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サッカー移籍に必要な契約解除金|世界最高額の選手は?2021年最新版
Getty世界最高額の契約解除金を持つ選手は?
2021年のオフシーズンは数多くのビッグネームが新天地を求めたことで記憶に刻まれるのなら、どれだけの選手がフリートランスファーで移籍したかにも焦点が当たるだろう。
リオネル・メッシが移籍金なしでパリ・サンジェルマンに移籍するためにバルセロナでのキャリアに終止符を打ち、ジャンルイジ・ドンナルンマ、セルヒオ・ラモス、ジョルジニオ・ワイナルドゥムも同様に古巣へ何も残さないままパリのクラブに加入した。同じくして、クリスティアーノ・ロナウドもレアル・マドリーから移籍した当時の額から大幅に下落したバーゲン価格でユヴェントスから古巣マンチェスター・ユナイテッドに復帰した。
一方で、契約解除金が支払われて移籍したスター選手たちは、世界的ビッグクラブが彼らを引き留めるために設定した巨額のバイアウト条項を思い起こさせる存在だ。もっとも著名なもので、マンチェスター・シティが1億ポンド(約153億円)を支払ってアストン・ヴィラからジャック・グリーリッシュを獲得したりと、2021-22シーズンを前にした移籍市場でバイアウト条項を満たされた移籍は少なからず成立した。
何年にもわたってこれだけの移籍金を目の当たりにするのほんの一握りだが、数多くの選手たちに超リッチクラブですら支払うのが困難なプライスタグが付けられている。
果たしてどの選手が最も高額な契約解除金を設定されているのだろうか。『Goal』では今回、フットボール界で高額なバイアウト条項を持つ選手たちを紹介する。
Getty Images11位タイ セルジ・ロベルト|5億ユーロ (約650億円)
カンプ・ノウで他の選手を押しのけてレギュラーポジションを獲得するために着実な歩みを続けてきたスペイン人サイドバックは、この10年間にわたりチャンスを手にしてきた。
ロベルトが自身の価値を証明してきたことを理解するバルセロナは、格安での移籍を目論む他クラブを牽制するために同選手に5億ユーロのリリース条項を付けている。
Getty11位タイ ジェラール・ピケ|5億ユーロ(約650億円)
いつ、どこで現役から退こうとも、ディフェンスラインの責任を担ってきた34歳の同選手は、過去のリオネル・メッシ時代を通してのバルセロナの成功を象徴する選手の1人だ。
アルゼンチン人スターが去った後の最年長リーダーを務めるピケのキャリアの終わりは早急に近づいているが、依然としてブラウグラナは同選手が無条件に退団する場合に天文学的な金額を求めている。
Getty Images11位タイ ギャレス・ベイル|5億ユーロ (約650億円)
格安での取引成立の可能性はあったが、昨年の古巣トッテナムへの1シーズンにわたるローン移籍がウェールズ代表FWにとってプレミアリーグへの完全復帰を手繰り寄せるものにはならなかった。
間違いなくスパーズがこのストライカーの契約解除金満額を支払うことはなかったことから、5億ユーロという金額は現状のベイルというよりも、過去の同選手をより明確に表していると言えるだろう。
Getty Images8位タイ イスコ|7億ユーロ (約909億円)
レアル・マドリーMFは完全復活へ加速していくというよりも、晩期へと向かって行ってしまっている状況だ。
しかし、サンティアゴ・ベルナベウのクラブとの間で結ばれた高額なバイアウト条項が組み込まれた契約はまだ継続中だ。
GABRIEL BOUYS / AFP8位タイ ヴィニシウス・ジュニオール|7億ユーロ (約909億円)
ロス・ブランコスが流出に難色を示すもう1人の若手アタッカーは現在、今後5年間サンティアゴ・ベルナベウに留まるための長期契約下にいる。
ラ・リーガでの生活にようやく慣れてきたことで、すぐさまクラブの出口付近で彼の姿を見ることは想像に難く、これだけ高額な解約解除金が設定されるヴィニシウスがしばらくの間クラブに在籍することは間違いない。
(C)Getty Images8位タイ マルコ・アセンシオ|7億ユーロ (約909億円)
2014年にマジョルカからロス・ブランコスに加入したウィンガーは、依然として才能のピークには達しておらず、まだ25歳とあり、さらなる成長を見せる可能性がある。
同選手が退団を望んだとき、マドリーがかなりの利益を求める理由がそのポテンシャルから十分に説明でき、この契約解除金の額から言っても獲得を試みることはほぼ不可能だ。
Getty Images5位タイ ブラヒム・ディアス|7億5000万ユーロ(約974億円)
夏のリトアニア戦でスペイン代表としてデビューしたばかりの中盤選手は、グリーズマン同様に、ラ・リーガでインパクトを残せなかったことから現在ミランにローン移籍中だ。
しかし、完全移籍を目指してディアスの獲得を目指すクラブが現れた場合に備えて、超高額な価格を設定するマドリーに同選手を簡単に失う意思がないことは明確だ。
Getty Images5位タイ ルカ・モドリッチ|7億5000万ユーロ(約974億円)
クロアチアをワールドカップ決勝の舞台に導き、バロンドールを受賞してクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの牙城を崩す以前から、スペイン首都のクラブにとってこの司令塔は必要不可欠な存在だった。
キャリアが晩期に差し掛かっているものの、モドリッチ獲得を目論むいずれのライバルクラブも同選手の威厳のある才能をチームに加え入れるには相当額が必要になる。
Getty Images5位タイ フェデリコ・バルベルデ|7億5000万ユーロ(約974億円)
ペニャロールから移籍し、カスティージャのユースチームを通じてレアル・マドリーの血に染まったウルグアイ代表MFは、ロス・ブランコスの経験豊富な選手たちの中で徐々にキープレーヤーとしての立場を築いてきた。
依然として成長を続けていることからバルベルデを寵愛するクラブがこれだけ高額な契約解除金を設定する理由は、同選手の将来への期待だ。
Getty Images4位 アントワーヌ・グリーズマン|8億ユーロ(約1039億円)
トップ3の1人である現在ローン移籍中のフランス人ストライカーは、移籍市場の終盤に古巣であるアトレティコ・マドリーに電撃復帰を果たした。
この移籍期間を上手く過ごし、アトレティコ・マドリーに完全移籍することになれば設定された契約解除金とは異なる取引が行われる可能性があるが、バルセロナは現所属選手の中でグリーズマンに最高額のリリース条項を付けた。
Getty Images3位 ダビド・アラバ|8億5000万ユーロ (約1104億円)
最高の新戦力であるオーストリアの堅実な選手は、10年以上にわたるバイエルン・ミュンヘン時代の後、サンティアゴ・ベルナベウのロス・ブランコスに加入したことで、2021-22シーズンを前についにラ・リーガ参戦を決めた。
報道通りなら、ポスト・ジネディーヌ・ジダン時代のレアル・マドリーにその価値を示すアラバはリーグだけではなく、ヨーロッパで2番目に高額なリリース条項を持つ選手だ。
(C)Getty images1位タイ カリム・ベンゼマ|10億ユーロ (約1290億円)
巨額のリリース条項を必要とするレアル・マドリーのフランス人スーパースターを獲得することになれば、史上最高額の更新どころか、そのクラブを破産に追い込みかねない。
おそらくポスト・クリスティアーノ・ロナウド時代で最も輝く最高のシーズンスタートを切ったことで、指揮官カルロ・アンチェロッティのチームがベンゼマを引き留めるために破格の金額を設定することに驚きはない。
Getty Images1位タイ ペドリ|10億ユーロ (約1290億円)
スペイン紙『マルカ』によると、バルセロナの若き至宝ペドリが契約延長により、解除金が4億ユーロから10億ユーロに跳ね上がったという。
ユーロ2020や東京五輪にも出場したペドリは現在18歳。2021年のバロンドール候補30人にも選出されており、今後この契約解除金がさらに跳ね上がる可能性もある。
Getty Imagesその他の有名選手は?
ラ・リーガではいずれの選手に対しても契約解除金を設定することが義務付けられているため、リスト上はスペイン勢で占められていることに驚きはない。
一方、フランスではクラブが選手の契約解除金を設定することは違法であり、キリアン・ムバッペやネイマール、リオネル・メッシとったスター選手たちの契約にそのような条項は存在しない。
選手名 クラブ 推定契約解除金 ケヴィン・デ・ブライネ マンチェスター・シティ €250m (約325億円) パウロ・ディバラ ユヴェントス €70m (約91億円) ブルーノ・フェルナンデス マンチェスター・ユナイテッド €100m (約129億円) アーリング・ハーランド ドルトムント €80m (約1290億円) ハリー・ケイン トッテナム 設定なし キリアン・ムバッペ パリ・サンジェルマン 設定なし リオネル・メッシ パリ・サンジェルマン 設定なし ネイマール パリ・サンジェルマン 設定なし
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