残り1つのJ1自動昇格枠は横浜FCと大宮の一騎打ちに…参入POは3枠をかけた最終決戦

1．柏レイソル（81・40）★優勝
2．横浜FC（76・24）
――J1自動昇格――
3．大宮アルディージャ（74・22）
4．モンテディオ山形（70・20）
5．徳島ヴォルティス（70・19）
6．ヴァンフォーレ甲府（68・22）
――J1参入PO出場――
7．京都サンガF.C.（68・15）
8．水戸ホーリーホック（67・18）
9．ファジアーノ岡山（65・3）

※カッコ内は勝ち点・得失点差

J2は前節、町田に勝利した柏の優勝が決定。1年でのJ1復帰を成し遂げた。柏の優勝により、残り1つとなった自動昇格枠は、2位の横浜FCと3位大宮の一騎打ちの構図になっている。

4連勝中の横浜FCは最終節で愛媛と激突。勝てば大宮の結果に関係なく2位が確定。13年ぶりのJ1昇格が決まる。引き分けた場合でも大宮が引き分け以下であれば確定。大宮が勝利した場合は勝ち点で並び、得失点差の争いとなる。仮に敗れても大宮が引き分け以下に終われば2位をキープできるが、大宮が勝利した場合は勝ち点で追い越され、3位転落となってしまう。

一方の大宮はここ5試合無敗を維持しているものの、直近2試合を引き分けてしまい、貴重な4ポイントを落とす結果に。昇格を懸けた大一番、アウェイで迎える最終節・金沢戦は、勝利のみが求められる状況となった。大宮は勝利した場合でも、横浜FCの結果次第と他力本願の状況であるものの、人事を尽くして天命を待つしかない。

4位から9位の6チームは残り3枠となった参入プレーオフ出場権を争うこととなる。9位の岡山は、6位甲府までの勝ち点差を「3」としているものの、両者の得失点差は19も開いており、数字上は可能性こそ残すものの、プレーオフ圏内滑り込みは極めて厳しい状況にある。

その岡山と最終節に直接対峙するのが8位の水戸だ。前節下位の鹿児島に痛恨の敗北を喫し、4位から一気にプレーオフ圏外へ転落。水戸は最終節、引き分けでも6位滑り込みは可能だが、甲府が5失点以上で敗れなければならない。現実的には岡山を叩いて勝ち点を70にし、他試合の結果を待つほかない。

7位京都は最終節、優勝を決めた柏との決戦に挑む。勝てば勝ち点は71。プレーオフ圏滑り込みの可能性は高まるが、相手はJ2でも頭一つ抜けた攻撃陣を擁する柏。耐え抜いて失点を許さず、決定機をモノにできるかが焦点となりそうだ。

その京都と勝ち点で並びながらも、得失点差で6位に位置する甲府は最終節、ホームに琉球を迎える。直近4試合無敗の3連勝でプレーオフ圏に浮上。勝つか負けるかで明暗は分かれるが、得失点の多さでアドバンテージを有しており、勝つことが前提だが上を見れば山形と徳島との争いにも参戦できる状況だ。

勝ち点70で並ぶ4位山形と5位徳島は、4位フィニッシュを目指す熾烈な争いとなりそうだ。山形は最終節、残留がまだ確定していない町田とホームで激突。徳島とは得失点差でも拮抗しており、より多くの得点を決めての勝利が望まれる。勝ち点と得失点差で並んだ場合は、総得点の数で順位が決まるため、得点数58の山形にとっては、同64の徳島が大勝せずに、得失点で上回ることを願うしかない。

一方の徳島も最終節はホームで迎える。相手はすでに残留を決めている山口。徳島視点で見ても、山形に得失点差で劣っているため、こちらもいかに多くの得点を決められるかがカギを握る。逆に負ければ一転、プレーオフ圏外にはじき出される可能性もあるため、是が非でも3ポイントが欲しいところだ。

そして参入プレーオフ争いは、いかに順位を上で終えられるかも大きなポイントとなる。プレーオフは1回戦で年間順位が3位のチームが6位と、4位のチームが5位と対戦する。それぞれの勝者が2回戦で対峙するが、いずれも年間順位の優位性を確保するため、引き分けに終わった場合は上位のクラブが勝者となるレギュレーションが適用される。そうした状況もまた、最後の1分1秒まで諦めない姿勢を駆り立てる大きな要因なのかもしれない。

泣いても笑ってもこれがラスト。歓喜と悲哀が入り乱れる激戦必至のJ2最終節に注目だ。

■終盤戦の日程
42節：vs 京都（三協F柏）

■終盤戦の日程
42節：vs 愛媛（ニッパツ）

■終盤戦の日程
42節：vs 金沢（石川西部）

■終盤戦の日程
42節：vs 町田（NDスタ）

■終盤戦の日程
42節：vs 山口（鳴門大塚）

■終盤戦の日程
42節：vs 琉球（中銀スタ）

■終盤戦の日程
42節：vs 柏（三協F柏）

■終盤戦の日程
42節：vs 岡山（Ksスタ）

■終盤戦の日程
42節：vs 水戸（Ksスタ）

特に残留争いは18クラブの半数がわずかなポイント差でひしめき合う大混戦となっている。
果たしてどこが生き残り、どこが転落するのか。

磐田が今節にも降格決定の可能性…1試合消化の多い浦和は他試合の結果次第で15位転落も

佳境に入った2019シーズンの明治安田生命Jリーグ。
『Goal』では注目のJ1優勝争い、残留争いを中心にJリーグ終盤戦を総力特集する。

Jリーグ終盤戦2019

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です