2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズは第5節が終了。現時点での優勝候補はどのクラブなのか?『GOAL』がランキング形式で紹介していく。
※更新日=11月27日
GOAL2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズは第5節が終了。現時点での優勝候補はどのクラブなのか?『GOAL』がランキング形式で紹介していく。
※更新日=11月27日
AFPCLの歴史、はたまた欧州サッカーに少しでも精通する者なら、今季のアヤックスの苦戦ぶりは見ていてつらいものといえる。このサッカー界でも偉大な歴史を持つクラブの1つだが、CLでは5試合で勝ち点ゼロ。そんな戦績が物語るように、力不足を感じさせる。ベンフィカ戦も苦戦続きの相手だったが、0-2で敗れた。数字的にまだ敗退が決まったわけではないが、残り試合で3連勝したとしても、次のラウンド進出は厳しい。
AFPコペンハーゲン戦ではチェルシー行きが内定するダスタン・サトパエフらのゴールで終盤に追い上げたが、時すでに遅し。2-3で敗れた。ノックアウトフェーズプレーオフ進出の可能性もほぼ消滅した今、今後はオリンピアコス、クラブ・ブルッヘを相手に行われるホーム連戦のいずれかで大会初勝利がターゲットになる。
Getty Imagesもっと悪いパフォーマンスだったチームもいて、次のラウンドに駒を進めそうない現状は同情も否めない。だが、残念なことに、慎重さが災いして、ユヴェントス戦では打ち合いの末に敗れてしまった。これによって、ここまでの獲得勝ち点は「2」。今後もドルトムント、マンチェスター・シティ、アトレティコ・マドリーと強敵との対戦が続くため、ここからの巻き返しは難しそうだ。
AFPアトレティック・クルブとの0-0ドローにポジティブな点がいくつかあったが、この試合で勝利を逃したことで、次のラウンドに進出するという望みは事実上絶たれた感がある。次の試合はトッテナム、バルセロナといずれも強敵。最終節のパフォス戦は切望する勝利での締めくくりを狙った一戦になる。
AFP0-4で敗れたにもかかわらず、満足感を示すのは珍しいが、ドルトムントに大敗後の「チームに失望などない」「よく頑張ったが、報われなかった」と語ったマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は気丈に振る舞った。5試合で勝ち点1止まりが故に残り試合で3連勝しても厳しい状況だが、コペンハーゲン、 アヤックスと続くホームでの連戦を連勝で飾れれば、レヴァークーゼンとの最終節を前に突破の可能性が出てくるかもしれない。
AFPレアル・マドリーを相手に素晴らしいプレーぶりだったが、最終的に勝ち点1すらも掴めず。だが、クリストス・ムザキティスは「まだ何も決まったわけじゃない。残り3試合。最後まで信じ続ける」と突破を諦めておらず。とはいえ、ここまでの獲得勝ち点は「2」。次のカイラトとのアウェイ戦は是が非でも勝利したいところだ。
AFPスラヴィア・プラハ戦で引き分け止まりに終わった後、「CLでは簡単な試合などない」と言い放ったエルネスト・バルベルデ監督だが、次のラウンドに駒を進める上で絶対に落とせない試合もある。それがスラヴィア・プラハ戦だった。ここまで5試合で4ゴールという得点力の欠如が足かせに。次のパリ・サンジェルマン戦で敗れてもすべてが終わるわけではないが、厳しい戦いが続きそうだ。
AFPカイラト戦終盤を粘り強く戦って、3-2で勝利したコペンハーゲン。試合後の指揮官は「思い通りの形で試合を終わらせられなかった」と唇をかんだが、「いい試合をして当然の勝利を収め、突破候補に名を連ねられたのが大事」と胸を張った。今大会初勝利となり、次のラウンドに進出する望みを繋いだが、可能性としてはまだ低い。次のビジャレアル戦こそまだ期待できるが、その後のナポリ、バルセロナとの試合で勝ち点を掴むのは難しそうだ。
Getty Images Sportアヤックス戦での2-0勝利に特別美しさや説得力があったわけではないが、ジョゼ・モウリーニョ監督は美観を求めたわけではないはず。4連敗中だったが、突破の望みを繋いだ。まだ奇跡的な勝利を続ける必要があるが、残り3試合はナポリ、ユヴェントス、レアル・マドリーと強敵揃い。モウリーニョ監督は勝ち点9があれば次のラウンドに駒を進められると計算をしているが、果たして…。
Getty Images Sportここまで勝ち点4を掴む状況から、アタランタ戦について「絶対に勝たなければならない試合」ではなかった
AFPハンス・ヴァナケンはまだ次のラウンド進出を「不可能」ではないと語るが、難しいだろう。スポルティングCPに敗れたため、また勝ち点4止まり。次はアーセナルとの試合だ。スポルティングCP戦のように守備をすれば、アーセナル戦でも厳しい戦いが予想される。その次のカイラト戦でもしかりだ。
Getty Imagesパフォスの夢はモナコ戦での劇的な引き分けの後も生き続けている。38歳ダヴィド・ルイスのCL史上2番目となる最年長の同点ヘッドに相手のオウンゴールでドローに持ち込み、指揮官も「素晴らしい勝ち点1」と評す。だが、大会初出場のチームは今後の試合で勝機が薄く、最終節のスラヴィア・プラハ戦だが、ユヴェントス、チェルシーといずれもアウェイ戦。最終節までに結果を出す必要がある。
AFP誰が予想しただろうか。3連敗後に3連勝中のガラタサライを撃破。第7節のバイエルン戦こそ勝機が薄いが、前後のマルセイユとアタランタとの試合は何かしらを掴みうる。その試合でも勝つのは至難の業だが、ガラタサライ戦で披露したような戦いを再現できれば、次のラウンド進出に望みも繋がってくるはずだ。
Getty Images Sportセバスチャン・ポコニョーリ監督はパフォスとの引き分けに一定の満足感を示したが、勝ち点2を失ったのも間違いない。南野拓実のゴールでいいスタートを切り、フォラリン・バログンのゴールで再びリードしたが、後半はショッキングな出来で、次のラウンドに進む可能性が薄れてしまった。モハメド・サリスが言うように、レアル・マドリーとユヴェントスとの対戦を控えており、次のガラタサライ戦で勝ち点3を獲得する必要がある。
Getty Images Sportカラバフ指揮官がナポリ戦での敗戦に落胆する必要なしと話すように、チームは1時間以上も相手を苦しめた。さらに、この敗北はノックアウトフェーズ進出の望みが断ち切られるものでもない。開幕4試合ですでに勝ち点7を稼ぐなか、調子が上がらないアヤックスやフランクフルトを相手にホームで2連戦を控えており、最終節のリヴァプール戦までに突破を決めている可能性もある。
AFPこのリーグフェーズで最も予測しがたいチームといえる。開幕節こそ散々だったが、今回のリヴァプール戦では敵地で4-1と圧勝。ナポリを6-2で下した試合よりもインパクトの大きなものだった。だが、イヴァン・ペリシッチが言う通り、今後もアトレティコ・マドリー、ニューカッスル、バイエルンと難しい試合が続く。すでに8ポイントを稼いでいるが、突破確実とまでは言い切れない。
Getty Images Sport今季のガラタサライはヴィクター・オシムヘンを欠いたCLの2試合でいずれも敗戦。オシムヘンへの依存を浮き彫りとしており、ユニオン・サン=ジロワーズ戦もそれを露呈する形で敗れた。イルカイ・ギュンドアンが認めたように、「本当に悪い夜」で、次の3試合はモナコ、アトレティコ・マドリー、マンチェスター・シティと対戦。ノックアウトフェーズへのストレートインという望みもかなり薄い。今は突破を確実に決めること、そしてオシムヘンをできるだけ早く復帰させることがテーマになる。
AFP予想通り、今季のここまで見応え十分の戦いを展開するロベルト・デ・ゼルビ監督のマルセイユ。ニューカッスル戦での2-1の勝利により、突破の望みがかなり高まったといえる。それまでの4試合で3敗したが、ニューカッスル戦で2勝目を掴み、ユニオン・サン=ジロワーズ、リヴァプール、クラブ・ブルッヘと続く残り3試合にいい形で向かう。
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Getty Images Sport代表ウィーク前のボローニャ戦での惨敗はアントニオ・コンテ監督の基準からしても衝撃的だったが、週末のセリエAでアタランタを下し、CLでもカラバフに2-0で勝利した。これで勝ち点7を積み上げ、ノックアウトフェーズへのストレートインを射程に。コンテ監督は「満足している」と話すが、次はジョゼ・モウリーニョ監督が率いるベンフィカ戦。この試合でチームの結束力が試されそうだ。
AFPパリ・サンジェルマン戦での3-5の敗戦により、直近2試合で計9失点。先のノースロンドン・ダービーでの敗戦はトーマス・フランク監督にとって惨敗劇だったが、パリでの試合は少なくともいくつかポジティブな要素もあった。スパーズサポーターの支持を得るにはまだすべきことが山積しているが、次のスラヴィア・プラハ戦で勝てれば、次のラウンド進出を確実なものにできるはずだ。
AFP他会場で強豪が激戦を展開したおかげでほとんど注目されずだったが、ノックアウトフェーズにストレートインできる8位に浮上。そのポジションを維持できるかが今後の焦点になる。攻撃陣にタレントを擁するチームはクラブ・ブルッヘ戦でジオバニー・クエンダ、フランシスコ・トリンコン、ルイス・スアレスのゴールにより、3-0と勝利した。だが、今後は最終節のアトレティック・クルブ戦を前に、バイエルン、パリ・サンジェルマンとの試合が待ち、かなり厳しい戦いになりそうだ。
Getty Images Sportエリック・テン・ハーグ監督の早期解任は功を奏したといえる。カスパー・ヒュルマンド新監督のもと、ブンデスリーガで巻き返し、CLではマンチェスター・シティに勝利。相手がアーリング・ハーランドらを温存してきたのが話題だったが、ジャレル・クアンサーが明かすように、レヴァークーゼンも万全のスカッドではなかった。いずれにせよ、突破争いに加わったことが大きく、残り試合でニューカッスル、オリンピアコス、ビジャレアルとの試合を控える。
AFPフランクフルト戦でラファエレ・パラディーノ新体制初勝利のアタランタ。しかも、予想通りにアデモラ・ルックマンがキーマンとなり、後半の5分間で3ゴールを決める素晴らしい勝利だった。アタランタはこれで10ポイントを積み上げる。予選突破は保証されていないが、新監督と選手へのプレッシャーはかなり軽減されたことだろう。次はチェルシー戦となる。
AFP先のプレミアリーグでマンチェスター・シティを下したニューカッスルだが、マルセイユ戦で逆転負け。ノックアウトフェーズへのストレートイン圏内となる8位入りの望みが薄れた。ホームでの強さからして、第7節のPSV戦は勝利が見込めるが、アウェイを苦手としており、次のレヴァークーゼン戦、そして最終節のパリ・サンジェルマン戦が鬼門になりそうだ。
Getty Images SportPSV戦までCLの戦いにおいて、それほど危機的状況ではなかったが、1-4と惨敗。直近の公式戦12試合で9試合に敗れるなか、今後はインテルとマルセイユとのアウェイ連戦とあって、ノックアウトフェーズにストレートインできる8位入りに暗雲が垂れ込める。最終節はアンフィールドでのカラバフ戦だが、今の調子からして容易な試合にはならないだろう。
AFPビジャレアル戦で今大会4試合目となる4得点大勝劇。相手に退場者が出たのも追い風となったが、ユリアン・ブラント、カリム・アデイェミ、セール・ギラシを擁する前線がもたらす攻撃の脅威は疑いようがない。残り3試合のうち、ボデ/グリムト、インテルとの試合は過去のCL20試合で1敗だけの要塞と化すジグナル・イドゥナ・パルクが舞台だ。
Getty Images Sportインテルにとって、今週は本当に厳しい週だった。ミランとのダービーで敗れ、アトレティコ・マドリー戦もロスタイムの失点で勝ち点1すらも掴めず。明るい面を見れば、引き分けに値した戦いぶりだろう。だが、クリスティアン・キヴ監督が率いるチームは今季、ここまでのビッグゲームで勝ち切れておらず、残り3試合はリヴァプール、アーセナル、そしてドルトムントとの対戦が続く。
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Getty Images Sportハンジ・フリック監督による危険なまでのハイライン戦術が懸念されるのはチェルシー戦の前からあったことで、スタンフォード・ブリッジで0-3と完敗。ロナルド・アラウホの退場がスコアに影響を与えたが、それより前から劣勢に立たされていた。残り3試合はフランクフルト、スラヴィア・プラハ、コペンハーゲンが相手とあって、依然としてストレートインでの突破は十分にあるが、守備陣の立て直しなくて優勝も見えてこない。見ていて素晴らしいチームだが、守備の脆さは問題だ。
Getty Images Sport5試合で勝ち点10を稼ぎ、8位以内での突破へ好位置につける。だが、ジョゼップ・グアルディオラ監督はホームでのレヴァークーゼン戦で10人ものターンオーバーが裏目に出て敗戦。サブ組を中心とした試合での敗戦はスカッドの厚さを露呈し、次のレアル・マドリー戦の重要性が一気に高まる結果となった。昨季のようにベルナベウで負けるようなら、グアルディオラ監督率いるチームは2年連続のプレーオフ行きに瀕しうる。
Getty Images今のレアル・マドリーをどう見るべきか…ラ・リーガの首位チームで、CLのほうも5戦4勝で5位。キリアン・エンバペはシャビ・アロンソ体制下で明らかに順風満帆で、オリンピアコス戦での衝撃4発で今季公式戦でのゴール数を22得点に伸ばした。だが、ドレッシングルームではムバッペほど監督を支持していない選手もいるという噂がちらほら。ヴィニシウス・ジュニオールは現体制下に不満を抱くとされる。チーム全体で同じ方向に向かっていけるかが今後の注目どころになりそうだ。
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Getty Images Sportアーセナル戦ではパリでの力強さは再現されず、1-3で敗戦。10代の才能レナート・カールがゴールこそ決めたが、チャンス数もそう多くなかった。だが、ルイス・ディアスの出場停止もあり、落胆しすぎる必要もない。今後はスポルティングCP、ユニオン・サン=ジロワーズとホームで連戦後、最終節にPSVとのアウェイ戦。ライバルと比べて、ブンデスリーガをターンオーバーしながら戦える点も長期的に見て、プラスに働くはずだ。
Getty Images Sportヴィティーニャのハットトリックがニュースの見出しをさらったが、トッテナム戦はチームとしても気がかりな点も。それは計8失点の守りだ。この失点数はドルトムントを除いて、今のトップ10にいるどのチームよりも多い。残り3試合の対戦相手はアトレティック・クルブ、スポルティングCP、ニューカッスルと決して楽勝とは言い切れないが、ノックアウトフェーズにストレートインする可能性は依然として手中にある。リーグ・アンでは選手を休ませる余裕もあり、現王者はシーズン終盤に調子を上げてくるはずだ。
Getty Images Sport現在の欧州最高のチームと呼ぶのはバイエルン戦次第といったところだったが、ミケル・アルテタ監督が率いるチームはプレミアリーグのみならず、CLでも優勝候補と言っても過言ではないだろう。3-1で勝利したバイエルン戦でも素晴らしいプレーを披露。相手からすれば、ルイス・ディアスの不在が痛かったが、アーセナルも何人が出られなかった選手がいた。いずれにせよ、この試合でのアーセナルはスカッドに層の厚さを感じさせ、だからこそこうして欧州の頂きに立つ上で絶好の位置にいる。