明治安田Jリーグは2026年に大規模な改革を行い、シーズンを「春秋制」から「秋春制」に移行する。8月のシーズンを前にした移行期間には、特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」を開催することが発表された。
本記事では、Jリーグ百年構想リーグについて解説する。
(C)JLEAGUE明治安田Jリーグは2026年に大規模な改革を行い、シーズンを「春秋制」から「秋春制」に移行する。8月のシーズンを前にした移行期間には、特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」を開催することが発表された。
本記事では、Jリーグ百年構想リーグについて解説する。
©J.LEAGUEJリーグは2026年にシーズンを「春秋制」から「秋春制」に移行。2026-27シーズン開幕を前にした上半期を利用して特別大会「明治安田Jリーグ百年構想リーグ」が開催される。
J1リーグに所属する20クラブは「J1百年構想リーグ」に参戦し、J2リーグとJ3リーグに所属する計40クラブは「J2・J3百年構想リーグ」に出場する。
Getty ImagesJ1リーグに所属する20クラブが出場する「J1百年構想リーグ」は、 東西の2グループに分けた「地域リーグ ラウンド」と「プレーオフ ラウンド」の2ラウンド制からなる。
東西2つのグループに10クラブずつが入り、ホーム&アウェーによる各クラブ18試合をプレーする。 また、試合方式としては90分終了時に同点の場合でも引き分けはなく、PK戦で決着をつける。
獲得する勝ち点は以下の通り。勝ち点の合計によって地域リーグ ラウンドの順位が決定する。
東西両グループの同順位同士のクラブがプレーオフ ラウンドで激突。ホーム&アウェーの2試合制で決着し、J1百年構想リーグの最終順位が決定する。
J1百年構想リーグの優勝クラブは、2026-27シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)エリートの出場権を獲得する。2025シーズンのJ1リーグACLエリート出場枠は2枠(鹿島アントラーズと柏レイソル)となっており、残り1枠をJ1百年構想リーグの優勝クラブが獲得する。
ただし、鹿島アントラーズ、もしくは柏レイソルが優勝した場合は、2025シーズンのJ1リーグ3位京都サンガF.C.に出場権が付与される。
J1百年構想リーグの賞金・助成金・配分金の総額は25億2000万円に上る。
賞金額は
地域リーグ ラウンドでは特別助成金が支払われ、勝ち点1あたり200万円を獲得できる。なお、地域リーグ ラウンドのすべての試合を90分間で勝利した場合、獲得する特別助成金額は最大1億800万円に到達する。
その他、理念強化配分金(競技順位)、理念強化配分金(人気順位)、特別助成金が準備されている。
Getty ImagesJ2リーグとJ3リーグに所属する合計40クラブが出場する「J2・J3百年構想リーグ」は、 東西南北の4グループに分けた「地域リーグ ラウンド」と「プレーオフ ラウンド」の2ラウンド制からなる。
東西南北4つのグループに10クラブずつが入り、各クラブがホーム&アウェーによる18試合をプレーする。 また、試合方式としては90分終了時に同点の場合でも引き分けはなく、PK戦で決着をつける。
獲得する勝ち点は以下の通り。勝ち点の合計によって地域リーグ ラウンドの順位が決定する。
東西両グループの同順位同士の4クラブがプレーオフ ラウンドで激突。4クラブによる準決勝からの一発勝負のミニトーナメントとなり、準決勝を勝ち上がったチーム同士による決勝と、準決勝の敗者同士による3位決定戦が開催され、J2・J3百年構想リーグの最終順位が決定する。
地域リーグ ラウンドとは異なり、90分終了時に同点の場合、前後半15分ずつの延長戦を行い、それでも決着しない場合はPK戦が実施される。
J1百年構想リーグでは、賞金・助成金・配分金の総額6億2500万円が準備されている。
賞金額は
地域リーグ ラウンドでは特別助成金が支払われ、勝ち点1あたり50万円を獲得できる。仮にすべての試合を90分間で勝利した場合、勝ち点54に上り、助成金額は2700万円に到達する。
その他、特別助成金が用意されている。
J.LEAGUE明治安田Jリーグ百年構想リーグは、地域リーグ ラウンドが2026年2月7日(土)に開幕し、5月24日(日)に終了。プレーオフ ラウンドは第1戦が5月30日(土)と31日(日)、第2戦が6月6日(土)と7日(日)に開催される。
| 日程 | 大会名 |
|---|---|
| 2026年2月7日~5月24日 | 地域リーグ ラウンド |
| 2026年5月30日・31日 | プレーオフ ラウンド第1戦 |
| 2026年6月6日・7日 | プレーオフ ラウンド第2戦 |
※金曜日開催になる場合もある
Getty Images登録ウインドー:1月12日(月)~4月8日(水) *1回のみ
追加登録期間:5月1日(金)まで
(C)Getty ImagesJリーグ百年構想リーグは、2026年2月から6月上旬までの4カ月にわたって開催される。従来のJリーグシーズンよりも開催期間が短く、J1百年構想リーグの場合、試合数の合計は地域リーグ ラウンドで180試合、プレーオフ ラウンドで20試合の合計200試合と、従来の360試合よりも大幅に試合数が少ない。
また、J1百年構想リーグ、J2・J3百年構想リーグでは、PK戦が導入される完全決着方式。90分間を終えて同点の場合、勝ち点を分け合うのではなく、+1ポイントを懸けたPK戦が行われる。
J1百年構想リーグで優勝した場合には、2025シーズンの上位2クラブとともに2026-27シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリートへの出場権が付与される。また、J1百年構想リーグで下位に沈んだ場合、もしくはJ2・J3百年構想リーグで上位に入った場合でも、上位リーグへの昇格・下位リーグへの降格はない。
さらに、国内2大カップ戦の天皇杯とJリーグYBCルヴァンカップ(リーグカップ)の開催は見送られる。
Getty Images2025年12月15日(月)に発表される予定だ。
※2025シーズンの昇格/降格クラブの確定後、2月・3月頃にホーム開催ができない降雪地域クラブのバランスや、同都道府県クラブができる限り同グループになるようにといった調整を行った上で決定する。