Getty Images4日のCLリーグフェーズ第4節でスラヴィア・プラハと対戦し、3-0で勝利したアーセナル。72分から出場したダウマンはピッチに入るまでに試合の行方が決した状況だったが、年齢を感じさせない冷静沈着なプレーを披露した。
ダウマンはほんの数週間前までUEFAユースリーグでプレー。アーセナルのU-19チームでアトレティコ・マドリーを相手に輝き、敗れこそしたものの、2つのアシストを記録した。そして今やCLという最高峰の舞台でデビュー。これは今年初めのリーズ戦でプレミアリーグとアーセナルの記録を更新した2番目の若さでのデビューに続くものだ。ちなみに、今季初めのカラバオカップではアーセナルのシニアチームで先発した選手で最年少選手にもなっている。
ミケル・アルテタ監督はイギリス『BBC』で「彼がまずすべきはピッチに出て相手を抜きにかかり、ファウルを誘うこと。それが個性というもので、勇敢さでもある。それは教えられるものではない。持っているか、持っていないかだ」と語っている。
また、イギリス『TNT Sports』では「彼はボールを動かす絶妙なタイミング、相手が次の動きをする瞬間を見極めるのが非常に上手い。我々にはそこに大きな可能性を秘めた選手がいるということ。ここほど厳しい舞台などない。彼らがこのチームとともに成長してくれるのを心から嬉しく思うし、これからも成長し続けてくれることを願っている」とも述べた。
そして、今季での起用法にも「彼は15歳でまだ成長過程。彼が最大限の成長を遂げるために、我々が管理すべき点は多い。間違いなく出場機会を与える。そのチャンスを掴まないとね。毎日、彼のパスポートばかりを見ていたら、絶対に起用しないだろう。だが、トレーニングでの彼を見れば、起用せざるをえない。そうでなければ、我々が盲目だということになる。つまり、彼の生活環境の変化や負担といった要素を考慮し、彼がそれらに対処できるバランスと理解を見いだす必要がある。これまでのところ、彼はそれをこなしている」と話している。
AFPそんなアーセナルはダウマンの未来を確保すべく、すでに動いており、『The Athletic』によると、2年間の奨学金契約を結び、来年17歳になったタイミングでプロ契約を予定しているという。アルテタ監督もダウマンがチームのプロジェクトに結びつく存在と認める。
「それは我々全員が望むことであり、彼もそう。だが、彼はここを心から愛しているようにも感じる。彼はアーセナルの大ファンで、彼の家族も彼の周りの状況がうまくいっていることをとても喜んでもいる。願わくば、彼が長年我々とともにいてほしい」
ダウマンという歴史に名を刻むホームが現れるなか、アーセナルも好調をキープ。CLでは4連勝とした。プレミアリーグではマンチェスター・シティに6ポイント差をつけて首位。次のCLではバイエルンと対戦する。その前にプレミアリーグでサンダーランド戦に臨み、勝てば自信を深めて代表ウィークに入ることになる。
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