リーガ・エスパニョーラ第10節延期分、バルセロナ対レアル・マドリーが18日にカンプ・ノウで行われる。今季最初の公式戦での“クラシコ”だ。そんな世界が注目する大一番を前に、『Goal』ではそれぞれのチームの前半戦ベスト3プレーヤーとワースト3プレーヤーを選定。公式戦出場10試合以上の選手を条件とし、ダービーでの注目ポイントともに前半戦パフォーマンスを振り返る。今回は、レアル・マドリー編だ。
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レアル・マドリー今季のベスト&ワースト3は?“最高”のベンゼマと躍動する若手たち、不本意成績のアザール…
(C)Getty imagesベスト3:フェデリコ・バルベルデ(16試合)
レアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)を主軸としてプレーしていた頃から逸材と評されていたバルベルデ。今シーズン、21歳にしてその才能が大きな花を咲かせつつあると言ってもいいだろう。いくらトップパフォーマンスではないとはいえ、あのMFルカ・モドリッチを押しのけてのスタメン起用、そしてその理由を十二分にピッチ上で示している。攻守にダイナミズムを備えるそのプレーは相手からすれば厄介極まりなく、クラシコでの先発起用も十分にあり得る。バルセロナの2ライン間に混乱をもたらし、無視できない存在となるはずだ。
(C)Getty imagesベスト2:ロドリゴ・ゴエス(12試合)
この選手の活躍はジネディーヌ・ジダン監督にとって嬉しい誤算だっただろう。今夏に正式契約を果たしたロドリゴは、当初はカスティージャでスペインの水に慣れていくと考えられていたが、リーガ第6節オサスナ戦にてデビューわずか93秒で初ゴールをマーク。この18歳はその後も重要な局面で打開力を示し、今やレアル・マドリーにとって重要なオプションの1つとなっている。とりわけ、チャンピオンズリーグ(CL)第4節ガラタサライ戦では史上2番目の年少記録となるハットトリックを決めてみせた。バルセロナが17歳のFWアンス・ファティに期待を寄せるのであれば、レアル・マドリーからはロドリゴだ。両クラブの“ワンダーボーイ対決”は実現するのだろうか。
(C)Getty imagesベスト1:カリム・ベンゼマ(21試合)
今のレアル・マドリーにとって最も欠かせない選手がこのカリム・ベンゼマだ。傑出したチャンスメイク能力やポストワークはそのままに、得点能力までもを身に着けた。今季の公式戦全体で16ゴール7アシストを記録しており、リーガの得点ランキングでもリオネル・メッシと並んで12ゴールでトップタイ。加入初期にクラブ公式のインタビューで口にしていた「最高のベンゼマ」をここにきて披露しつつある。欧州全体でも最も万能なストライカーの1人となっているこの男の活躍は、バルセロナ打倒を掲げるうえで欠かせない要素だ。
(C)Getty imagesワースト3:マルセロ(10試合)
長年レアル・マドリーの左サイドに破壊力を加え続けてきたが、コンディション調整に苦労するシーズンを送っている。フリーダムで展開の読めないポジション取りや積極果敢なオーバーラップは、守備面でのデメリットを強調してしまうことも増えた。現在も負傷離脱中であり、クラシコの出場も難しい状況だ。とはいえ、今のレアル・マドリーで最も勝利への意欲を前面に押し出せる選手もこのマルセロかもしれない。首位を争うバルセロナとの大一番、DFセルヒオ・ラモスに次ぐ最古参には、ピッチ外で求められる役割も決して小さくない。
(C)Getty imagesワースト2:ルカ・ヨヴィッチ(13試合)
昨シーズンのフランクフルトで公式戦47試合27ゴールの結果を残し、今夏の目玉補強の1人として推定移籍金7000万ユーロ(約85億円:当時)でレアル・マドリーに加わった。しかし、ここまで十分な出場機会をつかむことはできず、1ゴールのみ。期待されていた得点面での働きはできていない。もちろん、エクスキューズはある。先発出場は4度しかなく、途中出場時に10分以下のプレー時間しか残されていなかったことも6度。さらに、フランクフルトが緻密なチーム戦術を熟成させていたのに対し、レアル・マドリーは個にフィーチャーした戦いを好む。ここから巻き返していくためには、短いチャンスをものにする幸運にも恵まれる必要がある。
(C)Getty imagesワースト1:エデン・アザール(13試合)
鳴り物入りでチェルシーから移籍してきたスタープレーヤーだが、ここまでの成績は1ゴール4アシストと期待された活躍からは程遠い。さらに、その不本意な数字だけでなくフィットネスの問題も度々取り沙汰され、今回のクラシコも負傷により欠場するとみられている。とはいえ、ボールを持った際には違いを見せつけることも多く、負傷前には調子を上げていた。レアル・マドリーを“夢のクラブ”と形容していた選手にとって、クラシコデビューがお預けとなることは悔やまれるだろうが、これから本来のパフォーマンスを取り戻していくはずだ。
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