Getty/GoalC・ロナウドはもちろん、今季ブレイクした新星も!セリエA前半戦ベスト11を『Goal』が選出

サミル・ハンダノヴィッチ|インテル
今シーズンのセリエAはGKにとって簡単な年ではないが、このスロベニア代表GKが頭ひとつ抜き出ているのは間違いない。
インテルのディフェンス陣は理由もなく集中力が切れることがままあるが、その後ろを守る男はこの上なく信頼できる。9つのクリーンシートは最多であり、セーブ率は圧巻の「77.78%」を誇っている。
Getty Imagesジョアン・カンセロ|ユヴェントス
昨季レンタルしていたインテルは、財政難から完全移籍で獲得できなかったことを未だに悔やんでいるだろう。
“ビアンコネーリ(白と黒)”では強力な攻撃オプションとして3アシストを記録し、ディフェンス面でも、右サイドと左サイドの両方で堅守を見せつけている。
Getty Imagesカリドゥ・クリバリ|ナポリ
ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、マンチェスター・ユナイテッドからの9000万ポンドのオファーを断っていたことを明かしていたが、これは疑いなく正しい判断だった。
ポゼッション獲得数は「116回」を記録し、空中戦でも強さを披露。圧倒的なフィジカル能力でスピード自慢のアタッカーも封じ込み、卓越した戦術眼でビルドアップの起点にもなるなど、現代CBに求められる能力のすべてを持っている。イタリアのストライカーたちに恐怖を与え続けている。

ジョルジョ・キエッリーニ|ユヴェントス
34歳になった今でも、世界有数のCBであることは変わりない。
レオナルド・ボヌッチとのコンビ再結成がさらなるパフォーマンスの向上につながっており、このコンビは対照的な性格で互いを補いあっているが、主導権を持つのはキエッリーニだ。ユーヴェはここまでわずか11失点しか許していないが、それは主に、彼の並外れた馬力や、卓越したマーキングの技、素晴らしいリーダーシップのおかげである。
Getty Imagesアレックス・サンドロ|ユヴェントス
多くのビッグクラブからねらわれる27歳だが、ユヴェントスは先日2023年まで契約を延長した。
その理由を理解するのは簡単である。正確なクロスやドリブルでの仕掛けと、豊富な運動量でのボール奪取を併せ持っており、世界最高の左SBとみなされるのも当然の働きを見せている。
Getty Imagesマヌエル・ラッツァーリ|SPAL
SPALのレオナルド・センプリチ監督は「トップクラブでプレーできる才能の持ち主」だと絶賛しているが、今シーズンの彼を見れば誰もが納得するだろう。
ミランFWスソに次いで多くのアシストを記録しており(5アシスト)、SPALのコンスタントなチャンスメイクの原動力となっている。ウイングバックや右サイドMF、ウィングでの起用も可能であり、どのポジションでも才能を発揮している。

アラン|ナポリ
中盤でプレーする世界最高峰のMFは、ようやく、その才能に見合う評価が得られるようになってきた。
11月にブラジル代表デビューを果たした27歳は、何年にも渡ってセリエAでも素晴らしいプレーをしつづけている。ピンポイントのバスや執拗なプレッシングで、スタディオ・サン・パオロにジョルジーニョがいなくなったことを忘れさせるどころか、今季はチャンピオンズリーグでもネイマールらを封じ込めた。彼なしでは、ナポリはナポリではなくなってしまうだろう。
Gettyニコロ・バレッラ|カリアリ
最近のセリエAに現れた若手のなかで最もエキサイティングな選手の1人。粘り強さとテクニックを兼ね備えたMFである。ファビオ・カペッロは以前に、イタリア代表のレジェンドであるマルコ・タルデッリに匹敵するとも語ったことがある。
ロベルト・マンチーニが10月にこの21歳をデビューさせたことは、驚くべきことではない。今季カリアリのほぼすべてのアウェイ戦に帯同し、エネルギッシュで、ポゼッションをリカバーできる能力に長け、タックルやインターセプトの予測においても、パス出しの範囲が広いことにおいても、強い印象を残している。
Getty Imagesスソ|ミラン
ミランにおいて数少ない才能あふれる選手の1人であり、彼がいなければ平凡きわまりないチームとなっていただろう。
今季はサポート不足により度々苦戦しているが、それにもかかわらずアシストランキングのトップに君臨(8アシスト)。ビッグクラブからの関心が絶えないが、彼の発想力や視野の広さは不可欠であり、ミランが簡単に手放すことはないだろう。
Gettyクシシュトフ・ピョンテク|ジェノア
昨夏たった400万ユーロでジェノアへ加入したこの23歳は、セリエA前半戦の最大のサプライズだっただろう。
19試合で13ゴールを挙げ、得点ランクでは2位に。コッパ・イタリアでは2試合のみの出場で6得点を挙げた。こうした大活躍により、ポーランド代表に初選出(初得点)されたのみならず、ナポリやバルセロナといった世界的ビッグクラブが関心を持つようになっている。
Getty Imagesクリスティアーノ・ロナウド|ユヴェントス
セリエA最初の3試合では無得点であり、イタリアへの適応には時間がかかるのでは、とも騒がれた。だが、ポルトガルのスーパースターは結果でその声を黙らせてみせた。
これまでどの国でもそうしてきたように、背番号7はセリエAでも得点を量産。19試合で14ゴールを挙げて得点ランクトップに立っている。また、6アシストを記録していることも忘れてはならない。33歳となった今でも衰えを知らず、ユヴェントスの悲願のチャンピオンズリーグ制覇は彼にかかっているだろう。
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フォーメーション(4-3-3)
GK:ハンダノヴィッチ
DF:カンセロ、クリバリ、キエッリーニ、サンドロ
MF:ラッツァーリ、アラン、バレッラ
FW:スソ、ピョンテク、C・ロナウド