ワトキンスにオファーを出したアーセナルのアプローチにシアラーが苦言「タイミングが非常に悪質」

プレミアリーグのレジェンドであるアラン・シアラー氏は、アーセナルのアストン・ヴィラに対するアプローチに言及。なぜチャンピオンズリーグの試合前日の午後にオリー・ワトキンスへのオファーを出したのか、アストン・ヴィラがすでにジョン・デュランをアル・ナスルに売却しようとしていた時期までなぜワトキンスへのオファーを遅らせたのかと問いかけた。

報道によると、6000万ポンド（約115億7000万円）相当のアーセナルのオファーは、重要なチャンピオンズリーグのセルティック戦直前に届いたことでアストン・ヴィラの怒りを買うことに。すでにデュランの放出を決めていた時期に売却する可能性はほぼゼロで、ワトキンスはアーセナル入りに前向きだったとされるものの、このオファーは拒否された。シアラー氏は、アーセナルが数ヶ月前からストライカーを必要としており、この事態を避けるためにもっと早く動くことができたはずだと指摘した。

シアラー氏は『Betfair』の取材に中で自身の見解を明かした。

「アーセナルがオリー・ワトキンスを獲得することは、今はありえない。たとえ良いビジネスだと考えたとしても、デュランを放出するかワトキンスを残すかのどちらかで、彼らはデュランを手放すことを選んだんだ。アーセナルの観点からすれば、チャンピオンズリーグの試合当日の午後にオファーするというタイミングは非常に悪質だった。1ヶ月も時間があり、7、8ヶ月前から不足していることは分かっていたはずなのに。突然気付いたわけではない。何が必要かを理解するのに専門家の必要はなく、今やアーセナルはパニックボタンを押してしまった」

「なぜセンターフォワードが必要だと気付くのにこれほど時間がかかったのか分からない。多くの人々が長い間指摘してきた。（ミケル）アルテタは（ブカヨ）サカと（ガブリエル）ジェズスの負傷を理由に挙げるだろうが、彼らが負傷する前からセンターフォワードは必要だった。私にとって唯一の驚きは、彼らが動き出すのにこれほど時間がかかったことだ。ワトキンスは彼らにとって違いを生み出せる選手だが、ヴィラは彼を売却するつもりはない」

アーセナルには新しいストライカーを獲得するか、それとも残りのシーズンをストライカーなしで戦うかの決断まで3日しか残されていない。ワトキンスに関しては袋小路に入っているようで、ジョナサン・デイビッド、ベンヤミン・シェシュコ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチとの噂がある中、時間も残り少なくなってきている。ガナーズは月曜日の移籍期限までに、エミレーツ・スタジアムでのマンチェスター・シティ戦が控えている。