7年間で522億円の利益!移籍市場の“天才”ドルトムント、高額で売却した選手たち【10選手】

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2012-13以降の移籍市場を調査すれば、ボルシア・ドルトムントは若い才能の獲得と売却によって絶えず莫大な利益を得てきたことがわかる。移籍市場の“天才”の、見事な立ち振舞を振り返ろう。(※レートは1月20日時点のもの)

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    #1 マリオ・ゲッツェ:3700万ユーロの利益(2016年の復帰前)

    クラブのユースシステムが輩出した選手であるが故に、獲得にコストがまったくかかっていない上、10代ですぐにセンセーショナルな存在となった。しかし2013年、この攻撃的MFは3700万ユーロ(約46億円)を支払ったバイエルン・ミュンヘンへの移籍を決断し、当時の指揮官ユルゲン・クロップを苛立たせた。

    ワールドカップ2014年大会の決勝でドイツにタイトルをもたらす決勝点を挙げ、一躍ヒーローになったものの、アリアンツ・アレーナでは一度もポジションをつかめず。そして2016年、ドルトムントを退団したことへの後悔の念を認め、2200万ユーロ(約27億円)でジグナル・イドゥナ・パルクへと戻ってきた。

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    #2 マティアス・ギンター:700万ユーロの利益

    ドルトムントの“誰もが羨む才能を見つけ出す眼力”を証明するもう一つの例がマティアス・ギンターだ。2014-15シーズンの開幕前、ドルトムントは当時弱冠20歳だった若者をフライブルクから1000万ユーロ(約12億円)で獲得した。

    ボルシアMGへと旅立つまで3年間に渡って100試合以上に出場し、守備を統率した。ドルトムントは、このセンターバックの売却によって700万ユーロ(約9億円)もの利益を得ている。

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    #3 香川真司:1670万ユーロ(2014年の復帰前)

    2010年、日本からわずか35万ユーロ(約4400万円)で引き抜かれた。さらにこの時、ドルトムントはヨーロッパのクラブから打診があった場合に適用される退団条項の恩恵を受け、割安価格でセレッソ大阪から獲得することに成功した。

    この攻撃的MFはチーム加入後すぐにジグナル・イドゥナ・パルクのサポーターのお気に入りとなり、2試合で1得点に迫る勢いでゴールを重ね、ドルトムントのブンデスリーガタイトル連覇に貢献した。

    2012年にマンチェスター・ユナイテッドが移籍金1900万ユーロ(約24億円)を支払ったとき、クラブを去る日本代表MFを見送ることになったが、市場から得た利益には幸せを感じたことだろう。

    さらにその2年後、オールド・トラッフォードで不遇をかこった香川をわずか800万ユーロ(約10億円)で再獲得することに成功した。

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    #4 ウスマン・デンベレ:1億3700万ユーロの利益

    持つ才能はレンヌ所属当時から明白だったが、2016年にたったの800万ユーロ(約10億円)でこのティーンエイジャーを引き抜いた手腕は見事だった。ブンデスリーガのデビューシーズンで素晴らしい1年を過ごすと、2017年夏、ネイマールのPSG移籍というショッキングな出来事によって新たなウィンガーを必死に探していたバルセロナの関心を引いた。

    ジグナル・イドゥナ・パルクからの退団は物議を醸したが、デンベレはドルトムントに巨額の利益を残した。バルセロナは初期費用として1億500万ユーロ(約130億円)を支払うことに合意し、さらには追加ボーナス4000万ユーロ(約50億円)を支払う可能性もある。

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    #5 マッツ・フンメルス:3100万ユーロの利益

    バイエルンが2008年にわずか400万ユーロでドルトムントへと手放した男だが、移籍先では無限の利益をもたらした。守備を支える土台として奮闘し、ブンデスリーガ2連覇と2012-13シーズンのチャンピオンズリーグ決勝進出に大きく貢献した。

    また、一度は放出されたバイエルンへと復帰する前には、ワールドカップのトロフィーも勝ち取った。フンメルスをババリアに呼び戻すため、3500万ユーロ(約44億円)の支払いを余儀なくされた。

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    #6 イルカイ・ギュンドアン:1450万ユーロの利益

    このドイツ人MFは、20歳のときに550万ユーロ(約7億円)でニュルンベルクからドルトムントに加入し、2011年から2016年にかけての5年間、チームの中盤で活躍した。

    2016年にマンチェスター・シティへと移籍した際、ドルトムントは初期投資の4倍となる2210万ユーロ(約28億円)を手にした。

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    #7 ピエール=エメリク・オーバメヤン:4900万ユーロの利益

    絶対エースであったロベルト・レヴァンドフスキのバイエルン移籍に伴い、攻撃の責任ほぼすべてを背負うことになったガボン代表ストライカーだが、その責務を見事に全う。213試合141ゴールという成績を残し、欧州最高峰の点取り屋に成長した。

    そして2018年1月、6200万ユーロ(約77億円)でプレミアリーグのアーセナルへと移籍。2013年にサンテティエンヌに支払った金額は1300万ユーロ(約16億円)であり、ドルトムントは膨大な収益を得たことになる。

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    #8 ヘンリク・ムヒタリアン:1450万ユーロの利益

    アルメニア人プレーメイカーは、バイエルンへと移籍したゲッツェの代役として、2013年に当時のクラブ史上最高額となる2750万ユーロ(約34億円)でシャフタール・ドネツクから加入した。

    ブンデスリーガで素晴らしい3シーズンを過ごした後、4180万ユーロ(約52億円)でマンチェスター・ユナイテッドに移籍。ドルトムントはまたも初期投資に比べて大きな利益を得た。

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    #9 ソクラティス・パパスタソプーロス:1050万ユーロの利益

    紆余曲折を経て、2013年にドルトムントへと加入。ジェノアでの活躍とミランでの挫折を経験したギリシャ代表DFは、続いてプレーしたブレーメンで素晴らしい名声を得て、950万ユーロ(約12億円)でドルトムントに加入した。

    この獲得がまたもや見事な投資だったことは後に証明されている。ジグナル・イドゥナ・パルクで5年間に渡って輝きを見せた、トップクラスのセンターバックとしての名声をさらに盤石なものにした。

    2018年夏にアーセナルへと移籍した際、ガナーズは1590万ユーロ(約20億円)を支払い、ドルトムントの金庫はさらに潤うことになった。

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    #10 クリスティアン・プリシッチ:6400万ユーロの利益

    6420万ユーロ(約80億円)で今夏にチェルシーへ移籍することが合意。現在はレンタルの形でドルトムントに残っているが、今回のケースはドルトムントにとって最も新しく、かつほぼ間違いなく最高の部類の選手売却のサクセスストーリーとなる。

    この多彩なアメリカ人アタッカーはまだ未熟な年齢といえる16歳の時にドルトムントに入団したが、すぐにクラブと母国の代表でファーストチームに昇格した。

    プリシッチのチェルシーへの移籍は、ドルトムントにとってデンベレに次ぐクラブ史上2番目に高額な売却となった。

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    #11 移籍市場で最高の立ち回りを見せるヨーロッパの才能工場

    ゲッツェ: 3700万ユーロ
    ギンター: 1700万ユーロ
    香川: 1880万ユーロ
    デンベレ: 1億1050万ユーロ
    フンメルス: 3500万ユーロ
    ギュンドアン: 2210万ユーロ
    オーバメヤン: 6200万ユーロ
    ムヒタリアン: 4180万ユーロ
    ソクラティス: 1590万ユーロ
    プリシッチ: 6420万ユーロ
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    合計: 4億1880万ユーロ(約522億円)

    他にも移籍した選手はいるが、2012-13シーズン以降、上記10名の選手売却だけで約4億1880万ユーロを懐に入れたことになる。この事実は、ジグナル・イドゥナ・パルクがヨーロッパの才能工場と評される理由を明確に示しているといえるだろう。