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【状況整理】混沌のCL最終節へ…16強か、POか、敗退か。日本人所属クラブの運命は?

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今大会からリーグフェーズで8試合を行う新フォーマットに変更されたCL。首位から8位までがラウンド16にストレートイン、9位から24位までが16強入りをかけたノックアウトフェーズプレーオフへ、そして25位以下が敗退というシステムとなっている。

第7節を終えた時点で、ラウンド16進出を決めているクラブは現時点で首位のリヴァプールと2位のバルセロナのみ。22位のパリ・サンジェルマンや25位のマンチェスター・シティはリーグフェーズ敗退の危機を迎えている。

ここでは、混沌のCL最終節を前に、日本人選手が所属するクラブと各選手の状況を整理する。


  • CLリーグフェーズ第7節終了時点の順位表(勝ち点/得失点差)

    1位:リヴァプール(21/13)

    2位:バルセロナ(18/15)

    3位:アーセナル(16/12)

    4位:インテル(16/7)

    5位:アトレティコ・マドリー(15/5)

    6位:ミラン(15/4)

    7位:アタランタ(14/14)

    8位:レヴァークーゼン(13/6)

    ===決勝トーナメント ストレートイン===

    9位:アストン・ヴィラ(13/5)

    10位:モナコ(13/3)

    11位:フェイエノールト(13/2)

    12位:リール(13/2)

    13位:ブレスト(13/2)

    14位:ドルトムント(12/8)

    15位:バイエルン(12/6)

    16位:レアル・マドリー(12/5)

    17位:ユヴェントス(12/4)

    18位:セルティック(12/1)

    19位:PSV(11/3)

    20位:クルブ・ブルッヘ(11/-2)

    21位:ベンフィカ(10/2)

    22位:パリ・サンジェルマン(10/2)

    23位:スポルティングCP(10/1)

    24位:シュトゥットガルト(10/-1)

    ===決勝トーナメント プレーオフ===

    25位:マンチェスター・シティ(8/2)

    26位:ディナモ・ザグレブ(8/-8)

    27位:シャフタール・ドネツク(7/-6)

    28位:ボローニャ(5/-5)

    29位:スパルタ・プラハ(4/-12)

    30位:RBライプツィヒ(3/-6)

    31位:ジローナ(3/-7)

    32位:ツルヴェナ・ズヴェズダ(3/-10)

    33位:シュトゥルム・グラーツ(3/-10)

    34位:ザルツブルク(3/-19)

    35位:スロヴァン・ブラチスラヴァ(0/-18)

    36位:ヤング・ボーイズ(0/-20)

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  • wataru endo(C)Getty Images

    遠藤航(リヴァプール:1位)

    アルネ・スロット新監督体制で絶好調。ここまで唯一の7戦全勝、15得点2失点と見事な成績で決勝トーナメントストレートインを決めているリヴァプール。昨季王者レアル・マドリー(2-0)やレヴァークーゼン(4-0)など、簡単な相手ではなかったものの、どの試合も大きな苦戦なく素晴らしい戦いを披露、「現・欧州最強」との評価を確かなものとしている。

    そんな中で遠藤航は、今季CLの出場は3試合。それもすべて途中出場で、計29分のプレーにとどまっている。守備的MFのファーストチョイスからは外れており、試合を終わらせる“クローザー”的な役割が求められている。それでも日本代表キャプテンは現状をしっかりと受け止め、自らの役割を完璧にこなしており、直近のリール戦(2-1)でも27分間の出場で守備を引き締めることに貢献。スロット監督やチームメイトも、その高いプロ意識を絶賛している。

    そして29日の最終節PSV戦は、決勝トーナメント進出が決まっていることで大幅なローテーションが予想される。遠藤航も先発出場が期待されており、ここでチームにインパクトを与えるパフォーマンスを披露し、後半戦のレギュラー奪取につなげていきたい。

  • tomiyasu (C)Getty Images

    冨安健洋(アーセナル:3位)

    最終節を前に勝ち点16(5勝1分け1敗)を稼いで3位、プレーオフ進出は確定、ラウンド16ストレートインも決定的となったアーセナル。イタリア勢(アタランタ:0-0、インテル:0-1)には勝利できなかったもののその他の試合はすべて勝利、14得点2失点と安定した成績で、危なげなくラウンド16進出に王手をかけた。

    しかしその中で、冨安健洋は1試合も出場できず。開幕前の膝のケガが長引くと、10月頭の復帰戦6分間の出場で再負傷。厳しいシーズンが続いている。現地ではトレーニング復帰が迫っているとも伝えられているが、未だピッチに立てる状況ではなさそうだ。

    アーセナルの最終節の相手は、すでに敗退が決まっているジローナ。過密日程とはいえ選手層などには大きな差があるため、決勝トーナメント進出の可能性は高い。そのため、冨安健洋は3月から始まる決勝トーナメントでの復活を目指すことになるだろう。クラブ史上初の戴冠へ向け、まずはコンディションを整え、そのうえで激しいポジション争いを制して躍動することを期待したい。

  • minamino(C)Getty Images

    南野拓実(モナコ:10位)

    7試合を終えて4勝1分け2敗で、最終節インテル戦を前にプレーオフ進出を決めたモナコ。ベンフィカやアーセナルには敗れたものの、バルセロナやアストン・ヴィラといった強敵をも食うホームでの強さが魅力で、アディ・ヒュッター監督はトランジションに秀でたチームを作り上げている。

    そんな中で微妙な立ち位置にあるのが南野拓実。昨季は恩師の下で完全復活を遂げたが、今季はシーズン途中からやや序列が低下するように。ことチャンピオンズリーグに関しては3試合でベンチスタートとなっている。前節のアストン・ヴィラ戦では先発出場し決定機を演出するスーパープレーもあったが、ゴールチャンスで判断を誤り得点には絡めず。現地メディアでも厳しい評価となり、定位置確保へアピール成功とはいかなかった。

    そして迎える最終節。セリエA、チャンピオンズリーグで安定した戦いを続けるインテルとのアウェー戦を控える。今季は敵地で結果を出せておらず厳しい試合が予想されるが、勝利すれば決勝トーナメントストレートインが決まる可能性がある。チーム、南野にとっても重要な最終節となる。

  • ayase (C)Getty Images

    上田綺世(フェイエノールト:11位)

    第5節ではマンチェスター・シティ相手に3点ビハインドから追いつくと(3-3)、第7節では強豪バイエルン相手に3-0と快勝。ビッグクラブにも勇敢な戦いを披露し、勝ち点13で11位につけるフェイエノールト。プレーオフ圏内を確保し、最終節のリール戦でストレートインを目指すことになる。失点は「15」と多いものの、臆さず向かう姿勢で接戦をものにしてきたのはチームとして大きな成長だ。

    そして上田綺世は、第3節ベンフィカ戦(3-1)でCL初ゴールを奪ったものの、長期離脱により続く3試合を欠場することに。それでも復帰直後のバイエルン戦で出場7分でネットを揺らしており、高い得点力を見せつけた。エースFWサンティアゴ・ヒメネスの去就が騒がれる中で、リール戦でも勝利に導くゴールを奪えるだろうか。

  • hiroki-ito(C)Getty Images

    伊藤洋輝(バイエルン:15位)

    今季からヴァンサン・コンパニ監督が指揮を執るバイエルン。国内では支配的な戦いが続き、18試合を終えてわずか15失点、1敗と首位を走る。一方で、CLでは7試合で4勝3敗。ハイプレス・ハイラインのリスクを背負ったスタイルは脆く、決定力のあるチーム相手に一発に沈む試合がみられている。最終節を前にプレーオフ進出は決定しているが、ここまで望み通りの戦いをできているとは言いがたい。

    欧州での戦いぶりと同様のことが言えるのが昨夏に加入した伊藤洋輝。プレシーズンの負傷から手術を行い、現在まで離脱が続いている。だが、現地メディアによれば2月中に復帰できるとの見込みで、バイエルンでの公式戦デビューはまもなくとなっている。キム・ミンジェ、ダヨ・ウパメカノのCBコンビは不安定なパフォーマンスを見せることが多く、伊藤はCBの一角を狙うのが現実的で、2人にはない左足でのビルドアップでアピールしていきたい。

    なお、最終節は未勝利のスロヴァン・ブラチスラヴァをホームに迎えるため、バイエルンにとって大きな心配はない。勝利して、ストレートインを決められるだろうか。

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  • celtic(C)Getty Images

    前田大然、旗手怜央(セルティック:18位)

    レンヌへ移籍した古橋亨梧を含めた日本人選手の活躍もあり、最終節を前に勝ち点12で18位につけるセルティック。プレーオフ圏内は確保し、ストレートインも狙える状況だ。2012-13シーズン以来となるラウンド16進出の可能性も十分にあるだろう。

    その中で古橋は7試合1ゴール、旗手は7試合1ゴール1アシスト、前田は7試合3ゴールと、3選手共に疑いようもない主力として活躍。ドルトムント戦のショッキングな敗戦(1-7)があったとはいえ、欧州最高峰の舞台でも堂々たるパフォーマンスを披露した。

    そして迎える最終節は、今季CLで躍進している9位のアストン・ヴィラ。両チームともストレートインをかけた一戦となるため、立ち上がりから激しい攻防になりそうだ。主導権を握られる展開が予想されるものの、旗手、前田にはチームの中心として勝利をもたらすような献身性と結果が求められることになる。12年ぶりの決勝トーナメント進出なるか、今後の戦いに注目だ。

  • morita(C)Getty Images

    守田英正(スポルティング:23位)

    今季はチーム事情に振り回されてしまったのがスポルティングCP。開幕からリーグ戦11連勝を達成し、CLでもマンチェスター・シティを破るなど3勝1分けと好スタートを切った。しかし、その立役者であるルベン・アモリム監督がマンチェスター・ユナイテッドへ“栄転”。その後、直後のリーグ戦で連敗を喫すると、後任のジョアン・ペレイラ監督が解任され、ヴィトーリアを指揮していたルイ・ボルジェスが招聘された。一時期の不調を脱したものの、ライプツィヒに敗れCLで3連敗に。23位まで順位を落とし、リーグフェーズ突破の当落線上に位置している。

    そして、そんなチームにおいて日本代表MF守田英正も微妙な立ち位置に。今季はリーグ戦9試合の先発出場にとどまり、チーム内での影響力は低下。モアテン・ヒュルムンドの相方を担う存在として、ボルジェス監督の信頼を得ているとは言いがたい。今季から加入した21歳MFゼノ・デバストのポジション争いは厳しいものとなっており、個人とチームの成績でひとつひとつ階段を上るしかなさそうだ。

    スポルティングがCLリーグフェーズ最終節で対戦するのはボローニャ。すでに敗退は決定しているものの、第7節ではドルトムントから勝利を挙げた曲者。足をすくわれれば敗退と直結するが、果たして…。

  • chase(C)Getty Images

    チェイス・アンリ(シュトゥットガルト:24位)

    リーグフェーズ開幕5試合で1勝と厳しいスタートとなったシュトゥットガルト。それでも、連勝を果たし、プレーオフ出場圏内が十分に視野に入る24位につけている。そもそも、レアル・マドリーやユヴェントス、アタランタと対戦したシュトゥットガルトは相手に恵まれなかった側面もあり、決して地力がないわけではない。実際、ブンデスリーガでも4位につけ、サプライズとなった昨季に続いて安定した戦いぶりを見せている。

    そんなチームにおいてサプライズとなったのが20歳DFチェイス・アンリ。序盤、最終ラインに負傷者が続出すると、昨年8月にトップチームデビュー。CLでもレアル・マドリー戦、アタランタ戦に出場するなど、ワールドクラスの選手を相手に経験を積んだ。だが、ここにきて負傷者が徐々に戦列に戻り、チェイスの序列は低下。再びセカンドチームが主戦場となり、チャンピオンズリーグではメンバー入りしているものの3試合出番なしとなっている。とはいえ、セバスティアン・ヘーネス監督は実戦経験が重要と判断してのことで、若さを考えればそれほどネガティブに捉える必要はないだろう。

    シュトゥットガルトが最終節に対戦するのはパリ・サンジェルマン。ビッグクラブながら22位と苦戦しており、一切の油断なく全力で挑んでくることが予想される。プレーオフ進出を狙うシュトゥットガルトとしては最低でも1ポイントを獲得したいところだ。

  • kawamura(C)Getty Images

    川村拓夢(ザルツブルク:34位)

    今季のCLは1勝6敗ですでに敗退が決まったザルツブルク。リーグ戦でも5位と苦しい状況の中、最終節ではホームにアトレティコ・マドリーを迎える。何か状況を変えるキッカケがほしい中で迎える強豪との一戦は、厳しい戦いが予想されるものの、後半戦のヒントになる可能性も大いにある。「消化試合」と割り切らず、チームとしての前向きなトライが必要だ。

    そしてそれは、川村拓夢にも同じことが言えそうだ。加入直後の大ケガによって長期離脱が続いたが、PSG戦(0-3)とレアル・マドリー戦(1-5)にはわずかながら出場機会を得た。本人もマドリー戦後に「トップトップのチームとの試合を体感できたことは、これからの僕のサッカー人生においてすごく大きなものになります。この10分を単なる負けで終わらせたくはないですね」と意気込んでいる。最終節で再び迎える強豪との一戦で、自分の価値を証明できるだろうか。


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