First EPL manager sacked GFXGOAL

今季プレミアリーグで最初に解雇されるのは?薄氷に立つテン・ハーグやマレスカの未来を予想

この夏は数カ月にわたり数多くのスポーツが注目を浴びており、土曜のコミュニティ・シールドに続いて、もうあと数日でプレミアリーグの新シーズンが始まることを忘れそうになる。だが、いつもどおりの先触れがあった後でさえも、まだ各チームが移籍をめぐって動きまわり、最終的な戦術の微調整を行っている一方、来る2024-25シーズンの準備はほぼ整いつつある。

そんな中、いろいろと新シーズンの予想がされているわけだが、ご多分に漏れずGOALもそうである。今後1週間、ライターたちはあらゆる大問題について、自身の見解を述べていくことになるだろう。残留争いで踏みつぶされそうなチームはどこか、トップ4やタイトルを争うチームはどこか、などなど。

そこで今日は、新シーズンが始まって最初に解雇されることのないよう奮闘する監督が誰か、述べてみることにする。

  • Enzo Maresca Chelsea 2024-25Getty Images

    「チェルシーのペテン師たちならやりかねない」

    マーク・ドイル:マンチェスター・ユナイテッド史上最悪の成績を残したエリック・テン・ハーグは依然として要監視状態にあるが、INEOSが監督に時間を与えることを決めたのは明らかだ。だから、サー・ジム・ラトクリフがシーズン序盤で非常ボタンを押すとは考えにくい。しかしトッド・ベーリーは、どうだろうか。チェルシーは、2022-23シーズンにリーグ戦たった6試合で、チャンピオンズリーグの優勝経験者であるトーマス・トゥヘルを解雇した。だから、チェルシーの出足が悪ければ、スタンフォード・ブリッジのペテン師たちがエンツォ・マレスカ新監督を解雇しても驚くことではない。

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  • Nuno Espirito SantoGetty

    「フォレストの動きは充分ではない」

    アミー・ルスカイ:昨年12月に就任したノッティンガム・フォレストのヌーノ・エスピーリト・サント監督は、就任から10日間でニューカッスルとマンチェスター・ユナイテッドに勝ち、上々の滑り出しだった。だが、それ以降、フォレストより多くの試合に負けたのはルートン・タウンとシェフィールド・ユナイテッドだけだった。納得のいかないシーズンの終わり方だっただけに、フォレストの夏の動きが開幕まもない今シーズンのスタートダッシュを飾るのに充分なものだったとは思えない。フォレストは変化を余儀なくされるだろうが、6年間で6回監督を代えてきたチームには慣れっこのことだろう。

  • Enzo Maresca Chelsea 2024-25Getty Images

    「マレスカの事態が悪化するかもしれない」

    リチャード・マーティン:チェルシーは監督にとって決して安全な場所ではない。トッド・ベーリーがオーナーになって、まるで闘牛場のようになっている。過去2年間で5人目の毒杯を受ける監督にならないことを祈る。プレシーズンのスタートは不運だった。セルティックとマンチェスター・シティに大敗したが、特に守備がひどかった。マレスカは後ろからボールを回すよう指示していたが、ブルーズは彼のプレースタイルをまったくマスターしていない。高い位置から相手にプレスをかけることが全然できていなかった。チェルシーのファンは実績のない監督がスタートダッシュに失敗すると、すぐに批判することが多い。特に開幕戦の相手がマレスカの昔の雇い主であるマンチェスター・Cだから、早々に事態が悪化するかもしれない。

  • Erik ten Hag Man UtdGetty

    「テン・ハーグはスケープゴートとして雇われ続ける」

    コナー・シンプソン:テン・ハーグはスケープゴートとして雇われ続けるだろう。1回の夏ではヨーロッパで最も機能しないサッカークラブを調整するのに時間が足りないことが明らかになったら、大騒ぎするメディアに差し出すスケープゴートにされるだろう。2023-24シーズンの大半でSNSをにぎわせた忌まわしい数字を思えば、あのオランダ人監督がこの夏に解雇されなかったことは非常に注目に値する。中盤を整え、守備を強化し、センターフォワードに得点させることができなければ、たちまち彼は解放され、昨シーズンのFAカップ決勝の後で彼自身が言った、「どこか別の所に行って勝つ」自由が与えられるだろう。

  • Enzo Maresca Chelsea 2024-25Getty

    「ベーリーは言い訳を必要としない」

    ステフェン・ダーウィン:チェルシーと新監督のエンツォ・マレスカにとって、プレシーズンは控えめに言っても不安定で、アメリカツアーでのパフォーマンスと結果は非常に悪かった。コール・パーマーがチームに復帰して違いを見せつけたが、問題の根はかなり深そうだ。トッド・ベーリーの買収以降どれだけのカネが使われてきたかを思えば、まったく信じられないほどだ。監督の解任に関して、ベーリーは言い訳など必要とせずに引き金を引くだろう。マレスカの未来はすでに恐怖にさらされている。

  • Russell Martin Southampton 2024-25Getty Images

    「マーティンには荷が重すぎる」

    トム・マストン:昨シーズン最初に解雇された監督はシェフィールド・ユナイテッドのポール・ヘッキングボトムだった。2024-25シーズンも歴史は繰り返すと思う。昇格したばかりの赤と白のストライプのチームは、スタートに失敗すれば非常ボタンを押すにちがいない。ラッセル・マーティンはサウサンプトンをプレーオフで勝利に導いたかもしれないが、もっと楽にチャンピオンシップから自動昇格できるはずだった。夏に新しい契約を交わしたとしても、ミルトン・キーンズ・ドンズやスウォンジーで監督をしたことがあるだけのマーティンには、トップリーグへ昇格したチームを率いるのは荷が重すぎるだろう。

  • Erik ten Hag Manchester United 2024-25Getty Images

    「テン・ハーグのみじめなUターンを予想」

    ジェームズ・ウェストウッド:マンチェスター・ユナイテッドと新しい契約を交わしたばかりかもしれないが、クラブ史上最悪のプレミアリーグの後で、テン・ハーグのクビが安全だとは言えない。マンチェスター・Uのサッカーが見るも無残で簡単に負けてしまったのは、彼の戦術が愚かで、チームのレベルが信じられないほど落ちていることを頑なに認めなかったためである。マンチェスター・Uは、2024-25シーズンの最初の7試合で多くの勝ち点を落とし、INEOSに惨めなUターンを強いることになるだろう。

  • Enzo Maresca Chelsea 2024-25Getty Images

    「雇っては解雇するチェルシーのやり方は変わらない」

    ジョー・ストレンジ:チェルシーは2年前にトッド・ベーリーたちが指揮を執るようになってから、4度も監督を代えた。スタンフォード・ブリッジでの雇っては解雇するやり方がすぐに変わりそうな兆候は何もない。現在の監督はエンツォ・マレスカだが、プレシーズンのパフォーマンスはひどかったし、首をかしげたくなるような移籍やエンソ・フェルナンデスをめぐるロッカールームでの問題など、監督へのプレッシャーはかなり大きなものである。マレスカが新チームをヨーロッパの舞台に導くことができなければ、チェルシーは遅かれ早かれ新しい監督を探すことになるだろう。

  • Erik ten Hag Manchester United 2024-25Getty

    「INEOSは引き金を引くのをためらわない」

    クリスハン・デイヴィス:昨シーズンは多くのクラブが補償金の支払いを避けたいがために、監督に対してかなり辛抱強かったが、おそらく今シーズンもその傾向は続くだろう。だからこそ、最初に解雇される監督はビッグクラブの監督だと思う。INEOSとサー・ジム・ラトクリフが、テン・ハーグの解雇についてずっと前から真剣に考えていることは明らかで、FAカップで勝つまでは、マンチェスター・ユナイテッドにとって無残なシーズンが終わったところでそうなるはずだった。赤い悪魔のスタートが悪ければ、新しい支配株主はためらわずに引き金を引き、早々に誰かを新監督にするだろう。その誰かがすでに用意されているとしても私は驚かない。