Ben White Mikel Arteta Martin Odegaard

アーセナルの現状ベストメンバーは?今夏に冨安健洋やウーデゴールら獲得に221億円を投資

プレミアリーグ開幕から約1カ月。ミケル・アルテタは、ようやく自身の考えるベストメンバーを起用できる状態に近づいている。

11日のノリッジ戦での今季初勝利は絶対であるが、まだ数選手はピッチに立てないだろう。それでも、トーマス・パルティ、ガブリエウ・マガリャンイス、ベン・ホワイトが戦列に復帰し、ボローニャから冨安健洋も加わった。

では、今夏プレミアリーグトップの1億4500万ポンド(約221億円)を選手獲得に費やした彼らの現時点のベストメンバーは、どんな11人なのだろうか? アルテタが考える最強の布陣を予想する。

文=チャールズ・ワッツ/『Goal』アーセナル番記者

  • Bernd Leno Arsenal

    ゴールキーパー

    以前はベルント・レノしか選択肢がなかったが、今夏イングランド代表GKアーロン・ラムズデールが加わった。この23歳はカラバオ・カップ2回戦のウェストブロム戦(6-0)で印象的なデビューを果たしている。しかし、続くマンチェスター・シティ戦(0-5)では再びベンチに座った。

    エティハドでは5失点を喫したにもかかわらず、正守護神はレノのままだろう。だが、レノ自身もハイレベルな競争相手が加わったことは理解している。アーセナルが将来的なNo.1になることを期待してラムズデールを獲得したことは間違いない。

    とはいえ、現時点ではプレミアリーグでの先発はレノが有力である。

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  • Takehiro Tomiyasu Arsenal GFXGoal/Getty

    ディフェンダー

    このエリアは、アルテタが何度も試行錯誤を強いられてきたポジションであり、ケガが絶えないポジションでもある。

    カラム・チェンバースやエクトル・ベジェリン、セドリック・ソアレスなど、右サイドバックのファーストチョイスが定まらないことも変化につながった。だが、移籍市場閉幕直前に冨安健洋が加入したことで、ようやくレギュラーを置くことができるようになった。彼は左やセンターでも起用できる万能選手だが、4バックの右を想定して契約している。

    そしてセンターは、ガブリエウとホワイトのペアだ。アルテタは今後数シーズン、このペアをディフェンスの基盤とする考えだ。「2人共我々が求めるプロフィールと資質を持っている」と明言した。ガブリエウの空中戦の強さ、ホワイトのビルドアップ。この2人は素晴らしいパートナーになるはずだ。また左サイドは、ヌーノ・タヴァレスやセアド・コラシナツも起用できるが、ケガがなければファーストチョイスは間違いなくキーラン・ティアニーとなる。

    よって、全員が出場可能であれば、4バックは右から冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニーという構成だ。

  • Thomas Partey Mikel Arteta

    セントラル・ミッドフィールド

    トーマスがまず最初に挙がる選手だ。昨季アトレティコ・マドリーから加入して以降、度重なるケガで満足するようなプレーはできていない。それでも、ようやく自身の価値を証明するための準備が整った。

    アルテタは「彼はリーダーの1人でなければならない。中盤のボスとなり、若い選手をリードする存在になる必要があるんだ」と語っている。今シーズンは、そんなトーマスとグラニト・ジャカがコンビを組むことになりそうだ。

    移籍も噂されたジャカだが、残留に伴い引き続きアルテタの中心であり続ける。そしてサンビ・ロコンガ、モハメド・エルネニー、エインズリー・メイトランド=ナイルズが控えとなり、また将来性豊かな17歳チャーリー・パチーユにもチャンスがあるかもしれない。

  • Martin Odegaard Arsenal 2021-22Getty Images

    アタッカー

    レアル・マドリーからの再加入が決まったマルティン・ウーデゴールは、チャンスメイクの部分で大きな役割を担うことになる。まだ無得点のアーセナルだが、彼の存在は劇的な変化をもたらすだろう。

    これに伴いエミール・スミス=ロウの状況がどうなるかはわからないが、アルテタはウーデゴールとの共存が可能と断言している。昨シーズンのように、ウーデゴールがトップ下、スミス=ロウが左へと移ることになりそうだ。

    おそらくブカヨ・サカ、ウーデゴール、スミス=ロウの3人が4-2-3-1のファーストチョイスだ。だが、昨季16ゴールを奪ったニコラ・ペペも自由に使うことができそうだ。

    ストライカーについては、ピエール=エメリク・オーバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットの2人がおり、ガブリエウ・マルティネッリ、エディ・エンケティア、フォラリン・バログンの若いオプションも存在する。

    昨季の得点王であるラカゼットがトップに入る可能性は十分にあり、オーバメヤンを左へ回すオプションも存在する。だが、アルテタは主将をメインのストライカーと考えている。大一番のトップはオーバメヤンが務めるだろう。

  • Arsenal XI

    ベストメンバーは…

    GK:レノ
    DF:冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
    MF:トーマス、ジャカ、サカ、ウーデゴール、スミス=ロウ
    FW:オーバメヤン