自信に満ち溢れ、波の頂点に立つチームは、1秒1秒を味わうだけでなく、物語の中で自分の役割を果たそうとする観衆の前に立ちはだかる。
スピード、スキル、テクニックを備えた選手たちは、最初の1分から最後の1分まで、断固とした態度で臨む。情熱的で、団結力があり、攻撃的で、組織的で、週を追うごとに信念が深まり、日常的な勝利や土壇場での勝利が、怒りに火をつけている。
サイドラインでボールを蹴っている監督は、90分間は熱狂の中にいても、カメラが回り、マイクが設置されると、冷静で計算高い様子を見せる。
そして日曜日、アンフィールドで、絶好調のガナーズが時代末期のレッズと対戦するとき、ユルゲン・クロップは、ミケル・アルテタの若くて活気に満ちたチームに羨望のまなざしを向けてもおかしくはないだろう。
そう思わないわけがない。レッズが長い間やってきたように、ガナーズがマンチェスター・シティと互角に渡り合い、良いプレーをし、大きな夢を描いているのを見ると、彼の心は痛むに違いない。
こんなに早く、こんなに劇的に逆転してしまったことを知ったら、クロップはどんなに傷つくことだろう。









