Getty/Goal2010年代のプレミアリーグ・ベスト11決定! 過去10年を代表するスター選手が揃う
Getty ImagesGK:ダビド・デ・ヘア
PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに5回選出され、マンチェスター・ユナイテッドのサー・マット・バスビー年間最優秀選手賞に4回、FIFProワールドイレブンに1回選出されているダビド・デ・ヘアは、オールド・トラッフォードでのプレーにより世界で最も名誉と尊敬を集めた選手のひとりである。絶頂期を迎え、2013年のプレミアリーグ制覇を含む、イングランド国内での栄誉すべてをすでに手中に収めている選手だ。プレーの安定性で勝るデ・ヘアは、ペトル・チェフを抑えてのベストイレブン選出となった。
GettyRB:パブロ・サバレタ
アブダビ・ユナイテッド・グループがマンチェスター・シティを買収する前日に契約を交わしたアルゼンチン代表のパブロ・サバレタは、シティに在籍していたおよそ10年間、大いにファンに愛されつづけた選手であった。
2012年、シティがタイトルを獲得した大騒ぎのさなか、サバレタがその日の重要な先制点を挙げたことを簡単に忘れてはならない。疲れ知らずで闘志に満ち、職務を完璧に遂行するサバレタは、2度のプレミアリーグ優勝を含む数々の栄誉をシティで獲得した後、ウェスト・ハムへ移籍した。
Getty ImagesCB:ヴァンサン・コンパニ
マンチェスター・シティに加入してから国内三冠を自身の膨大なトロフィー・コレクションに追加してチームを去るまで、ヴァンサン・コンパニはシティのすべてのサポーターに愛されていた。
多くの面で過去10年間のチームを代表する存在であり、キャプテン、またリーダーとして、ピッチの内外での活躍でチームに貢献した。3人の異なる監督のもとで4回のリーグ優勝を果たし、ペップ・グアルディオラ監督が頼りにしたディフェンダーであった。
PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに3回、プレミアリーグのシーズン最優秀選手賞に1回選出されており、コンパニが残したインパクトは間違いなく大きい。エティハド・スタジアムでの最後の試合。コンパニのシーズン唯一の得点がレスター・シティを撃沈させ、優勝を確実なものとしたのであった。
GettyCB:ヴィルヒル・ファン・ダイク
ヴィルヒル・ファン・ダイクがリヴァプールに対して起こしたものほど、完璧にクラブを変革する契約はこれまでなかった。ユルゲン・クロップ監督のパズルを完成させる最後のピースとして、ファン・ダイクはレッズを6度目のチャンピオンズリーグ制覇に導き、最高のセンターバックとなるための道を突き進んでいる。
選手たちやサッカー通、監督たちからも広く尊敬されているファン・ダイクは、UEFA年間最優秀選手賞も受賞。今のファン・ダイクに唯一欠けているのは、その素晴らしい名声の高まりの最後を飾るにふさわしいプレミアリーグのタイトルである。
ジョン・テリーのような他の候補者に比べてプレミアリーグの在籍期間は短いが、彼の才能を否定するものは何もない。
Getty ImagesLB:セサル・アスピリクエタ
その安定感のあるマルチプレイヤーぶりで、セサル・アスピリクエタは3つの異なるディフェンスのポジションで活躍することができる。右サイドバック、センターバックの右ときて、とうとう左サイドバックまでやるようになったのだ。
アスピリクエタはまさにこのポジションで、ジョゼ・モウリーニョ元監督の下でのプレミアリーグ優勝を果たす。モウリーニョ元監督には「アスピリクエタが11人いれば」と言わしめた。さらに、アントニオ・コンテ元監督の下では、右センターバックとして再びリーグ優勝を果たした。
チェルシーの年間最優秀選手に1回選ばれており、現在はフランク・ランパード監督の下でクラブキャプテンを務めている。
Getty ImagesCM:ヤヤ・トゥーレ
バルセロナからヤヤ・トゥーレを獲得したことは、絶頂期にある選手が新興勢力に移籍して勝利をもたらすことができることを示した意味で、マンチェスター・シティに変革をもたらした。
ヤヤ・トゥーレは、2度のプレミアリーグ優勝を成し遂げたチームの中核となり、ペップ・グアルディオラ元監督の下での優勝では黒子として支えた。
さらに、2013-14シーズンにミッドフィルダーとして20得点という信じがたい快挙を達成し、以後のシティの隆盛期を華々しくスタートさせた選手でもある。PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに2回選出され、アフリカ年間最優秀選手賞を2回受賞した。2014年にシティの年間最優秀選手にも選ばれている。
元チームメイトのケヴィン・デ・ブライネを僅差で退けての当ベストイレブン選出となった。
Getty ImagesDM:ヌゴロ・カンテ
2015年の夏、レスター・シティがカーンにわずか500万ポンドを払ってヌゴロ・カンテを獲得したことは、間違いなく過去10年で最高の契約のひとつであった。
歴代のプレミアリーグ優勝争いのなかで最も衝撃的なもののひとつであった優勝争いの中で、カンテがフォクシーズにもたらした影響は大きかった。さらに翌年、カンテはチェルシーにも同じタイトルをもたらし、次いでワールドカップでフランス代表を優勝させた。
2017年のプレミアリーグ年間最優秀選手賞を受賞し、同シーズンのPFA年間最優秀選手賞を獲得。PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに2回、FIFProワールドイレブンに1回選出されたカンテは、過去5年間における世界で最も優秀なミッドフィルダーのひとりである。
Getty ImagesCM:ダビド・シルバ
プレミアリーグ史上最高の選手と言っても過言ではなく、マンチェスター・シティの4度のタイトル獲得に貢献したダビド・シルバは、その狡猾さと創造性、適応力で称賛され、イングランドサッカーで大成功した。
プレミアリーグ史上最高のチームの主要な選手であるシルバは、ペップ・グアルディオラ監督のお気に入りであるだけでなく、その前任者のマヌエル・ペジェグリーニ元監督やロベルト・マンチーニ元監督からも頼りにされていた。
PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに2回、シティのシーズン最優秀選手賞に1回選出されているものの、シルバの驚くべきキャリアを考えると、まだまだそれに値する個人的名声を得ているとは言い難い。
Getty ImagesRWG:ラヒーム・スターリング
ラヒーム・スターリングは、2014年にリヴァプールがプレミアリーグ優勝まであと一歩というところに迫ったときの一員であったが、1年後にマンチェスター・シティへと移籍した時には多くの疑念が取りざたされた。だが、彼の成長ぶりは著しく、今や完成品の域に近づいている。
ゴール前での安定性に欠けていたときもあったが、今では50を超える素晴らしいゴールを挙げている。ペップ・グアルディオラ監督のプランに完璧に合致しており、2回のプレミアリーグ優勝メダル獲得を誇る。
現在のスターリングは、フットボール・ライター協会の年間最優秀選手賞とPFA年間最優秀若手選手賞のホルダーであり、PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンにも名を連ねている。
当ベストイレブンにも、モハメド・サラーやルイス・スアレスといった選手を押しのけて選出された。
Getty ImagesCF:セルヒオ・アグエロ
マンチェスター・シティ史上最も劇的なゴールでチーム初のプレミアリーグ優勝をもたらした選手として永遠に記憶されるであろうセルヒオ・アグエロは、2012年の魔法のような瞬間以外にも活躍している。あのゴールは、彼が獲得した4つのタイトルの1つをもたらしたにすぎない。
セルヒオ・アグエロはシティに在籍した8シーズン中6シーズンのプレミアリーグで20得点以上を挙げている。クラブの年間最優秀選手賞を2回獲得し、最後の2シーズン連続でPFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに選ばれた。
ペップ・グアルディオラ監督の下で自分のプレーをさらに向上させているアグエロ。いつかはプレミアリーグ史上最も偉大なゴールスコアラーとみなされるようになるだろう。
OZAN KOSE / AFPLWG:エデン・アザール
プレミアリーグ史上最も個人としての能力に長けた選手のひとりであるアザールは、2019年夏、ついにレアル・マドリーへ移籍するまで、7年にわたってプレミアリーグに所属し続けた。
その間、ジョゼ・モウリーニョ元監督の下で1度、アントニオ・コンテ元監督の下で1度、計2度のプレミアリーグ優勝を果たし、プレミアリーグに所属している間ずっと、チェルシーのファンに数えきれないほどの輝かしい瞬間をもたらしてきた。
PFAプレミアリーグ年間ベストイレブンに4回選出され、FIFAのFIFProワールドイレブンには過去2年連続で選ばれた。さらに、UEFAチーム・オブ・ザ・イヤーにも2回選出された。2015年にはPFA年間最優秀選手賞とプレミアリーグのシーズン年間最優秀選手賞を受賞している。
ベルギー代表のキャプテンとしても絶頂期を維持しており、彼のいないリーグには寂しさが付きまとう。
Getty Images惜しくも選外となった選手たち
次点の選手をディフェンスからあげていく。ペトル・チェフとジョー・ハートの2人はゴールキーパーとして頼りになる選手であり、ジョン・テリー、レイトン・ベインズ、カイル・ウォーカー、ダヴィド・ルイスは、ディフェンス陣に入れておきたい強力な選手である。パトリス・エヴラ、リオ・ファーディナンド、ネマニャ・ヴィディッチは、2010年代初頭にその力強いプレーでマンチェスター・ユナイテッドを支えた選手たちであった。
中盤では、フェルナンジーニョがチームメイトのケヴィン・デ・ブライネと共に惜しくも敗れた。マイケル・キャリック、セスク・ファブレガス、ガレス・ベイルも数々の活躍を見せたが、選出には至らなかった。
前線では、ハリー・ケインが記録を残したが、チームとして具体的な成果をあげられなかった。ウェイン・ルーニー、ロビン・ファン・ペルシ、ルイス・スアレス、モハメド・サラー、ロメル・ルカクの他、特にジェイミー・ヴァーディは議論の対象となった。
Goalフォーメーション
GK:デ・ヘア
DF:サバレタ、コンパニ、ファン・ダイク、アスピリクエタ
MF:カンテ、ヤヤ・トゥーレ、シルバ
FW:スターリング、アグエロ、アザール