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今季のプレミアリーグベストゴールは…デ・ブライネのFK、ハーランドのボレーを上回ったのは?

マンチェスター・シティのタイトル争奪戦が続く中、開幕直後からハラハラドキドキの瞬間やドラマ、論争で全国のファンを楽しませてくれたシーズンを振り返っていこう。プレミアリーグがヨーロッパ最高のリーグであることにまだ疑問が残っていたとしても、この12か月でそれは力強く払拭された。

トロフィーは3年連続でエティハド・スタジアムに戻り、イングランドサッカー界のトップスコアラーにとって正当な報酬となる。アーセナルは素晴らしい挑戦をしたが、シティはゴール前の決定力で一クラス上の存在であることを示した。

その他では、マンチェスター・ユナイテッドがエリック・テン・ハーグの下で失われた輝きを取り戻し、ニューカッスルが従来のトップ6の独占を見事に打ち破った。彼らの躍進と同時に、チェルシーが劇的に落ち込んでおり、ブライトン、アストン・ヴィラ、ブレントフォードの後塵を拝することになる。

最下位のサウサンプトンは、11年間トップリーグに在籍した後、チャンピオンシップに落ちることに。リーズ、エヴァートン、レスターも残念な結果に終わったが、2022-23シーズンは、20チームすべてがそれぞれの役割を果たし、長く記憶に残ることになった。その理由は、主にゴールの質の高さにある。

シティの記録的なフロントマン、アーリング・ハーランドのゴールがその大部分を占め、彼のチームメイトであるケヴィン・デ・ブライネやトッテナムのソン・フンミンも、見事なロングレンジのゴールを決めることで有名な選手たちだ。しかし、意外なところから生まれたものもたくさんある。

GOALは、今シーズンのベストゴール21を以下のようにランキングした。座って、リラックスして、楽しんでほしい。

  • 21ジェイコブ・マーフィー(ニューカッスル vsエヴァートン)

    ジェイコブ・マーフィーのキャリアで最も簡単なゴールであろう。4-1でニューカッスルの大勝を飾ったこのウインガーのシンプルなゴールは、目立ったものではなかったが、アレクサンダー・イサクのアシストは評価に値する。

    ハーフウェイラインでボールを拾ったイサックは、左サイドを疾走し、エヴァートンのディフェンダー3人と対峙した。そして、まばゆいばかりのフットワークで彼らを翻弄しながら、何とかボールをキープし、マーフィーの待つファーポストへパスを出して、すべてを締めくくったのである。

    ニューカッスルの選手たちは皆、イサクのもとへ駆け寄って祝福し、彼のドリブルがいかに特別なものであったかを浮き彫りにした。それ以来、私たちはこの動画を再生するのを止められない。

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  • 20ケヴィン・デ・ブライネ(マン・C vsブライトン)

    シティのタイトル獲得は、リズムをつかむのに苦労し、低調なスタートとなった。10月にエティハドに乗り込んできたブライトンは、またしても厳しい試練を与えた。

    アーリング・ハーランドのゴールで2点を奪うが、レアンドロ・トロサールに反撃の1点を許す。ペップ・グアルディオラのチームは、試合を終わらせるためにインスピレーションを得る必要があり、デ・ブライネがそれを見事に実現した。

    ベルナルド・シウヴァは、ボックスの手前で横パスを出した。そして、そのボールをベルギー人が引き受けると、完璧なファーストタッチからシュートを放つ。放ったシュートは、ロベルト・サンチェスの頭上を通過した。シティの中盤のマエストロは、シュートの方向をコントロールしながらも、ボールにスピードを与えることができるのだが、その方法は論理を無視し続ける。まさにセンセーショナルだ。

  • 19トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール vsボーンマス)

    2021-22シーズンに4冠を達成するために超人的な試合をこなしたリヴァプールは、シーズン開始時に深刻な“二日酔い”に見舞われた。ユルゲン・クロップ監督のチームは、開幕2試合を引き分け、宿敵マンチェスター・ユナイテッドに敗れ、ボーンマスをアンフィールドに迎えたときには、もうミスは許されなかった。

    しかし、レッズは破壊的な攻撃でこの腐敗を止め、9-0の大勝利を収め、プレミアリーグ史上最大のスコアに並んだ。ルイス・ディアスやハーヴェイ・エリオットが印象的なゴールを決めたが、中でもトレント・アレクサンダー=アーノルドのゴールは格別だった。

    右サイドバックはロベルト・フィルミーノとの巧みなワンツーで、ゴールから約25ヤードの位置から右足を振り抜く。アーノルドは正確なキック技術で知られているが、このシュートは彼のベストに匹敵するもので、無力なマーク・トラバースを瞬く間に越えていった。

  • 18アーリング・ハーランド(マン・C vsサウサンプトン)

    ハーランドは、プレミアリーグでの最初のシーズンで、前例のない新しい基準を打ち立てた。35試合に出場して36ゴールという驚異的な成績を収め、どこでもゴールを量産できることを証明した。

    そのゴールの多くは、フィニッシュを決めるために適切な場所に身を置くことで、簡単に見えるものだが、中には壮大なものもある。サウサンプトンを4-1で破った試合では、見事なバイシクルキックを披露した。

    ジャック・グリーリッシュがクロスを送ると、ノルウェー人はシュート前に身体を倒すのに十分な時間があった。このアクロバティックなシュートは、サウサンプトンのゴールネットを揺らすギャビン・バズヌーの意表を突く。これがハーランドの世界であり、我々はその中で生きているに過ぎない。

  • 17ウィリアン(フラム vsノッティンガム・フォレスト)

    チェルシー、アーセナル、フラムで285試合に出場したウィリアンは、今やプレミアリーグのベテランである。このブラジル人は決してゴールは多くないが、彼の43ゴールの大部分は、あらゆる角度からネットを揺らす能力によって記憶に残るものとなっている。

    2月に行われたノッティンガム・フォレスト戦では、ウィリアンが見事なソロゴールを決め、2-0で勝利し、フラムのファンを喜ばせた。フォレストは、ウィリアンが8ヤードの距離でボールを持ったとき、8人の選手がゴール前にいたが、ウィリアンは巧みなフェイントで1人のディフェンダーを翻弄し、ゴールを決めた。

    ウィリアンは、ライン上に立っていたフォレストの選手の努力にもかかわらず、シュートをゴール上隅に突き刺した。最高の発想、そして実行力だった。

  • 16デマライ・グレイ(エヴァートン vsマン・C)

    残留争いが続く中、エヴァートンはこの12か月間、あまり喜ぶべきことがなかった。しかし、今季はエティハドで何かを得ることができた数少ないチームの1つである。

    12月のマンチェスター・シティ戦では、デマライ・グレイが唯一のシュートを放ち、勝ち点1をもぎとった。この26歳の選手は、センターサークルからシティのボックス内を走り抜け、多くのスペースを活かすことになる。

    マヌエル・アカンジの怪しいディフェンスも彼を助けたが、グレイが最終的に放ったシュートは、まさに絵から飛び出したようなものだった。エデルソンは、ボールがサイドネットに突き刺さるのを、ただ畏敬の念を持って見守ることしかできず、この瞬間、シティのファンは完全に沈黙した。

  • 15イヴァン・トニー(ブレントフォード vsリーズ)

    トニーの今シーズンは、賭け事のルール違反で8か月の出場停止処分を受け、その成績は芳しくなかったが、彼のゴールによってブレントフォードは欧州出場権獲得まであと一歩のところまで迫った。彼の20ゴールという記録は、ハーランドとハリー・ケインしか達成できていない。

    このイングランド代表選手は、リーズを撃破するために見事なハットトリックを達成し、2点目も見事なものだった。短い距離を走り、20ヤードのフリーキックを放ち、ゴール上隅に突き刺した。

    トニーはそれまでセットプレーを得意としていなかったが、この瞬間、イングランドサッカー界で最も優れたオールラウンドなストライカーの一人としての地位を確固たるものにした。

  • 14リース・ネルソン(アーセナル vsボーンマス)

    アーセナルが再びタイトルを狙えるようになったのは、マルティン・ウーデゴールやブカヨ・サカらエキサイティングな若いタレントを中心としたグループによるものだった。リース・ネルソンもかつて同じようなカテゴリーに属していたが、ガナーズの先発メンバーとしてレギュラーポジションを獲得するには至っていない。

    しかし、この23歳の選手は、3月にミケル・アルテタのチームが最も必要としていたときに、その力を発揮してくれた。エミレーツ・スタジアムで行われたボーンマス戦で後半に出場したとき、ネルソンはプレミアリーグで64分間しかプレーしていなかった。

    アーセナルは2点差から反撃していたが、貴重な勝ち点を失う寸前のアディショナルタイム7分、ボックスの端でネルソンにボールが落ちた。そして、ネルソンはスタジアムで最もクールな男であることを証明し、ハーフボレーでファーサイドのネットに突き刺し、祝福のシーンを巻き起こした。

    このゴールにより、ガナーズはシティとの勝ち点差を5とし、残り12試合となった時点で、シティとの勝ち点差を維持した。

  • 13マテウス・ヌネス(ウルヴス vsチェルシー)

    チェルシーは悲惨なシーズンとなり、レジェンドの復帰でさえも、運勢を変えるきっかけにはならなかった。フランク・ランパードが暫定監督として臨んだ最初の試合は、マテウス・ヌネスが唯一のゴールを決め、ウルヴスに敗れている。

    この試合は、ヌネスがリヴァプールの夏の移籍先リストの上位に入ると言われる理由を、まさに示すものだった。カリドゥ・クリバリの弱いクリアがボックスのファーサイドに落ちてきたとき、ポルトガル人MFの頭の中はただひとつだった。

    ヌネスは雷のようなボレーシュートを放ち、ケパ・アリサバラガを破ったのだ。

  • 12ソン・フンミン(トッテナム vsレスター)

    ソン・フンミンの基準では、2022-23シーズンは大きな失望であった。この韓国人選手は、プレミアリーグで10ゴールしか決めていない。

    プレミアリーグでは8試合連続無得点で、9月に行われたレスター戦ではベンチスタートとなった。しかし、ソンは1時間後にピッチに立つと、批判的な意見を封じる。

    ソンは、個人技を駆使した素晴らしいプレーで、この苦難に終止符を打った。ドリブルでゴール前に進入し、ミドルシュートでダニー・ウォードを破ったのである。さらにソンは、ハットトリックを達成する前に、もう1つの驚くべきゴールを決め、6-2の大勝を飾った。

  • 11ユーリ・ティーレマンス(レスター vsウルヴス)

    ティーレマンスの3年間のキングパワースタジアムでの生活は、この夏で終わりを迎えることになる。このベルギー人選手は、その間にプレミアリーグで最も安定した選手の一人としての地位を確立し、それゆえオファーが絶えることはないだろう。

    今シーズン、レスターの降格を防ぐことはできなかったが、それでも彼はもう一度、自分の足跡を残すことができた。10月に行われたウルヴス戦では、フォックスの大勝利の門を開けた。

    このミッドフィルダーは、見事なテクニックを披露し、ボックスのすぐ外からボレーシュートをネットの天井に突き刺し、ホームのファンを唖然とさせた。レスターは4-0で勝利し、ティーレマンスの一撃は長く記憶に残ることになった。

  • 10アントニー(マン・U vsマン・C)

    アヤックスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したアントニーは、その8500万ポンドという価格から即座に背中を狙われたが、プレミアリーグの最初の3試合でそれぞれ得点を決め、その価値は十分にあるように見えた。

    2点目は、マンチェスター・シティに3-6で敗れた屈辱的な試合で、前半の悪夢から一転、ユナイテッドにわずかな希望をもたらした。アントニーは、やや短いサイドチェンジパスを巧みなファーストタッチで救い出し、グリーリッシュから逃れ、左足でシュートを放った。

    アントニーの足を離れた瞬間から、このボールはネットへ刺さる運命にあった。この見事なシュートは、彼が得意とするカットインをさせないよう、すべてのディフェンダーに警告を与えるものであった。

  • 9キーラン・トリッピアー(ニューカッスル vsマン・C)

    シーズン初月、ニューカッスルはセント・ジェームズ・パークでマン・シティと対戦し、素晴らしいパフォーマンスでトップ4候補としての地位を確固たるものにした。試合は3-3のドローに終わり、マグパイズは2-1とリードしてハーフタイムを迎えた。

    トリッピアーは54分、25ヤードからのフリーキックでゴールネットを揺らし、この試合のベストゴールとなる3点目を挙げた。中央の位置からファーサイドを狙い、通常なら相手GKは両側をケアしないといけないのだが、エデルソンにそのチャンスを与えなかった。

    トリッピアーは、なぜ彼がセットプレーのエキスパートであると考えられているのか、その理由を正確に示した一撃で、最も注目を浴びるにふさわしい選手となった。

  • 8ソリー・マーチ(ブライトン vsサウサンプトン)

    ブライトンでは、プレミアリーグ33試合に出場して7ゴール7アシストを記録し、イングランド代表の招集候補に挙げられているマーチ。その中でも特に印象的だったのは、セント・メリーズで行われたサウサンプトンとの一戦だ。

    マーチが右サイドでパスを受けたとき、それほど大きな動きはなかったように見えたが、彼は2人のディフェンダーをかわして中に切り返し、驚くべきパワーでシュートを放ったのである。一見、ゴールから逃げているように見えたが、甘く打ったボールは、ミサイルのように加速してゴール上隅に突き刺さった。

    来シーズンもこのような活躍を見せることができれば、ガレス・サウスゲートが彼を見過ごすことはできなくなるだろう。

  • 7マイケル・オリーゼ(クリスタル・パレス vsマン・U)

    一時は、マンチェスター・ユナイテッドがタイトル争いに加わりそうなこともあった。テン・ハーグ監督のチームは、1月のクリスタル・パレス戦まで9連勝しており、もう1勝すれば2位に浮上する可能性もあった。

    44分のブルーノ・フェルナンデスのゴールにより、ユナイテッドは勝ち点3を獲得するところまであと数分だった。しかし、アディショナルタイム、マイケル・オリーゼのゴールがあり、1-1で終了した。

    このU-21フランス代表は、25ヤードのフリーキックからゴールネットを揺らすという大仕事を成し遂げたのである。デ・ヘアの手を逃れてバーに当たってゴールへ吸い込まれた。

    テン・ハーグは信じられないという表情を浮かべていた。ユナイテッドはリードを広げるチャンスを何度も逃し、オリーゼは駆け出しのキャリアで最高のゴールを決めて、究極の罰を与えたのだ。

  • 6ユーリ・ティーレマンス(レスター vsエヴァートン)

    11月、レスターがグディソンパークでエヴァートンと対戦したとき、ティーレレマンスはウルヴス戦での見事なゴールを何とか上回ることができた。ハーフタイムのホイッスルが鳴る直前、フォックスは隙をうかがい、ジェームズ・マディソンがティーレマンスにパスを戻し、彼が火付け役となることを期待した。

    彼は膝を使ってボールを押さえ、大胆なボレーシュートを放つ。ボールは見事な放物線を描き、ジョーダン・ピックフォードの守るゴールのファーサイドに突き刺さる。

    このシュートでレスターは2-0の勝利を収め、ティーレマンスは長距離からのシュートでいかに致命的なダメージを与えることができるかをまたも証明した。

  • 5ケヴィン・デ・ブライネ(マン・C vsレスター)

    デ・ブライネの2本目のシュートは、レスター戦の勝利をもたらすもので、今シーズン最高のフリーキックとして記憶されるだろう。約30ヤードの距離から、インステップではなくインサイドで打つというトレードマークを示してくれた。

    世界のサッカー界でデ・ブライネほど正確にキックできる選手はいない。この日のボールは一瞬にして壁を越え、ポストの助けを借りてネットを揺らした。

    レスターのキーパー、ウォードはこのボールに近づくことができず、デ・ブライネは控えめにゴールを祝った。

  • 4アラン・サン=マクシマン(ニューカッスル vsウルヴス)

    アラン=サンマクシマンはショーマンである。ボールを簡単に失い、間違った判断をすることもあるが、彼の技が決まったときは、見ているだけで楽しくなる。

    8月にウルヴスが危機感を覚えたように、彼の武器は右足である。ファン・ヒチャンはサン=マクシマンに渡った不器用なクリアの代償を払わされることになった。サン=マクシマンはこのボールを空中からボレーで叩きつけ、そのままゴール下の隅に突き刺したのである。

    サン=マクシマンはニューカッスルからの移籍が噂されているが、このような息を呑むような瞬間を演出できる破天荒な選手を失うことは、リーグにとって非常に残念なことである。

  • 3イルカイ・ギュンドアン(マン・C vsエヴァートン)

    プレミアリーグの栄光を手にしたシティは、ハーランドとデ・ブライネに注目されがちだが、イルカイ・ギュンドアンは中盤中央で最も頼りになる存在になった。

    グディソンパークでは、リヤド・マフレズのクロスを膝でコントロールし、身体を倒しながらボールを弾くという、まばゆいばかりの即興プレーで均衡を破った。ギュンドアンは、これまで何度もそうしてきたように、何もないところから何かを作り出したのである。

    この後、ギュンドアンは見事なフリーキックで2点目を決め、3-0の勝利を収めたが、この最初のゴールは本当に傑出したものだった。絶妙だ。

  • 2フリオ・エンシソ(ブライトン vsチェルシー)

    ランパード率いるチェルシーをウルヴスが撃破した1週間後、ブルーズはブライトンをホームに迎え、またしても驚愕の勝ち越しゴールを許してしまった。パラグアイ人FWフリオ・エンシソが決定的な一撃を与え、シーガルズはスタンフォード・ブリッジで2-1の逆転勝利を収めた。

    エンシソのゴールは、どんな試合でも評価に値するものだった。30ヤードのシュートは素晴らしいとしか言いようがなく、世界のどんなGKも凌駕するものだった。

    ボールに近づこうと右側に飛び出したケパがかわいそうに思えるほどである。スローモーションで再生すると、エンシソの一撃がいかにクリーンで鮮明であったか、ビデオゲームのようだったかがわかる。

    19歳のエンシソの将来は明るい。しかし、ブルーズ戦でのこのゴールを超える得点を決めるのは容易ではないだろう。

  • 1ミゲル・アルミロン(ニューカッスル vsフラム)

    そして、ついに1位の発表だ。ニューカッスルがフラムに4-1で勝利したときのミゲル・アルミロンの先制点を選びたい。プレミアリーグの歴史上、ベストゴールの1つに数えられるかもしれない。難易度の高さとイマジネーションを考慮すると、これ以上のゴールはそうそうないだろう。

    アルミロンは右サイドからブルーノ・ギマランイスにパスを出し、ワンツーを受けようと走り出す。ギマランイスはループ状のパスを出したが、当初はアルミロンが逆足で打つしかないように思われた。

    しかし、パラグアイの選手が肩の上に落ちたボールに体重をかけながら、巧みに減速したのである。アルミロンはこのボールを左足で完璧に受け止め、見事なボレーシュートを放つと、ボールはベルント・レノの頭上を飛び越えた。

    ピッチ上のすべての選手が、このボレーが入った瞬間、信じられないような表情で立ち止まった。私たちは今でも信じられない思いで目をこすっているほどだ。

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