バストーニはいますけど、このチームは3バックの左右が様々なポジションに動く特殊なチームではあるんですが、彼の能力を考えれば合いそうな気はします。

    ▶CL・ELリーグフェーズの注目試合と決勝トーナメント全試合をWOWOWで楽しもう!

  • Yaser Asprilla(C)Getty Images

    ヤセル・アスプリージャ(21歳)|ジローナ|コロンビア

    4人目はジローナのFWヤセル・アスプリージャ選手です。

    まだ21歳のコロンビア代表選手で、10番を背負っています。CLのリヴァプール戦(第6節:0-1)の解説を担当したんですけど、トップ下で活躍していました。左利きで、サイズもあって、ドリブルのタッチも細かくて、アイデアもあって、左足のパンチ力もあって…というところで、これからすごく期待できますね。左足でカットインもできるし、ダブルタッチもうまい。色々な選択肢を持ちながら、常に顔が上がっている。そこが特徴的だと思います。

    ――まだジローナで絶対的な地位を築くまでには至っていないように思いますが(ラ・リーガ先発は6試合)、さらに成長するためには何が必要でしょうか?

    まずは、試合に一貫して出続けることがすごく大事ですね。試合での経験を積んでいくことで、状況判断などさらに色々な面で成長していきそうな選手です。持っているポテンシャルはすごく高いので、試合に出れば間違いなく伸びるタイプ。半シーズンでもっと化けるかもしれない。ポテンシャル的には間違いなくメガクラブに行けるだけの力がある選手だと思います。

    ――メガクラブに行くとしたらどこに合いそうですか?

    これもまた難しいんですけど……ラ・リーガが合っている感じがしますね。例えばアトレティコ・マドリー。

    あとはアーセナル。右サイドのブカヨ・サカ、彼のサポート役。どうしてもサカの代わりになる選手がいないので、そこもうまくハマりそうな気はします。彼のポテンシャルならプレミアリーグにも間違いなく適応できるでしょう。

    ――リヴァプールも、モハメド・サラーが今季限りで退団する可能性が浮上していますが、選択肢に上がってもおかしくはないですか?

    おかしくはないと思いますけど、リヴァプールでいきなり即戦力、というわけにはいかないかなと思います。まずはサブからスタートして、そこからというイメージですね。

    やはり試合に出ることが1番若手は成長しますし、(今季は)CLという舞台で試合に出ることによって、経験値は相当上がると思うので。なんでもそうですけど、サッカー選手は試合に出ることが1番大事だと思います。

  • Jonathan David(C)Getty Images

    ジョナサン・デイヴィッド(24歳)|リール|カナダ

    ――「この選手は見ておけ!」それでは最後の5人目を教えてください。

    リールのFWジョナサン・デイヴィッド選手です。

    この選手は色々なクラブからオファーを受けているようですが、移籍せずリーグ・アンで点を取り続けています(公式戦25試合17ゴール)。カナダ代表で、身長は170cm台だと思うんですけど、すごく体の厚みがあって、フィジカル的に強くて、スピードもある。さらに両足蹴れるところも魅力です。

    2人目で紹介したオペンダよりボールが収まるタイプですね。最前線に張っているだけではなく、少し落ちてきてライン間でポストプレーしたり、ワンツーしたり、周りとうまく噛み合いながらコンビネーションも作れるタイプだと思います。センターFWなんだけど、ビルドアップにも関われる。ボックス内で勝負することもできるんだけど、その手前でのプレーもできる。総合力が高いセンターFWというイメージです。

    ――CLでは4ゴール奪っていますが、期待したい部分はどこですか?

    ストライカーなので、ゴールを決めることがチームへの貢献です。リールはここまでで8位につけています。CLでさらに勝ち抜いていくためには、結果という部分でストライカーにかかる比重が大きいので、ゴールを期待したいですね。

    ――昨季からミランをはじめ移籍の噂が出ています。移籍するとしたらどのクラブが合うでしょうか?

    これも難しいな……ミランも合うと思いますし、プレミアリーグのチームも合うと思います。プレミアリーグかセリエAに行ってほしいですね。フィジカル的な能力も高いので、どちらのリーグでもプレーできると思います。

    ――セリエAはストライカーにとって難しいというか、慣れるまで時間がかかるリーグというイメージがあります。

    ジョナサン・デイヴィッドの場合は、総合力が高いので、点が取れなくても他にできることがある。それはすごく大きいと思います。

    ストライカーのタイプによって「点が取れないと全く自分の調子が出ないタイプ」もいますが、「ある程度色々なことができる選手」はポストプレーがうまくいくことで、チームが点を取れて、自分もゴールが決まり出す選手もいます。そういう意味では、総合力が高いほうが、より適応しやすいと思います。試合にも出やすくなりますしね。

    ▶CL・ELリーグフェーズの注目試合と決勝トーナメント全試合をWOWOWで楽しもう!

0