マンチェスター・ユナイテッドの21世紀はブラジルのビーチから始まった。前年のインターコンチネンタルカップでパルメイラスを破り、正式に世界一のチームとして第1回のFIFAクラブワールドカップを戦っていたのだ。この大会に参加するため、ディフェンディング・チャンピオンだったFAカップに出場しないという衝撃の決断を下していた。
あれから四半世紀が過ぎ、マンチェスター・UはFAカップでの評判を取り戻し、今年5月にも優勝した。しかしながら、クラブワールドカップは彼らの領分ではなくなり、FIFAがリニューアルして来年開催されるこの大会の出場権を獲得することすらできなかった。
このことは、今世紀が進むにつれてマンチェスター・Uの力がいかに落ちていったかを多く物語っている。赤い悪魔は新世紀の最初の14年でリーグ優勝を8回達成したが、2013年にサー・アレックス・ファーガソンが勇退して以降、下降線をたどっている。上位4チームに入らなかった年の方が多く、主要大会を5回しか優勝していない。新世紀に入ってからの25年の半分の間には13回も優勝していたのに。
以下に続く
従って、21世紀になってからの25年間におけるマンチェスター・U所属選手のベスト・ランキングのリストに、ファーガソン時代の選手から多くが選ばれるのは当然のことである。2000年1月以降のプレーだけを考慮するため、2世紀にまたがって活躍したデニス・アーウィン、ヤープ・スタム、テディ・シェリンガムといった選手たちは選に漏れている。
では、誰がリストに載り、誰が載らなかったのか、見ていこう。