レヴァークーゼンSD、ヴィルツのリヴァプール移籍劇を告白「移籍に興味を持っていると感じ始めたのは…」

レヴァークーゼンのスポーツディレクターを務めるジモン・ロルフェス氏は、リヴァプールのマネジメントがこのプロセス全体を非常にプロフェッショナルに扱ったことを称賛。ヴィルツは5月にプレミアリーグ王者への加入を決断していたと主張した。同氏はさらに、レヴァークーゼン側は今年2月に選手がクラブを去る決断をしたことを把握していたが、それでも最低1年留まってほしいと望んでいたことも明かした。

ドイツ『ビルト』 に語った。

「フロリアン(・ヴィルツ)の要求は、『移籍に関して皆が納得する』ということであった。彼は文字通り、レヴァークーゼンにも満足するような結果になって欲しいと言った。我々は、(彼が移籍を望んでいると)一瞬たりとも感じたことはなく、むしろ進展があった。我々の目標は、フロリアンの契約を更新し、少なくとももう一年彼を引き留めることだった。そこから徐々に、彼が移籍に興味を持っていると感じ始めた。2月と3月に入ると、他のクラブや他のリーグに焦点が移った。我々は常に彼の考えを把握していた。親たちが誰と話していたかも分かっていた。海外のクラブ（リバプールやマンチェスター・シティを含む）からも我々に連絡があり、彼らはこの件を非常にプロフェッショナルかつ真摯に扱ってくれた」

「5月に彼はリヴァプールに加入することを決断したと我々に伝えてくれた。彼はリヴァプールに非常に適していると思う。クラブは彼を非常に真剣に扱ってくれた。フロリアンにも、クラブがなぜ彼を欲しがるのかをしっかりと理解させてくれた。このアプローチは、彼の契約にとって非常に重要な部分だった。事前に我々に連絡をくれたすべてのクラブは、移籍が行われる地域について明確にしていた。フロリアンがリヴァプールに移籍すると伝えた後、我々はリヴァプールとだけ交渉をした。交渉は開始当初からうまくいくだろうと確信していた。もちろん、皆それぞれの立場を守るために戦っているが、それは常に敬意を持って行われた。両クラブの関係者は互いをよく知っているため、対面で会う必要はなかった。電話やメール、ビデオ会議を通じて交渉を進めた」

ロルフェスは次のように付け加えた。

「クラブとして、フロリアンと同じくらい誇りに思えるのは、彼を獲得できたことだ。2020年の初めに16歳の彼と契約し、彼と彼の両親と非常に強い信頼関係を築いてきた。彼は私たちと共に世界的なスターへと成長した。彼のトレーニングスタイル、プレースタイル、そして彼の野心と共に、他の選手たちと共に、この5年半の間でクラブを新しいレベルに引き上げることができた。彼自身も毎年向上し。今、彼は22歳で、自らこの決断を下す成熟した人間となった。彼がこの決断に100パーセント忠実であることが大事だ」

アルネ・スロット監督のチームは今月再集合し、7月13日にプレストンとの最初のプレシーズンマッチを行い、その後香港と日本でプレシーズンを過ごす。