7年ぶりにチャンピオンズリーグの舞台へと戻ってきたアーセナルの初陣は、これ以上ないくらいに華々しいものとなった。満員のホームスタジアムで選手全員が躍動し、PSVに4-0で快勝した。
とはいえ、すべてが完璧にいったわけでもない。枠内4本を含む12本のシュートを許している。しかし、そのすべてを守護神ダビド・ラヤがストップ。さらにボックス内からDFラインを指揮し、危険なクロスにも見事に対応。さらに素晴らしいビルドアップで攻撃のスタートを担っている。
夏にブレントフォードから加入したばかりのスペイン代表GKは、開幕直後は出番を待たなければならなかった。しかし直近2試合はアーロン・ラムズデールを抑えて先発し、連続でのクリーンシートに貢献している。仮に24日のトッテナムとのノースロンドンダービーで先発した場合、アーセナルの正守護神は彼になることがほぼ確定するだろう。
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確かにラムズデールは、アーセナルがトップ4に復帰するためには不可欠な存在だった。だからこそ、本当にセカンドGKへ降格するとすればフラストレーションが溜まるのは当然だ。しかし次のレベルへ到達するために、ミケル・アルテタは冷酷でなければならない。そしてこの決断は、正しいものと言えるはずだ。
文=ジェームズ・ウェストウッド