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歴代ゴールデンボーイ受賞者一覧|過去のベストヤングプレーヤーは?
Getty過去のゴールデンボーイ受賞者は?
ゴールデンボーイ賞の今年度受賞者が発表され、ドルトムントのアーリング・ハーランドが受賞した。この賞は個人とクラブ両レベルで世界的な活躍を残した若手選手に与えられるものだ。
この賞は21歳以下もしくは1998年以降に生まれた優秀な選手を称え、欧州サッカーの中でも特に有望な選手に与えられてきた。
主催者の『Tuttosport』だけでなく、フランス『レキップ』、スペイン『マルカ』、スペイン『ムンド・デポルティボ』、ドイツ『Bild』など、各国主要メディアの審査員により決められるもの。
ここでは、過去の受賞者と彼らの受賞後のキャリアを追う。
Getty2003年:ラファエル・ファン・デル・ファールト
2003年にアヤックスで最初のゴールデンボーイ賞を受賞した時、彼のキャリアは明るいものだと疑う者はいなかったが、2008年にハンブルガーSVからレアル・マドリーに移籍してからは、タイトルに恵まれなかった。
彼は2010年にトッテナムで輝きを取り戻したが、長くは続かず2012年にはハンブルグに戻った。そして2018年に現役引退を発表した。
Getty2004年:ウェイン・ルーニー
ルーニーは彼がエヴァートンのアカデミーを卒業する前でさえその名を知られており、2004年にマンチェスター・ユナイテッドに2700万ユーロで移籍してからは、5度のプレミアリーグ制覇、1度のチャンピオンズリーグ制覇を始め、クラブ、個人の両レベルで高い成功を収めた。
彼は今でもイングランドのトップスコアラーであり、古巣エヴァートンで1シーズンを過ごした後、現在はイングランド2部のダービー・カウンティで現役を続けている。
Getty2005年:リオネル・メッシ
メッシに関してまだ知られていないことがあるだろうか。
33歳にしていまだそのパフォーマンスは衰えることを知らず、永久に史上最高の選手であることを示し続けている。彼は6度のバロンドール受賞歴があり、その名をフットボールの歴史に刻みつけている。
Getty2006年:セスク・ファブレガス
セスクは彼が16歳の時、アーセナルのアカデミーから引き上げられた。その後のアーセナルでの活躍は一流ミッドフィルダーとしての地位を確立させた。
アーセナルではキャプテンを務め、2005年にFAカップのタイトルを取ったが、2011年には少年期を過ごしたバルセロナにさらなるタイトルを求めて戻った。2014年にチェルシーでプレミアリーグ復帰を果たし、2回のプレミアリーグ制覇を成し遂げた。
Getty2007年:セルヒオ・アグエロ
アトレティコ・マドリーはフェルナンド・トーレス、ジエゴ・コスタなどの世界的なフォワードを生み出すコツを心得ており、アグエロもそこから生まれた一人だ。
アトレティコからマンチェスター・シティに移籍した後、彼は世界の一流フォワードの一人に成長。彼のプレーの中でも、2012年の最終節QPR戦での後半アディショナルタイム、プレミアリーグ制覇を決定づけたゴールは劇的かつ最も印象的なものだった。
Getty Images2008年:アンデルソン
マンチェスター・ユナイテッドは2007年にアンデルソンを2000万ユーロで獲得したが、結局8年間のユナイテッドのプレーでその移籍金に見合う活躍が最後までできなかった。
度重なるケガにより期待されていたようなプレーはできなかったが、2015年にインテル・ナシオナルに戻るまでにユナイテッドで1度のチャンピオンズリーグ制覇と4度のプレミアリーグ制覇を成し遂げた。
Getty2009年:アレッシャンドレ・パト
パトは2007年にインテル・ナシオナルからACミランに移籍する時、次世代のスター選手になることを期待されていた。2010-11シーズンにはセリエA制覇を成し遂げたが、度重なるケガに泣かされ、2013年にはブラジルに戻った。
彼はローン移籍でチェルシーに戻ったが、活躍できず、2017年から中国の天津権建でプレーしたのち、2019年から母国のサンパウロに所属している。
Getty2010年:マリオ・バロテッリ
バロテッリはチャンピオンズリーグを制し、インテル時代に頭角を現した。その後、キャリアは停滞したが、新天地のマンチェスター・シティでは幸先のよいスタートをきった。
再びミランとリヴァプールで失敗することになるが、ニース、マルセイユと渡り歩き、現在は母国のブレシアに所属している。
Getty2011年:マリオ・ゲッツェ
ゲッツェがこの賞を受賞した時、2つのリーグタイトルを取り、ドルトムントをチャンピオンズリーグの決勝に導いた完全なスター選手だった(彼は決勝にはケガのために出場できなかった)。
バイエルン・ミュンヘンに移籍した後は3回ブンデスリーガを制覇し、2014年のW杯ではドイツを優勝に導く決勝点を挙げた。その後2016年にドルトムントに復帰。2020年からはオランダのPSVへ移籍。初の国外挑戦を決断している。
Getty2012年:イスコ
イスコが2012年にこの賞を受賞した時は、マラガの選手であり、2013年には中堅クラブをチャンピオンズリーグのベスト8へと導いた。
彼はその後レアル・マドリーに移籍している。
Getty Images2013年:ポール・ポグバ
ポグバは20歳以下のW杯優勝経験のほか、ユヴェントス時代には4度のセリエA制覇を成し遂げ、2015年のチャンピオンズリーグ決勝、2016年のEURO決勝では主役を演じ、2018年にはW杯優勝を成し遂げた。
彼は現在、スールシャール監督下でのマンチェスター・ユナイテッドで中心的存在として君臨し続けている。
Getty Images2014年:ラヒーム・スターリング
スターリングはクラブの偉大なレジェンドであるケニー・ダルグリッシュの抜擢でファースト・チームでのデビューを勝ち取った。
彼は2013-14シーズンでタイトルレースを争ったリヴァプールの中心選手であり、2015年に移籍するマンチェスター・シティのスカウトの目にとまったのは彼のファイナル・サードでの傑出した才能だ。
シティに移籍してからはプレミアリーグを制したグアルディオラのチームにとってなくてはならない存在である。
Getty2015年:アントニー・マルシャル
マルシャルは2015年にモナコからマンチェスター・ユナイテッドに移籍金3600万ユーロで移籍してから印象的なプレーの数々により順調に成長しており、この賞を受賞したのはユナイテッドでの3人目となった。
彼がユナイテッドと契約した時まだその存在は知られていなかったが、3-1で勝利を収めた彼のデビュー戦であるリヴァプールとの試合で得点したことで、その移籍金が彼に見合っていることを証明。2019-2020シーズンにはキャリアハイとなる17ゴールをマークした。
Getty2016年:レナト・サンチェス
ベンフィカでのキャリアを経て、2016年に3500万ユーロの移籍金でバイエルン・ミュンヘンへの移籍を果たした。その後同年のEUROで、ノックアウト・ステージで得点した最年少の選手になった時、今後のキャリアを確かなものにした。
サンチェスはEURO2016でのパフォーマンスが称えられ、大会最優秀若手選手に選ばれたが、翌年にはスウォンジー・シティにローンに出され、キャリアは停滞。その後またバイエルンに戻ったのち、2019年夏からはフランスのリールでプレーしている。
2017年:キリアン・ムバッペ
昨年の受賞者であるムバッペはすでにその名前を世界に知らしめている。彼は所属するパリ・サンジェルマンで決して止めることのできないウィンガーとして、フランス代表では必要不可欠な中心選手としてますます有名になっている。
ムバッペはたった19歳で世界的な選手としての称号をほしいままにし、決勝のクロアチア戦では彼自身も得点を挙げ、レ・ブルーを4-2の勝利に導いた。今年のW杯で最優秀若手選手賞を受賞している。
©Getty Images2018年:マタイス・デ・リフト
2018-19シーズン、アヤックスはエールディヴィジとカップ戦のニ冠を達成。チャンピオンズリーグでは22年ぶりの4強入りを果たした
そんなアヤックスの躍進をけん引したのが、当時19歳だったデ・リフトだ。クラブ最年少で主将に就任し、アヤックス守備陣を統率。瞬く間にその名を世界に知らしめた。
デ・リフトは2019年夏にユヴェントスへ7500万ユーロで移籍している。
Getty2019年:ジョアン・フェリックス
2019年に10代ながら移籍金1億2600万ユーロでアトレティコ・マドリーに加入したジョアン・フェリックス。アントワーヌ・グリーズマンのバルセロナ移籍により、空いた7番を着用するなど、大きな期待を背負って新シーズンに臨んだが、ラ・リーガ初年度は27試合6ゴールに終わった。
しかし、今季もフェリックスに絶大な信頼を寄せるディエゴ・シメオネ監督のもと、さらなる飛躍を期待されている。
Getty2020年:アーリング・ハーランド
驚異的なペースでゴールを量産する“ノルウェーの怪物”が2020年のゴールデンボーイを射止めた。
昨シーズンはレッドブル・ザルツブルクで公式戦22試合28ゴールをマークしたのち、その後に加入したドルトムントでも公式戦18試合で16ゴールという数字を残し、1年を通して44ゴールという驚異的な数字を残した。
ハーランドの選出理由について、紙面は「2020年に決めたゴール数だけを調べたところ、ブロンドのノルウェー人を上回る選手は誰もいない」と紹介している。
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